約50年前の“ある機械”を修理→実際に使ってみたら…… 懐かしさこみ上げる光景に感動の声続出「祖父がこれの職人でした」「興奮する」(1/3 ページ)

今も残ってる場所もあります。

» 2024年12月05日 18時30分 公開
[Yukiねとらぼ]

 推定47年以上前の謎の機械を入手。修理して使ってみる様子がYouTubeで公開されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は26万5000回を超えており、2万件以上の高評価を集めています。

推定47年以上前の彫刻機を修理して復活させる!!【パンタグラフ彫刻機】

この機械は一体何をするもの……!?

 投稿したのは、VTuberのヘアピンまみれ(@hairpin_mamire)さん。さまざまな“作ってみた”や“やってみた”に挑戦する動画を公開しています。今回の動画では、約50年以上前に使われていた機械を復活させることに挑戦します。

 「赤」や「綿あめ」「映画」と並んで「機械彫刻用標準書体」が好きだというヘアピンまみれさん。ほとんどの人が聞いたことはなくても1度は見たことがあるだろう「機械彫刻用標準書体」。特徴は「JIS規格で定められている」ことと、文字通り「彫刻のための書体」であるということ。ヘアピンまみれさんは、その文字を彫るための機械をオークションサイトで発見、落札しました。

引き出しの中に前の持ち主へ続くヒントが……

 不要品回収業者のもとにゴミ同然のものとしてあったその機械の名前は「手動彫刻機(パンタグラフ式彫刻機)」。字母の入っている大きな箱もセットです。もともとこれを商売道具にしていた職人さんから依頼があって回収したのだとか……。

 機械と字母箱で総重量45キロのお宝を持ち帰ると、まずはじっくり観察。大体の仕組みが見えてくると、ベルトなど明らかに足りない部品があることも分かりました。

古い機械を復活させる 「手動彫刻機」です

 文字を彫るための「表字母セット」の箱の引き出しを開けると、中には大量の字母が!! 思わず歓声が上がります。1番下の引き出しを開けると、前の持ち主へ続くヒントも……。どうやら、トロフィーに文字を彫っていたトロフィー職人だったようです。

古い機械を復活させる 大量の文字が……

 本体は、幸いモーターが生きていることが確認できたので、キレイに掃除して修理して使ってみます(掃除や修理など詳しい作業の様子は動画で確認できます)。

古い機械を復活させる モーターが生きてました!

使ってみるとなつかしい感じのものが出現

 徹底的に掃除し、修理し、組み立て直した手動彫刻機。使い方や目盛りの読み方を動画で勉強し、ドリルを付け替えたら……長い月日を経て、再び機械は動くように。

古い機械を復活させる 修理完了、使ってみます

 最初に彫るのはYouTubeチャンネル名の「ヘアピンまみれ」。箱に入っていた金属の板と、字母をセットし、字母をなぞるように機械を動かすと? 板には指定した縮尺でそのままの文字が彫られ……大成功です!

古い機械を復活させる 文字とプレートをセット
古い機械を復活させる キレイに彫れました!

 また、同じようにアクリル板に彫って、色を入れることも出来るので、絵の具を用意してこちらもやってみます。出来上がったものは、古いビルや病院のエレベーターホールやトイレなんかに今も残る案内板とまったく同じ雰囲気。こうやって作られていたんですね。

古い機械を復活させる アクリル板にも彫ることができます

 あとで判明したことですが、今回手に入れた字母は、常用漢字が定められる前のもので、厳密に言うと現在の「機械彫刻用標準書体」ではなかったとのこと。思っていたより古いものが手に入ったようです。

貴重な証言も寄せられています

  文字の歴史についても知ることが出来る、興味深いこの動画には、「現在彫刻屋で働いている者です。椅子に座って彫刻する大型のパンタグラフ機械彫刻機で仕事しております。卓上タイプは初めて見ましたが、原理は同じです」「祖父から三代続く彫刻屋です。もっと大型のもので彫刻してますが、基本は同じ仕組みで今でも40−50年前の機械が現役です」「祖父がこれの職人でした。夏休みに帰省した際に仕事の様子を見るのが大好きでした」「懐かしい…40年前に祖母の働いてたボタン工場にありました!」など、貴重な証言やコメントが寄せられています。

 ヘアピンまみれさんは、YouTubeチャンネルの他にX(Twitter/@Hairpin_Mamire)でも情報を発信中です。

ぽんぽこ24で今年こそ流れたCM #ぽんぽこ24 Vol.8
おむらいすまみれラジオ #006「お互いの奇行を暴露しよう!(パペターの姿)」
小川で捕れたサワガニを素揚げにして食べよう!!【西沢5ミリさんコラボ】
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」