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» 2021年05月19日 12時00分 公開

「精神と時の部屋」でリモートワークの人体実験 株式会社ゆめみの代表がストイックすぎる生活を始めた理由ゆめみと「最先端のリモートワーク」

何もない真っ白な部屋で働き続ける1人の戦士の姿がそこにはありました。

[たろちん,PR/ねとらぼ]
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 この1年間で広く普及することになったリモートワーク。ですが急速に浸透が進む中で「自宅では集中できない」「職場の人とコミュニケーションが取れない」など、新たな悩みに直面した方も多かったのではないでしょうか。

ゆめみとリモートワーク ゆめみ

 そんな中、率先して新しい働き方改革を進めているのが、大手企業のWebサービス・アプリ開発などの内製化支援を行う「ゆめみ」という企業です。以前から「有給取り放題」など斬新な施策を取り入れている企業ですが(関連記事)、このコロナ禍でも次々に革命的な取り組みを行っています。

 代表的なものでは社員のリモートワーク環境を充実させるため「数十万円の高級チェアを自宅まで配送」といったものや、コミュニケーション促進のため雑談感覚で参加できる勉強会を開催し1500円までの飲食代を毎日補助する「ぱくぱくスタディ制度」など。相変わらず社員に手厚すぎる内容で一般企業の度肝を抜く施策を打ち出しています。

ゆめみとリモートワーク ゆめみ代表取締役・片岡俊行さん

 今回はそんなゆめみの「最先端のリモートワーク」を追った連載。第1回は代表の片岡俊行さん自ら「究極の人体実験」と語る奇抜(?)なリモートワーク生活の模様を取材しました。住んでる部屋からして“精神と時の部屋”みたいな極限環境なんですが……!

「精神と時の部屋」で行われるリモートワークの究極の人体実験

―― 今日はよろしくお願いしま……なんですか、この真っ白な部屋!

ゆめみとリモートワーク ※人が生活している部屋です

片岡さん:ここが僕が約1年ほどリモートワークをしている家です。

―― えっ、ここに住んでるんですか? 何にもないんですけど。

片岡さん:ははは、キッチンとベッドとバスルームとノートPCくらいはありますよ。

―― 要するに何にもないじゃないですか!

片岡さん:リモートワークに必要なものは最低限そろってます(笑)。

―― いや、最低限すぎて完全に“精神と時の部屋”みたいになってるんですけど……片岡さんここで修行でもしてるんですか?

片岡さん:あ、それに近いです。

―― 近いんだ。

片岡さん:ゆめみでは情勢を鑑みて2020年2月18日から完全在宅勤務に切り替えたんです。でもやっぱり慣れない環境で戸惑うメンバーも多い。じゃあとりあえず僕があらゆるリモートワークの方法論を試してみて、一番いいものをメンバーにフィードバックしようということで始めました。リモートワークでどうしたら最も効率よく働けるかを探る究極の人体実験をしているんですよ。

―― 代表が自ら人体実験する会社なんてあります?

片岡さん:実は2019年の時点でゆめみは「リモートワーク先端企業宣言」というのを打ち出していたんです。でも僕が元々家で仕事できないタイプだったんですよ。それで今回の完全在宅勤務を機会にせっかくだから徹底的にやってみよう、と睡眠の専門家やストレスマネジメントの先生などあらゆる分野のコーチをつける形で実践してみて、今はだいぶ生活パターンが確立されました。

ゆめみとリモートワーク 家具という概念が消えた家

―― その結果オシャレな独房みたいになってますが……どんな生活してるのか教えてもらってもいいでしょうか。

家の中に専用の「仕事場」を作る

片岡さん:まず朝は5時前後に起きます。日照時間の関係で夏と冬は少し変えるんですが、夏は4時51分に起きることにしています。

―― 1分単位て! そんな細かく決める必要あるんですか? 首相?

片岡さん:いや、「すごい(451)」の語呂合わせです(笑)。

―― 小学生みたいな理由だった。

片岡さん:別に何時でもいいんですけど、自分で起きる時間を決めるのが大事なんですね。寝る前に「何時に起きるぞ、何時に起きるぞ、何時に起きるぞ」と意識して寝ると体が自然にその時間に起きるようになる「自己覚醒法」というのを実践しているんです。

ゆめみとリモートワーク 陽の光とともに目覚める片岡さん

―― あ、寝坊できない大事な仕事の前の日とかにやるやつ。あれちゃんとした方法論があったんですか。

片岡さん:そうなんです。起床って実はアラームを何度もかけるとかより寝るときのほうが大事なんですよ。起きてからはモーニングルーティーンとして5種類の瞑想をします。

―― ……滝に打たれながら座禅を組んだりするんですか?

