「RRR」ビームとラーマ、インド映画の二大スターとマッチョ話に華を咲かせてみた(2/2 ページ)
さあ、筋肉の話をしよう
AKIHITO 本作ではアクションやダンスだけでなく、お2人の筋肉の素晴らしさにただただ感嘆するばかりです。私たちは筋肉紳士集団「ALLOUT」というチームで、日本で筋肉の魅力やフィットネスの必要性を広める活動をしています。活動の一環で、「日常の生活にマッチョ」というコンセプトでフリー素材を配布する「マッスルプラス」も手掛けているんです。
NTR Jr. 素晴らしいね。ちょっと見せてもらってもいい? これは……スクワットかな?
AKIHITO そちらは空気椅子で電話するマッチョですね。
ラーム Air Chair! いいセンスだ。運動はとても大切だ。
AKIHITO 実は、「RRR」をイメージしたマッチョフリー素材を制作しようと考えているんです。
ラーム そうなの? どんな感じになるんだろうね。楽しみだ。今は次の作品に向けてウエートを増やしているところで、身体ができていないんだ。だから、ここでは僕たちを脱がそうとはしないでくれよな(笑)。
AKIHITO (笑)。ところで、お二人のお気に入りのトレーニングやルーティーンがあれば教えてください。
NTR Jr. 演じる役に合わせてワークアウトのメニューを決めている。「RRR」でビームを演じることが決まったときはとても痩せていたので、徐々に摂取カロリーを増やし、1日3000キロカロリー近くまで上げました。1日1万歩歩くのが精一杯という感じだったけど。
ラーム あれは全然有酸素運動じゃないよ(笑)。
NTR Jr. だから重いものを持ち上げるハードなトレーニングをして、筋肉を大量につけることを考えたのです。ただ、ラージャマウリ監督はビームをラーマのような体形にしたくなかったのでしょう。なぜならビームは部族だからです。鍛え上げられた兵士であるラーマのようにおなかにシックスパックはない肉体。撮影の頃は1日2400カロリーで毎日トレーニングしていました。
ラーム 脂肪や加工食品を避け、クリーンな食材を食べる。リフトアップのため、制限することなく十分な炭水化物を摂っていましたし、筋肉を維持するためにタンパク質もたくさん採りました。20年以上ずっとこの仕事をやってきて普段からワークアウトをやっています。何かものすごいことをやっているとかではないけど。
普段の食事もある程度のバランスは心掛けますが、僕はとかく甘いものが好きだから毎日甘いものを食べたりもします。撮影の少し前からは塩分や水分を控えめにしたりはしますが、基本的には1年を通して同じように過ごしています。
あとは、好きなトレーニングか。胸と上腕二頭筋が好き。アイ・ラブ・チェスト(笑)。
NTR Jr. 私は脚のトレーニングが好き。
SHOI 日本でのフィットネス人口は3%程度とされ、細身の男性が多いです。インドの男性は、ジムに通う人が多く、ボディビルも盛んと聞きました。肉体、筋肉について、人気な理由、インドがユニークだと思う点、お2人の考えや理想、ありたい姿などについて聞かせてください
ラーム 世代によると思う。今、日本のフィットネス人口は3%程度と話してくれたけど、実際のところはインドもそう変わらないのではないかな。筋トレやフィットネスが重要だと捉えていない世代はインドにも存在する。伝統的なヨガをフィットネスに含めるべきかは議論があるかもしれないけれど、いずれにせよ文字通りの意味でのフィットネスで、インドも従来のボディビルにはあまり興味がないように思う。
ただ、新しい世代は、どう肉体を鍛え上げるのかについて、情報共有がなされていると感じる。知識を得て、大きな輪として広がりをみせている。それがここ10年ほどの傾向だと感じます。恐らく、プロスポーツ選手やボディビルダーだけのものだったのが、一般人にも浸透してきたということでしょう。私たちがそこに入ってきたのもつい最近のことです。
俳優の世界で言えば、前の世代の俳優も多く残っています。彼らはボディビルではなく一般的なフィットネスに夢中でした。私たちの世代は、一般的なフィットネスに加え、従来のボディビルを始めたのです。
SHOI フィットネスの重要性を認識していない世代があったと。
ラーム そう。だから情報を得て新世代はそういうワークアウトをするようになったのだと思います。自分がどんな健康状態なのかを知るのは健康のために大切なこと。フィットネスとは、ただ痩せたり太ったりすることではない。内からの声を感じるものだと思う。
映画「RRR」絶賛公開中
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
音楽:M.M.キーラヴァ―二
出演:NTR Jr./ラーム・チャラン
原題:RRR/2021年/インド/テルグ語、英語ほか/シネスコ/5.1ch
日本語字幕:藤井美佳/字幕監修:山田桂子/応援:インド大使館/配給:ツイン
(C)2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
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運営はマッスルパフォーマンスチーム「筋肉紳士集団ALLOUT」。さすがのクオリティ。
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