カリカリを食べると必ずネズミのおもちゃをかむ猫、その謎行動の理由とは……? 獣医師に話を聞いてみた

カリカリカリ……がぶり!

» 2023年09月26日 06時00分 公開
[三日月影狼ねとらぼ]

 X(Twitter)に、カリカリを食べると必ず不思議な行動をする猫ちゃんの姿が投稿されました。投稿にはさまざまな推測や共感の声と、記事執筆時点で1万7000件をこえる“いいね”が寄せられています。投稿者は漫画家のミツコ(@sheepmandonuts)さんです。

 ミツコさんのお家には、元保護猫の「うずめ」さんが暮らしています(関連記事)。うずめさんは2022年の12月に生まれ、神社に捨てられていたところを保護されました。今年の3月に正式にミツコさんの家族になったうずめさんは人懐っこくて甘えん坊、どこへ行くにもついてくるとびきりかわいい性格なのだそうです。

動画冒頭 カリカリを食べるうずめさん
カメラの方を見るうずめさん おや……?

 そんなうずめさんと楽しく笑顔あふれる生活を送っているミツコさんですが、1つだけどうにも気になることがあるのだとか。それはうずめさんのクセ、カリカリ(ドライフード)を食べるとき、数口食べる→ネズミのおもちゃをかむ→またカリカリを食べはじめる……というなんとも不思議なルーティンです。

ネズミにかみつく がぶっ!!
かみつく続き 結構がっつりとかみついている様子

 これは一体何だろうと不思議に思って調べると、Web上にも同じような行動をしている猫ちゃんの情報があったとのこと。おもちゃをかむことでネズミを捕まえて食べた気分になっているのか、あるいは歯がかゆいのか、はたまた他の理由があるのか……気になって仕方がありません。

カリカリ再開 何事もなかったかのように食事を再開するうずめさん

 うずめさんはなぜこんな行動をとるのでしょうか。編集部は、ガイア動物病院(東京都杉並区)の院長 松田唯さんに話を聞きました。

ガイア動物病院 院長 松田唯(まつだゆい)

埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。

2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長に。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる診療を心掛けている。

 ――うずめさんはどうしてカリカリを食べているときにネズミのおもちゃをかむのでしょうか?

 松田先生:この行動はネズミのおもちゃじゃないとしないのでしょうか。ネズミのおもちゃじゃないとやらないのであれば、確かに「ネズミを食べた気になってごはんを食べている」という可能性もあると思います。それか、若い猫ちゃんなんですよね? であれば、今歯の生え変わり時期だったりしませんか? 猫の歯は生後5〜6カ月、7カ月ぐらいなのですが、そのときにいろいろな物をすごくかむんですよね。

 ごはんを食べて、「歯がぐらぐらしてる」と思っておもちゃをかんでいる、というのが考えられると思います。

再びかみつく 再びがぶっ!!不思議です

 ――確かに、カリカリを食べて歯がむずむずするのかもしれないですね

 松田先生:おもちゃをかんでいること自体は問題ないです。飼い主さんがしっかり見ているので大丈夫だと思いますが、耳の部分などを誤食しないように注意してあげるとよいと思います。

 職業柄どうしても「おもちゃを変えてみる」とか検証してみたくなっちゃいますが……。やっぱり歯がかゆいからやっているのではないかと思いますね。むずむずするのではないかと。この猫ちゃん、毛並みもとてもきれいですし、器もいいものを使っているので、飼い主さんの愛を感じますね。

かみつきつつ正面なうずめさん 歯がむずむずしている可能性が高いそうです、なるほど!

(了)

 ちょっぴり不思議でかわいいクセを見せてくれたうずめさんには、「かわいすぎる…ネズミ食べた気分になってるの…? なんてかわいいの…」、「飼っていた猫も同じことを大人になってからもしていました!」、「焼肉の匂い嗅ぎながら白米食ってる俺と似てて泣いた」といったたくさんの共感や面白いコメントが寄せられています。

 ミツコさんのX(@sheepmandonuts)アカウントには、とびっきり甘えん坊でやんちゃ、そしてとってもかわいいうずめさんの写真や動画がたくさん投稿されています。また、仕事用のX(@_3_2_5_)やInstagram(@__3__2__5__)アカウントには、日常やうずめさんを描いた漫画やイラストも投稿されています。

画像提供:ドーナツてるの(@sheepmandonuts)さん

三日月 影狼

オススメ記事

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/18/news145.jpg “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
  3. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. /nl/articles/2412/17/news197.jpg 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
  6. /nl/articles/2412/17/news078.jpg 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  7. /nl/articles/2412/18/news059.jpg 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開【大谷翔平激動の2024年 「妻の登場」話題呼ぶ】
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2411/25/news189.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  10. /nl/articles/2412/18/news056.jpg 日本人ならなぜか読めちゃう“四角形”に脳がバグりそう…… 「なんで読めるん?」と1000万表示
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」