理系少年が“八尺様”に出会ったら？ 科学で都市伝説を暴こうとする漫画が斜め上の展開（1/2 ページ）

身長の高さを生かせる生き方があるってことですね！

[きんじょうめぐ，ねとらぼ]

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　理系少年が八尺様に出会った漫画が、斜め上の展開でハッピーエンドを迎えて好評を得ています。まさか理系が八尺様の生き方を変えてしまうとは……。

八尺様を都市伝説ではなく1人の人間として見た結果……

　みなさんは「八尺様」という都市伝説をご存知でしょうか。白い帽子をかぶった身長2メートル以上の女性で、「ぽぽぽ」とばかりしゃべるかと思えば人の声真似もでき、見てしまうと数日で取り殺されてしまうという恐ろしい存在です。

　少年はクラスのそんなウワサ話をくだらないと思いつつも、わずかながらに不安を感じていました。なぜなら、彼は八尺様らしき女を目にしていたからです。もしかしたら、都市伝説ではなく、本当に八尺様は存在しているかもしれません。

　しかし少年は理系でした。理系であるがゆえ、問題があったら仮説を立て、それを立証しなければなりません。少年は小学生とは思えない程の理系知識と技術を用いて、八尺様の正体を暴こうとしたのでした。

　太陽が沈み辺りが暗くなってきた頃、「おーい、そこに誰かいるのか？」と教師の声が聞こえてきました。しかしカメラに映ったのは、ウワサに聞く八尺様そのもの。「ぽぽぽ」と口ずさみながら、少年を捕えようとしていたのでした。

　その姿を見て、少年は怖がるより喜びました。「お前、女性の身長の世界記録じゃないか!? ギネス申請したか!?」。八尺様の存在を否定していた少年でしたが、いざ目の前にすると存在そのものへの好奇心の方が勝ったのです。

　高身長は成長ホルモンの異常分泌のせいかと疑いましたが、異常所見はなし。ギネス世界認定されると、八尺様は有名になり芸能界デビュー、瞬く間に世界的に有名なモデルへと登り詰めたのでした。 多様性って、こういうことか……！

　理系少年が八尺様を前にして瞬時に存在を認め、発想の転換からスターダムに押し上げる結果になった漫画。予想だにしていなかった結末に読者からは「そっちか〜」「想像の312度くらい別方向なオチだった」「オカルト的に解釈すると、怪異を祭り上げて神にしてる」などの感想が届いています。

　作者は漫画家の山本アリフレッド（@man_Arihred）さん。こちらの漫画は著作『理系が恋に落ちたので証明してみた。』の一編をTwitterに投稿したものです。単行本は現在15巻まで販売中です。

作品提供：山本アリフレッド（@man_Arihred）さん