片岡さん:いや、YouTubeとかに瞑想を手助けしてくれる動画があるんです。リラックスできる音楽が流れたり。エンドルフィン、セロトニン、オキシトシンといった脳内物質を出して脳の状態を整えていくのが目的なので、慣れたら歩き回ったりしながらでもできます。5種類もあると周りからは瞑想というより迷走してるように見えるかもしれませんが(笑)。

―― 瞑想ってそんなラフにできるんですか。なんか専用の白装束みたいなの着るイメージでした。

片岡さん:いやいや。ちなみにこの生活に合わせて洋服も夏冬、寝間着含めて、10着以内におさめるようにして色も青系で統一しました。洗濯も全部手洗いで。

ゆめみとリモートワーク コンセプト強めのブランドショップみたいなクローゼット

―― そこまでする必要ないじゃないですか! 着てくださいよ、色とりどりの服を!

片岡さん:実験するなら徹底的にやろうとしていたらこうなりまして(笑)。

―― 人はリモートワークを追求するとミニマリストになるのか……?

片岡さん:それから仕事場、僕は「集中エリア」と呼んでいる場所に移動してスタートアップルーティーンを行います。軽い運動をしたり今日やるべきタスクを確認したりして、仕事開始に向けて自分の体を立ち上げていく作業です。

ゆめみとリモートワーク 片岡さんの仕事場「集中エリア」

―― なぜそんな部屋の端っこに行くんですか。広いのに。

片岡さん:人間は他人からの視線があるほうが集中できるので、窓辺に鏡を置くスタイルの仕事場にしました。そして、集中エリアは完全に仕事だけをする場所、逆に離れたときは一切仕事のことをしないと明確に決めています。部屋がどんなに狭くても生産的な仕事をしようという実験も目的にしています(笑)。

―― なるほど、家の中に出勤する場所を作るって感じですか。

片岡さん:そうですね。場所と自分の行動を結びつけるのは効果的だと思います。

―― 確かにリモートワークになって「家だと仕事とプライベートの区切りをつけるのが難しい」って人は多いですね。

片岡さん:普段家ではリラックスして職場では仕事に集中していたようなメリハリのある人ほどそうなりやすいと思います。あとは机を分けるというのもありますね。整理整頓された場所のほうが作業には集中しやすいですが、逆に企画を考えたり発想が必要なときは少し雑然とした場所のほうがいいと脳科学的にも言われていて、そのためのエリアはキッチンのほうに作っています。

ゆめみとリモートワーク キッチンはリラックスできる「発想エリア」

―― というかこの家、キッチンにしか椅子がないんですけどずっと立って仕事してるんですか?

片岡さん:ずっと座りっぱなしでも立ちっぱなしでも血流が悪くなるので、適度にステッパーを踏みながら仕事してます。足踏みしながらWeb会議や面接に出たりするので社内のメンバーや求職者の方に苦笑されたりしますが(笑)。

―― 実際この取材前のオンライン打ち合わせでも片岡さんが上下動しながら登場したので笑いました。ネタじゃなくてガチでずっとそれやってたのか……。

ゆめみとリモートワーク 仕事はステッパーを踏みながら

仕事に疲れるのではなく「時間の使い方をコントロールできていないこと」に疲れる

片岡さん:あとずっと立ってるわけではないですよ。仕事は25分の集中と5分の休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」という方法でやっています。

―― なんですか、その必殺技みたいなものは。

片岡さん:タイマーをかけて25分経ったら強制的に5分休憩を取る、というリズムで仕事をしていく技ですね(笑)。5分の休憩ではヨガマットを敷いてストレッチをしたり寝不足なら仮眠を取ったりするんですが、適度な休憩をはさむことで常に高い集中力で仕事ができるので生産性が上がるんです。

ゆめみとリモートワーク 25分ごとに「集中エリア」を離れて5分の休憩を取る

―― へえ〜。なんかサウナと水風呂と休憩を1セットにして繰り返すみたいな。

片岡さん:似てるかもしれないですね。僕も5分間の休憩で「整う」のを楽しみにしています(笑)。僕はその「1セット」ごとにやるべきタスクを細かく振り分けてスケジュールを管理してます。作業の優先度や重要度が高い順にポイントを設定して、セットごとにどれくらいのポイントを消化できたか、というので1日の生産効率を数値化しています。

―― めちゃくちゃシステマチックだ……!

片岡さん:「5ポイント目標のところ5.5ポイントできた!」とかゲーム感覚でできるので楽しいですよ。月曜日はスタートダッシュで仕事をこなす日なので「目標5ポイント」、水曜日はインプットの日なので「目標3ポイント」みたいに数値は細かく変えています。

―― そんなにギチギチに予定を管理してたら気が狂いそうなんですが、片岡さんAIか何かなんですか……?

