「マイペース」「モザイクカケラ」歌うSunSet Swishの今　コロナ禍で見つけたYouTubeという新たなステージ：ねとTube（3/4 ページ）

» 2021年10月10日 13時00分公開

[Kikka，ねとらぼ]

絶対に武道館へ　新曲に込めた思い

　そんなSunSet Swishが今年、新たに取り組んだのが、2021年10月6日配信シングルとして発表された「指先リテラシー」の制作。情報収集、コミュニケーションに欠かせないSNSをテーマにした歌詞とアニメーターの猫宮よだかさんによるグループ初の3DCGアニメーションMVが見所です。

SunSet Swish 「指先リテラシー」

順三：指先一つでどんどん世界にアクセスできるようになった今、その恩恵を享受しながら、承認欲求の暴走、プライバシー侵害、SNS依存、いじめ、いやがらせ、誹謗中傷。大切な人がSNSに渦巻く悪意に潰されてしまわない為に、例えばこんな歌があれば、と思い「指先リテラシー」を作りました。

　コロナ禍のせいなのか元々そうだったのか、殺伐としていく世界、SNS上で様々なニュース、意見、情報が飛び交う中、大なり小なり、SNSで傷付いてる人達が沢山います。自ら命を立った人もいます。そしてそれは他人事じゃない。理不尽な悪意はいつの時代も常に存在し、その根っこの所はSNSがあろうが無かろうがきっと無くならないんです。それならせめて顔も見たことのない誰かのSNSで傷付くことは無いよ、大丈夫だよって、近くの誰かが言ってあげないといけない。この歌がそんなきっかけの一つになってくれればいいなと思っております。

　結果、暑苦しい歌になってしまいましたが、佐伯大介のクリスタルボイスが曲全体を優しく包み込んでくれました。

心が泣いている時やちょっと自信が持てない日に、この曲を聴いて上を向いてもらったり周りの落ち込んでる人にこの曲を聴かせてあげるのもおすすめです。

冨田：昨今のMV制作においてアニメーションはポピュラーな手法なので、曲のテーマがSNSという事もあり割と自然な流れで、親和性の高いアニメーションMVを作ろうという事になりました。現実と非現実(デジタル)を、荒廃した世界とネオンが闇を照らした世界へと表現を昇華して、一つのモノリスを通して心が行き来するような画を表現してもらいました。

　アニメーターを探す手段にもSNSを利用して、DMでコンタクトをとりました。この曲のMV制作の連絡手段としてSNSを使ってる点は面白いなと思っています。

大介：粘着質な悪意を洗い流して、人間本来の輝きを実感させてくれる最強の洗剤アプリ「指先リテラシー」を是非あなたの端末に。これからも応援、よろしくお願いいたします。