「左手だとボールペンがすぐダメに」「スープバーは右利き仕様」 いろいろな人に聞いてみた“左利きのツラいこと、良かったこと”

右利きだと意外と知る機会がない、左利きの体験談。

» 2022年01月21日 18時00分 公開
[ねとらぼ]

 約10人が1人の割合でいると言われている、左利きの人。「世の中のいろいろなものが右利き向けにできているから大変」「逆に珍しいからこそのメリットもある」など、さまざまなことが言われています。

 何となくそんな話は聞き覚えがあったとしても、多くの人にとって分かりにくいであろうことが“実際はどうなのか”という点(だって、だいたい右利きだから)。そこで今回は、ねとらぼ読者を対象に「左利きでツラかったこと・良かったこと」を伺ってみました。

調査結果まとめ

 ねとらぼのTwitterアカウント経由で「左利きでツラかったこと」「自分のしている工夫や対策」「左利きで良かったこと」について質問しました。

 「左利きでツラかったこと」としては、やはり「右手でないと扱いにくいものがある」というコメントが多く見られ、具体例は「スープバーにあるお玉(しずく型)」「ハサミ」「駅の改札口」など多種多様。特に「ボールペンがかすれやすい」というような声は、経験がないとなかなか分からないところかもしれません。

 「ツラかったこと」と関連するのが「左利き特有の苦労」。「(肘がぶつからないように)飲食店などでは端の席に座る」「左利き用の道具を使う」といった回答があり、世代によっては「昔は左利きは『みっともない』などと言われた」「まだ左利き向けの製品が販売されていなかったから、右手で使えるようにした」という声も。現在以上の苦労があったことが伺えます。

 「左利きで良かったこと」の中で、特に実用的だった回答は「右手で○○しながら、左手で□□できるようになった」というもの(例:右手の電卓で計算しながら、左手のペンで書く)。その理由としては「部分的に利き手を矯正された結果そうなった」のような声も見られ、ここには「左手だけでは不便だから、両利きのようにならざるを得なかった」という側面もあるのかもしれません。

左利きだと外食するときに座席で困る(30代・はっちゃんさん)

 多くの人とかぶるでしょうけれど、食事処の狭いカウンター席では隣の人と腕が当たるので、ワキを締めて食べる癖が自然と生まれることでしょうか。こちらが少数派で、ご迷惑をお掛けするわけですので、対応するのは当然ですが、文字通り肩身が狭いです。

※編集部補足:この他には「なるべく左端の席に座るようにしている」という声が見られた

左手だとスープバーなどにあるおたまが扱いにくい(30代・ハマダさん)

 ファミレスなどのスープバーにあるお玉(しずく型)が使いづらくストレスですね。何十年生きていても慣れません。今では一緒に行った人に不格好な姿を見せて笑ってもらっていますw

 「左手で無理なら右手だ!」と早々に切り替えるようにしています。スープが上手によそえればうれしいですが、まあまあ失敗します。

※編集部補足:この他にはギザギザが付いているタイプのおたまなど「左右対称でないおたま」が扱いにくいという声が多々あった

右利き用のハサミなどの刃物が切れない(40代)

 まだ左利き用のものが販売されておらず「左利きは右利きに矯正する」という時代があり、とにかく刃物類が切れませんでした(ハサミ、包丁など)。

 最終的に、右利き用のものを左手で使わないと切れない(右利き用のものを右手で使っても、左利き用のものを左手で使っても切りづらい)という何ともダブルスタンダードな状況に……。

 正確には習字や鉛筆だけは右利きに矯正されたので両利き。やんちゃだった子どものころ、うっかり転んで打撲したときなぜかケガをするのは右手側だったのですが、右手が使えなくても何とかなったのは良かったことかなぁ(お箸も鉛筆も頑張れば両方の手でいける)。

お手本の動作が右利きで分かりにくい

  • 包丁の扱い方など、この世のほとんどの手技は右利き用に指導される(30代・なおやんさん)
  • 道具を使うスポーツを始めるとき、教える人がたいがい右なのでなかなかイメージがつかめないし、教える側も「キミ左か」って困る(30代・なななさん)

左手で書くとボールペンがダメになりやすい(40代)

 ボールペンがすぐに書けなくなるので、万年筆を愛用しています。ボールペンより高価で書類によっては使えませんが、万年筆は繰り返し使うことができ、ボールペンを何本も買うよりもランニングコストが良いです。左利き用がベストですが、右利き用でもまあまあストレスなく書けます。

 手縫いをするときは手縫い糸ではなくミシン糸。左手で針を持つと手縫い糸は糸がよじれてしまうけれど、ミシン糸は「より」の向きが逆なのでよじれません。

 他には、ノートや便せんはなるべく縦書き、急須は持ち手がヤカンのように上に付いているタイプ、レードル(おたま)はとがっていないもの……というように、左利きでも利用しやすいものを選んだり、横とじのスケッチブックを上下逆さまに使ったりしています。

漢字練習のとき、左手だと逆に真っ黒にならない(40代・耳の穴カッポジージョさん)

 国語の授業で漢字ノートに縦書きする際、右利きさんの手が真っ黒になるのに対し、左利きの僕らは汚れない!

 でも、国語以外のノートの場合は、左手が真っ黒になる。

改札が通りにくいけど、Apple Watchを使うと逆に便利(30代・細布子さん)

 改札通るときは持ち慣れない方の手で定期を持つ羽目になる。でも、腕時計をつけるときは右手(利き手の反対)になるので、Apple Watchを使うと改札が通りやすくなった。

左利きだと銃が扱いにくい(40代)

 自衛隊に勤務しているとき、基本的に小銃、銃剣などは右手で扱うように教育された。特に小銃は、薬莢(やっきょう)が右から出てくるため、左構えだと目の前を薬莢が飛んで射撃しにくい。

「左利きは大変だね」と言われる(20代・昊乃かぷちーの*さん)

 会う人ほぼ全員から「左利きだと大変だねー」と心配される。20年前くらいは「両親にちゃんと教わらなかったの?」と言われることもあった。チクチク刺さる言葉だった。

「左利きは天才だね」と言われる

  • 左利きというだけで「天才肌だね」など勝手な期待をされる(20代)
  • 学生時代、赤点ギリギリだったとき、「左利きって天才が多いらしいけど、バカと天才って紙一重だよね」と言われた(30代)

「左利きは直しなさい」と言われる

  • 習字のとき、先生に「左で書くことは間違ってる」と右手で書くことを強制された(20代)
  • 子供のころ、習字が必ず右手だったのでツラかった。親戚の集まりで「お箸が違うよ」と何度も言われた。直さなかったが、言われるのは嫌だった。お箸を左手で使っても何も言われない時代になったなど、昔に比べたら良くなった(50代)

“両手で同時にできること”がある

  • 左手で文字を書きながら、右手で電卓
  • 左手のスプーンでカレーを食べながら、右手のペンで文字を書く
  • 左手のスプーンでチャーハンを食べながら、右手の箸でギョーザを食べる
  • 左手でメモを取りながら、右手でマウス操作
  • PCで絵を描くときにペンタブとマウスの操作が両手で行える

※編集部補足:さまざまな投稿者が「左利きで良かったこと」として挙げていたのだが、人によってちょっとずつ例が違ったので抜粋して掲載。「箸だけ右手に矯正されたため」と説明する人もいるため、左利きなら誰でも両利きみたいなことができる、というわけではなさそう



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