ボタニカルキャンドルから火柱が…… 肝が冷える体験談漫画に「こんな危険が」「気をつけます」と反響(2/3 ページ)
ボタニカルキャンドルのトラブルは恵水さんに限らず、火災が起きてしまうという事態も発生しています。例えば岡崎市では、市内でボタニカルキャンドルに関連した火災が発生し、公式サイトで「ボタニカルキャンドルによる火災にご注意ください!」と呼びかけています。同市の消防本部予防課予防係に、消火方法などを尋ねました。
岡崎市消防本部予防課予防係は、ボタニカルキャンドルの「取扱い時の注意事項」として「長時間連続して使用せず、付近に燃えやすいものを置かない」「点火中はその場を離れない」「受け皿は金属製・陶磁器製のもの等を使用し、溶けたロウが溢れないものを使用する」「水での消火はしない」などを挙げています。
ろうそくを消す際にやりがちな「息を吹いて消す」は「溜まっているロウが飛び散り、火災・やけどの危険がある」、火が大きくなると慌ててやってしまいそうな「水をかけて消す」は「油に水をかけたときのようにロウが飛び散る」ため不適切と説明しています。
「ボタニカルキャンドルは、最後まで燃やさない。点火中はその場から離れない」→ロウの中にあるドライフラワー等に引火し、燃え上がる可能性があるため
「ボタニカルキャンドルを使う時は、受け皿(金属製・陶器製のもの等)の上で使用する」→溶けたロウが溢れて、火が広がってしまう可能性があるため
「息を吹いて、消さない」→溜まっているロウが飛び散り、火災・やけどの危険がある
「水をかけて、消さない」→水をかけるのは、油に水をかけたときのようにロウが飛び散るため
適切な消火方法として、「ピンセットで芯をつまみロウだまりに浸して消火する」「スナッファーを使い、消火する」の2つの方法を教えてくれました(※スナッファー:持ち手の先についた釣鐘状のカサを火にかぶせて消す専用の道具)。
ピンセットでつまんだり、スナッファーをかぶせることができなくなるほど炎が大きくなってしまった場合は、「火の勢いが強くなっているということなので消火器を使った初期消火、119番通報してください」とのこと。このような状況になってしまわないように、正しい取り扱いと適切な消火を心掛ける必要がありますね。
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