『ちいかわ』2話連続更新で「虫刺され編」完結へ ハチワレが飲み込んだ“ちいかわへの問いかけ”が「あまりにも酷」（1/2 ページ）

それでも元の姿なのはよかった。

[モトタキ，ねとらぼ]

　ナガノ先生が手掛ける『ちいかわ』の最新話が3月8日が2話連続で更新されました。虫刺され編の最終話だと思われる話です。

※以下、原作漫画『ちいかわ』最新話のネタバレに触れています

画像はちいかわ公式サイトより引用

元の世界に戻ってきたハチワレ、しかし……

　アニメも大人気の『ちいかわ』。原作漫画はX（旧Twitter）で連載中で、ちょっぴり泣き虫だけど優しいちいかわや、その友達の明るくてポジティブなハチワレ、大声で叫ぶうさぎとのなにげない日常を繰り広げる作品です。

　基本は短編ですが、時折挟まる長編エピソードでは、ホラー展開や重々しいダークファンタジーが展開されることもあります。

　前回は“でかつよ”化したハチワレが、パラレルワールドのちいかわに敵意をむき出しにされてショックを受けながらも、元の世界に帰っていく話でした。

　8日に2話連続で更新された最新話は、元の世界に戻ったハチワレが目を覚ましたちいかわとお話をする話です。

　無事に元の世界に帰ってきたハチワレが、隣で目を覚ましたちいかわの耳をキュムッとつかみながら本物かどうかを確かめると、ちいかわは困惑。どうやらちいかわにパラレルワールドの記憶はないようです。

　「ごッ…ごめんッごめんッ焦っちゃって…!!」と謝り落ち着きを取り戻すと、ハチワレは自身の手のひらに虫をつぶした後の汚れらしきものがあるのを見つけました。汚れを落とすためか両手をすり合わせながら「こわい夢見ただけ…だよね？」とつぶやきます。

　続く2話目でハチワレは、ハチワレが草むしり検定5級に合格した際にちいかわがくれたプレゼントの内容をちいかわに尋ねますが、ちいかわは無事正解。元の世界のちいかわであることが確認できハチワレは安堵しつつ、さらにもう1つ「もしも…もしもさッ…」と“何か”を確かめようとますが、「……なんでもないッ」とその言葉を飲み込みます。そして、何事もなかったかのように2人は味付きコーンを食べるのでした。

　Xではハチワレが飲み込んだ問いについて、「もしでかつよになっても友達でいてくれる？と聞こうとしたんだよね」「元の世界のちいかわもでかつよ化した友達を狩れるか。それを聞くのはあまりにも酷な話」「自分が道を踏み外した時に手をかけられるのかを聞こうとしたのかな」と推理する声や、「島編ではちいかわが今回はハチワレがちいかわに隠し事をする対比なのかな」「今回ちいかわに何も言わなかったハチワレは人魚の真実を伝えなかったちいかわと対比」と島編との対比を感じる声が寄せられています。

　また、「圧倒的な力を得た感覚、簡単に潰せた命の軽さ、快くない反応をした友達に声を上げた事。その感覚はずっと残り続けるの辛いね」「今後ちいかわとハチワレが仲良く楽しんでても心の底では『自分が討伐対象になったらどうする』の問いが残り続けるのエグい」とハチワレの心情をおもんぱかって苦い思いをする人もいました。

（物書きモトタキ）