透明標本を作るために2カ月カニの甲羅を煮込んでいたら包丁が完成 「ゾッとする」「やっぱり狂ってる」と大人気に:圧倒的不審者の工房(1/2 ページ)
透明になったカニが包丁になるお話。
ダンボール、サメの歯、豆腐など、思いもよらないものから包丁を作り出すことで人気のYouTuber・圧倒的不審者の極み!さんが、カニの甲羅を使った包丁を作りました。動画のタイトルは「カニを飾るため2ヶ月間煮たら透明になって包丁になった」で、記事執筆現在200万再生を超えるほどの大人気となっています。
内臓や骨の位置などが勉強できるサメの透明標本を気に入った男。勢いに乗ってカニの標本も手に入れたものの、残念ながらスケスケではなかったため、発狂。手に入れた本物のカニを使って、甲羅をスケスケにすべくアレコレし始めます。
まずはオゾン発生器とガス検知器を準備。オゾン水に漬けたカニの甲羅をマグネシウムを入れたアルカリ性のお湯で煮込んでいきます。
すると赤かったカニの甲羅はは真っ白に……! 今度は普通のお湯でじわじわと煮込んでいき、カニの甲羅を中性にしていきます。
続いてはクエン酸を加えて酸性の水を作り、カニの甲羅を投入。じわじわと温めていくとあら不思議。カニの甲羅が透けてきました。更に塩酸を加えたお湯に漬けて表皮を慎重にはがすと、男が待ち望んでいた“透明なカニの甲羅”が完成しました。
我々は一体何を見せられているんだ、と思ったのもつかの間。男は天草粉と水を混ぜ合わせて加熱し、カニの甲羅(透明)をコーティング。アルギン酸ナトリウムと青い食紅、塩化カルシウムと水を使って器用にカニの目も作りあげました。
あとは、この透明カニの甲羅をリアルカニにカパッとはめれば完成です。甲羅が透明なカニの標本が完成しました。もうツッコミどころを忘れるぐらい色々とすごいです。
しかし、私たちは大事なことを忘れていました。そう、これは圧倒的不審者の極み!チャンネルであり、その目的は包丁を作ることなのです。
男はあんなに苦労して作り上げたカニの甲羅(透明)を躊躇なく万力でバリバリに破壊してからハンドブレンダーで粉砕。お湯に溶かしてから1000wで思いっきり過熱し、しっかり冷ますと、とんでもなく硬い何かが出来上がりました。その硬さは、ダンボールを貫通するのはもちろんのこと、木の板すらも傷つける程です。
その硬すぎる何かを丁寧に丹念にヤスリがけすれば、カニの爪サイズの包丁ができたのでした。もちろん切れ味は折り紙付きで、恒例のキュウリ切りもスパスパ切れています。
圧倒的不審者の極みさんによると、今回の包丁は「カニの甲羅からタンパク質と炭酸カルシウムをできるだけ取り除いたキチンナノファイバーを高濃度の天草液で固めた物」とのことで、一般的にはキチンに樹脂を浸透させて作った場合、曲げ強度が高い透明のプラスチックができるそうです。
なお動画には「しばらく動画投稿ないからどうしたのか心配だったけど、カニを煮ていたんですね。いつも通りで安心しました」「私が2ヶ月ボーッと生きている間、不審者はずっと蟹を煮ていたと思うとゾッとするよね」といったコメントの他、「あんだけ煮たりなんだりされても形を保ってる蟹の甲羅すげーなって」と、2カ月間煮込まれたり剥がされたりと色々されたカニへの称賛も寄せられています。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
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