「『逆転シリーズ』を拡大していきたい」 「逆転検事1&2 御剣セレクション」発売直前、キャラデ岩元辰郎氏、橋本シリーズP、西田Pロングインタビュー(4/5 ページ)
秘密満載――岩元さんが語るメインビジュアル裏話
――今回のメインビジュアルアートで特に目を引くのが、他のキャラクターと異なる時系列から登場している狩魔冥(13歳)だと思います。幼少期の彼女がキービジュアルに登場することになったきっかけを教えてください。
岩元:狩魔冥(13歳)登場に関しては僕がそうしたいと提案したんです。
当初開発チームからは「19歳のビジュアルの方が良いんじゃないか」という声も含めていろいろな意見があったんですが、僕としてはこれまでと同じことをやってしまうと意味がないと思いましたし、パッと見たときに「逆転検事シリーズ」を知っている人に「違うものが出たぞ」と思っていただくためには、これまでとは違う要素を入れたいというのがあって。その中の1つとして「いよいよ、幼少狩魔冥なのではないか」と提案しました。
メインビジュアルのデザインに関しては、他のキャラクターは結構初稿からはデザインが変わっているんですが、この子(狩魔冥)に関しては初期から横を向いているポーズで幼少期のこの形がいいとずっと強く推していました。あとは構図的に「大怪獣ボルモス」と「ヒョッシー」の横に置いて、超カッコよく仕上げました!
西田:私も狩魔冥は若い方(13歳案)を推していました。チームからは「なぜ大人の姿ではないのか?」という質問もありましたが、若い姿は「逆転検事シリーズ」ならではというところもありますし、なかなか描かれたことがないのでこちらの方が新鮮かつ稀少ではないかと思い、13歳の姿で進めることにしました。
あとはキービジュアルの時系列的にも、上部には過去のキャラクターがいたので、それに合わせて若い方にというのもあります。
――ナルホド! 本当にビジュアルアートではあまり見ない姿なので狩魔冥ファンも喜んでいると思います。メインビジュアルが出来上がっていくまでの経緯はどのような感じだったのでしょうか。
橋本:開発が立ち上がるタイミングで僕は「メインビジュアルは岩元さんにお願いしよう」と考えていたので、すぐ辻本良三(専務執行役員・CS第二開発統括)のところに行ってOKをもらいました。
西田:岩元さんはメインアートに結構遊びを取り入れてくださっていて、毎週進捗を確認させてもらうたびに小さいキャラクターが増えていきましたね(笑)。
岩元:遊びに関していえば、タイホくんファミリーの中のワルホくんが倒れていたり、プロトタイホくんがサーベルを持っていたりっていうのは僕の好きな部分ですね。
今回の「逆転検事シリーズ」は御剣に重きを置いたストーリーですが、「逆転裁判123」あっての「逆転検事シリーズ」ですし、そこはヤハリ“青”と“赤”ということでメインビジュアルの全体的なカラーリングは右側を青系、左側を赤系で塗っています。
こんなにキャラクターがいっぱいの絵もなかなか描いたことがなかったのでこの絵にはいろんな仕掛けを施しましたが、これ以外にもキャラクターの〇〇にも秘密があったりもするので、よく目を凝らして見ていただけたらと思います。
西田:メインビジュアルの御剣がジャケットを羽織るシーンというのは最初からアイデアに?
岩元:指差しパターンなども含めて3種類くらいラフデザインを出していたんですが、ジャケットを羽織る御剣と幼少期狩魔冥という2人の構図がバシバシッと頭の中で決まっていたこともあり、絶対にやりたかったので、このバージョンは明らかに力が入っていました。
――御剣と冥は決まりやすかったとのことでしたが、逆にデザインに苦労したキャラクターはいますか。
岩元:(一条)美雲ちゃんのポーズは何度も描き直しましたね。僕はもっと動かしたくて派手なポーズをしたかったんですけれど、これだけのキャラクター数を入れるとなると派手になればなるほど他のキャラの邪魔をしてしまうんですよね。
「逆転検事1&2」のポスターというテーマが異常に難しいんですよ。対決構造にしづらいし、お祭り感を出したいという気持ちもあるしということで、生涯一難しいポスターになりましたね。
でもとにかく小ネタを入れ込めたので、満足です。小ネタだと「ヒョッシー」「大怪獣ボルモス」が一番好きなんです。本編ではどこで出てくるのか楽しみにしていただけたらと思います(笑)。
西田:本当にステキなデザインになっているこちらのメインビジュアルは、額装アートもイーカプコンでお求めいただけます。ぜひそちらもチェックしていただきたいですね。
岩元:パッケージによってキャラクターがいたり、いなかったりするデザインにもなっているんですけれども、額装アートだとロゴなしでフルキャラクターを楽しんでいただけますよ。
初公開資料も――豪華特典満載のギャラリーモードの魅力
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