岩波文庫の「天」がふぞろいな理由、実は「おしゃれ」 「コストカットだと思ってた」と驚きの声
事情は少し異なりますが、新潮文庫も同じ手法を採用しています。
岩波文庫や岩波新書の「天(本の天面)」には、なぜふぞろいな段差があるのか? 製本ミスやコスト面の都合ではなく、意図的にそうしているという公式のツイートが注目を集めています。実はおしゃれ目的。
岩波書店公式Twitterによると、あのふぞろいな天は「アンカット」と呼ばれる製本手法によるもの。フランス装風のしゃれた雰囲気を出すために採用しているそうです。地(本の下面)と小口(本の開く側)と同様に、天も整えたほうが高くつきそうなものですが、アンカットの場合は紙の折り方やそろえ方に工夫が必要で、かえって製本にコストがかかるのだとか。
リプライには「コストカットだと思っていた」「『返本になったときに天をカットしてきれいにして再出荷する』説を信じてしまっていた」と驚く声が多数。「本棚から指をかけて引き出すときの感触が好き」「昔から気になっていたが、デザインと言われると急に味があるような気がしてきた(笑)」など、さまざまな反応を呼んでいます。
この話題には、同じくアンカットを採用している新潮文庫も、「この風格のすばらしさ、広めてまいりましょう」と反応。同社の場合、スピン(しおりひも)をとじ込むうえでも重要なのだそうです。
- 参考:「新潮文庫のささやかな秘密。」(ほぼ日刊イトイ新聞)
【2022年2月25日追記】
当初、岩波書店公式Twitterからの引用として天アンカットの画像を掲載していましたが、本来の出典はWikimedia Commonsに掲載された“しんぎんぐきゃっと”様によるCCライセンス画像だったため、画像を削除いたしました。また当初、画像右側の書籍について「岩波文庫『目録』」と説明していましたが、これは記者の誤解と確認不足によるもので、実際は「講談社学術文庫『論語』増補版」の誤りでした。出典表記の不足および誤った記載となってしまったこと、読者ならびにしんぎんぐきゃっと様にお詫び申し上げます。
関連記事
全部分かると気持ちいい! 読書好きほど正解に近づく「分かる人には分かる画像」
どれがどこのアレかな?「全巻揃えたい」「どこで注文できますか?」 椎名林檎の曲を岩波文庫風の本にしてみたら違和感なさ過ぎてファン歓喜
読んでみたい……。「刀剣乱舞の力はすごい」 1939年刊行の解説書『日本刀』が読みやすくなって電子書籍化 岩波書店にこだわりを聞いた
全文章を活字で打ち直し。旧字体も新字体に。『メロス』も『羅生門』も「一行」に 名作をスクロールだけで読める「一行文庫」に反響
本が苦手な人ほど読みやすいかもしれません。「刀剣乱舞」効果すごっ! 1939年発行の岩波新書『日本刀』が76年ぶり復刊
前回の第5刷が1943年で、戦後初の復刊。一時は岩波書店オンラインショップに、歴代で『広辞苑』に次ぐ最大級の注文が。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
「志摩スペイン村」微塵も人がいないのに突如トレンド入り 「にじさんじ」周央サンゴの“正直すぎるレポ”で話題に
「ゆっくり茶番劇」商標取得者が「使用料の支払いは不要」 権利は保持すると主張
「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
“はじめてのお散歩”にドキドキの子柴犬 二足立ちで飼い主にしがみつく姿がいとおしくてキュンとする
息子くんにかまってほしい元野良の子猫、必死にスリスリすると…… 抱きしめられる相思相愛な姿に癒やされる
亡くなった伯父から預かったSDカードを開いたらとんでもないものが―― 戦中・戦後の貴重なモノクロ写真が1万点以上、「これはすごい」と注目の的に
胸ポケットから保護子猫が「ひょこっ」 動物病院で目撃された光景に「キュン死させるつもりですか」の声
有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も
先週の総合アクセスTOP10
- 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
- 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
- フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
- 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
- YOSHIKI、最愛の母が永眠 受けた喪失感の大きさに「まだ心の整理ができず」「涙が枯れるまで泣かせて」
- 「ディ、ディープすぎません?」「北斗担、間違いなく命日」 “恋マジ”広瀬アリス&松村北斗、ラストの“濃厚キスシーン”に視聴者あ然
- 有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
- 岩隈久志、高校卒業式でドレスをまとった長女との2ショットが美男美女すぎた 「恋人みたい」「親子には見えません」
- キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も
- 子猫のときは白かったのに→「思った3倍柄と色出た」 猫のビフォーアフターに「どっちもかわいい!」の声
先月の総合アクセスTOP10
- 「普通ではなかった」 坂上忍、「バイキング」卒業翌日に“生放送”の重圧語る 都内自宅取り壊しの決断も明かす
- どうやって着てるんだ! 冨永愛、背中丸見えな“人魚風衣装”に「誰にも真似できない」と反響
- 柴犬が1年ぶりの再会に待ちきれず…… 帰省したお姉ちゃんを見つけてよろこびを爆発させる姿に涙が出る
- 「カムカム」最終回目前、怒涛の展開に視聴者からのツッコミ殺到 「突然のどエラい告白で放送事故」
- 「お綺麗すぎてぶち抜かれた」 フワちゃんが2時間メイクで雰囲気一変、シックな黒ドレスでのモデル姿に称賛の声
- この画像の中に猫が隠れています 見つかるとスッキリなクイズに「わからん」「手こずった」
- 「きもい」「仕事減ったな」水谷隼、誹謗中傷DMへ怒り 「後で泣き喚いても一切同情しないから」
- だいたひかる、虐待の疑いで通報される 警察の訪問受け「アンチが多い事もお伝えしておきました」
- 里田まい、入学準備中の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛が暴走
- 息子が、大親友ハスキーの「あそんで」を無視した結果…… 激おこワンコとのわちゃわちゃなやりとりに21万いいね