片岡さん:僕の場合は人体実験なのでめちゃくちゃ細かく設定してますが、もっと大ざっぱでも大丈夫です(笑)。大事なのはルーティーン、習慣化することなんですね。朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりするのと同じように自然に仕事ができると生産性が上がります。

―― 確かに朝起きて「よーし顔を洗うぞ!」とか思わなくても自然にやってますが、仕事となると「あの資料いつ作ろう」とか「やばい、あのメール返してなかった!」とかこんがらがります。

片岡さん:そこを「次の25分は資料作り、5分休憩したらメールチェック」とか決めてしまうと効率が上がるんです。「スケジュール細かく決めすぎてロボットかよ」と思われるかもしれませんが、繰り返しの仕事ってロボット的にしたほうがラクなんですよ。

ゆめみとリモートワーク 機械的にスケジュールをこなすほうが生産性が上がるとのこと

―― なるほど……そういえば「あれもこれもやんなきゃ」と思って焦るほど何も進まなかったりすることがよくあります。サボってるわけじゃないのに気が付いたら何も片付かないで1日終わってるみたいな。

片岡さん:そういうときって無駄に疲れますよね。仕事で疲れてるというより時間の使い方をコントロールできてないことに焦って仕事がうまくいかず、結果として疲れてるんです。

―― ほんとだ……! 今の生活になってからは完全にコントロールできてますか?

片岡さん:もちろん体調など日によっても違うので1日の最後に振り返りを行うのが重要です。目標のタスクをこなせなかった場合は「次回はこうしたほうがいいかもしれない」といった学びとして記録します。「午前中は基準以下だったけど午後はいつもより効率が高かった」など、なるべくポジティブに振り返るのが継続するためには大切ですね。

―― 仕事が終わってなくても時間になったらもう強制終了するんですか?

片岡さん:基本的には17時終業でPCを収納して終わりですね。あとこの部屋、大きな照明がないので夜になると暗いんですよ(笑)。だから21時とか22時になったら寝るしかないです。

―― 最新のリモートワークの話を聞きにきたら江戸時代みたいな話を聞かされた。終業後は何してるんですか?

片岡さん:まずは音楽をかけて運動するのを習慣にしていますね。パブロフの犬のように「運動をしないといけない音楽」というのを自分で決めているんですけど、やるべきことを習慣化するには「儀式」にしてしまうのが効果的で、音楽は有効ですね。

―― 音楽もやっぱり科学的に効果の高い選曲みたいなのがあるんですか?

片岡さん:いや、普通に好きな曲です。AAAとかE-girlsとかEXILEとか。

―― え! なんでそこだけ急に女子高生みたいなんだ!

片岡さん:元気が出る感じでよくないですか?

―― そ、そうですね……。ちなみに食事とかはどうしてるんです?

片岡さん:昼は近くに有機野菜のおいしいランチがあるのでそこに行きます。夜は冷凍の健康食品などを軽く食べることが多いですね。アンチエイジングの効果もある「16時間断食」という方法を実践しているので朝は食べないです。

―― めちゃくちゃストイックな生活してますけど娯楽とかはないんですか?

片岡さん:YouTubeでNON STYLEのお笑いの動画を見たりもしますよ(笑)。あとは本を読んだり、部屋に迷い込んできた蟻をボーッと見たり。

ゆめみとリモートワーク 収納の中には本棚も

―― AAA聞くのと蟻をボーッと見る趣味が両立するってどういう人間なんだ……。この生活ってすぐ順応できたんですか?

片岡さん:いやいや、いろいろ試行錯誤して安定するまではかなり大変でした。特にステッパーを踏みながら働くのがしんどかったですね。慣れるのに半年くらいかかりました。

―― 普通は慣れる前に挫折すると思うんですが。

片岡さん:僕の場合はやはり自分が人体実験をして社員のみんなにリモートワークのナレッジを提供するって目的があったのが大きいですね。その動機がなかったらとてもこんな生活できなかったと思います。

―― 動機があっても普通できないと思いますよ!

次回予告

 というわけで、ゆめみ社内でも「代表が一番ぶっ飛んでる」と一目置かれる(?)片岡さんのリモートワーク生活を紹介しました。同席したゆめみ社員さんも「えっ、ここに寝泊まりしてるんですか!?」と驚いていたので、多分そういうことなんだと思います。

 もちろん「こんな生活マネできるか!」と思った人も多いはず。実はゆめみがすごいのはここからです。片岡さんは自らの“人体実験”で得たノウハウを社員に還元するため、「数十万円の高級チェアを自宅まで配送」「運動や睡眠の方法論をリスト化して達成者に100万円が当たる社内キャンペーンを始める」など通常の経営者にはありえない施策を次々と実施していきます。

 第2回では“精神と時の部屋”で己の限界を超えた片岡さんが、いかにゆめみ社員たちをリモートワークのZ戦士にしていったのか、その方法論に迫ります。

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