海岸で暮らす野良猫親子、“この寒さでは生きていけない”と子猫を緊急保護 母猫の行動に「切ない」と涙する声(1/3 ページ)
みんな無事に大きくなれますように。
命を守るために野良猫の子猫を保護したとき、子猫に対して母猫が見せた、なんとも切ない姿がYouTubeチャンネル「CaTuber猫たかD Cat videos」に投稿されました。動画は記事執筆時点で10万回以上再生され、2400件を超える高評価を獲得しています。
猫を撮影し、保護猫活動の支援を行う投稿主
動画を投稿したのは猫が好きで、日々猫を撮影している猫たかDさん。動物愛護団体や個人ボランティアさんに同行し撮影をしながら、保護猫活動の支援を行っています。
以前は捨てられてボロボロだった野良猫が家猫となり、幸せいっぱいに暮らす様子を見せてくれた投稿主さん(関連記事)。今回はボランティアさんが野良猫の子猫を保護し、連れ帰る様子を紹介してくれるようです。
海岸で暮らす野良猫の親子
この日ボランティアさんと投稿主さんは野良猫を保護するため、ある海岸にやってきました。この海岸にいる子猫4匹と母猫の親子を保護したいものの、海岸に接していることから捕獲機を使うことができないのだそうです。
この地域は翌日から寒くなり、雨が降る予報。また白血病がまん延しているためか保護団体も入っておらず、寒い時期に雨が続くとほとんどの子猫が生き残れないのだそうです。そのためどうしても、この日のうちに子猫を保護する必要があったのだとか。
子猫を保護します
ボランティアさんは親子にごはんをあげつつ、保護の準備を進めていきます。そして、ごはんに夢中になっている子猫の首の後ろをつかみ、キャリーバッグに入れました。あっという間かつ鮮やかな手腕に、ボランティアさんの経験や場慣れを感じます。
その後も猫たちの様子を見ながら慎重に保護を進め、4匹中2匹の子猫を保護することに成功したのでした。
母猫がやって来ました
メスだけど右耳がカットされている母猫(※)は子猫が入ったキャリーバッグの周りを歩き回り、心配そうにも怒っているようにも見える様子で子猫を気にしています。そんな母猫に「ごめんね」「大丈夫だよ」と、謝罪とメッセージをしっかり伝え、子猫たちを連れ帰ったボランティアさんと投稿主さんなのでした。
※TNR(Trap・Neuter・Return=トラップ・ニューター・リターン)は野良猫の繁殖を抑え、数を減らす目的で捕獲器などを使って野良猫を捕獲(Trap)、避妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)こと。TNRが実施された猫であることを示す証として、不妊手術の後に、通常オスは右耳、メスは左耳をカットする。
帰宅後は臨時の部屋を用意してもらい、「ココ」ちゃんと「ルイ」くんと名付けられた2匹の子猫。この後はボランティアさんが知り合いをあたり、2匹をずっとかわいがってくれる里親さんを探していくそうです。
なお子猫と母猫を離すことに対して、ボランティアさんも投稿主さんも賛否両論あると理解しているそうです。しかし乳飲み子ではないため母猫から離してでも1日も早く、危険な場所から救うことが大切だと判断。保護に踏み切ったとのことでした。
「これからは暖かい所で幸せになってほしい」と願う声
動画には「母猫さんの気持ちを思うと切なくなりますが、これも仕方ないこと……これからは暖かい所で幸せになってほしいです」「保護ご苦労様でした。。。ママも理解してくれると思います」「いつも本当に有難うございます。また一つの命が繋がれました」「野良での子育ては大変。子猫を保護してもらえて、ママの負担も少しは減ると思います」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
猫たかDさんはこの他にも、YouTubeチャンネル「CaTuber猫たかD Cat videos」にて、野良猫保護やボランティアさんの活動を公開中。YouTubeの収益の一部を動物愛護団体や個人ボランティアさんに寄付しているほか、2023年以降の動画の保護猫たちの医療費やTNRの費用を全額自己負担しています。
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