「GT5」でも「GT-R」が“アンヴェイル”。そして実車でもコラボレーションが(1/3 ページ)

第40回東京モーターショーでの発表に合わせて、「グランツーリスモ5 プロローグ 無料体験版」に収録されている「NISSAN GT-R」の「アンヴェイルイベント」を実施。東京モーターショー会場ではプレスブリーフィングも開催された。

» 2007年10月24日 22時37分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 10月26日〜11月11日の期間で千葉・幕張メッセで開催される「第40回東京モーターショー」(一般公開は10月27日から)。プレス公開日となった10月24日には、各社の発表会がそれぞれのブースで開催された。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション 3ソフト「グランツーリスモ5 プロローグ 無料体験版」(以下、GT5 プロローグ)では、これまでお伝えしたとおり、さまざまなメーカーとのコラボレーションを実施。各社の新車をあらかじめ収録し、東京モーターショーで発表されると同時にプレイ可能にするなど、イベントと連動する仕組みとなっている。

 本日2時過ぎには日産自動車による「NISSAN GT-R」の発表があり、それに合わせて無料体験版でも「アンヴェイルイベント」が開催された。

画像画像 本日発表された「NISSAN GT-R」

画像画像画像 「GT5 プロローグ」でのアンヴェイルイベント

無料体験版は初日だけで13万ダウンロードを突破

画像 ポリフォニー・デジタル プレジデント 山内一典氏

 日産自動車による発表会終了後、東京モーターショー会場内、2階中央モールに設けられている「『グランツーリスモ5 プロローグ』:次世代カーライフ体感アリーナ」では、「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサーである、ポリフォニー・デジタル プレジデント 山内一典氏と、日産自動車のチーフ・プロダクト・スペシャリスト 水野和敏氏、同社マーケティング・ダイレクター 加治慶光氏によるトークセッションも開催された。

 今回のコラボレーションは、日産自動車の開発およびマーケティングのセクションと連携して実現されているのだが、「グランツーリスモ」シリーズと同社との関係はかなり昔からのものとなっている(関連記事参照)。「最初の『グランツーリスモ』が発売された直後からコミュニケーションが始まっている」(山内氏)。今回のGT-Rについても、開発当初から日産より連絡があり、そこからスタートしているそうだ。

画像 日産自動車 製品開発本部 第二プロジェクト統括グループ 車両開発主管 兼 チーフ・プロダクト・スペシャリスト 水野和敏氏(左)、同社マーケティング本部 マーケティングダイレクターオフィス マーケティング・ダイレクター 加治慶光氏(右)

 加治氏は「グランツーリスモ」シリーズとコラボレーションしていることについて、「顧客の生活が多様化しており、自動車だけでは楽しくないと考える人が増えている。できるだけいろいろな顧客と接点を持つためにも、間口を広げたかった。このためにリアルとバーチャルの取り組みができればいいと思った。またGT-Rは“物作りのすばらしさを世界に問うていきたい”という気概で作っている車であり、そういう意味でも志をともにできる。またここが一番大事だが、『グランツーリスモ』シリーズのクオリティに、我々が心から心酔しているから」と語る。

 水野氏はGT-Rを開発するにあたって、GT-Rは“マルチパフォーマンス・スーパーカー”であることに力点を置いたとのこと。「雪の上でも走れるし、荷物を載せてリゾートホテルにも行けるし、アウトバーンを時速300キロで走りながら隣の人と話ができる車という、まったく違う環境に対応する、“マルチ”というパフォーマンスを出そうと思った」(水野氏)。

 山内氏は制作にあたり、1年以上前から世界中の各所でGT-Rに乗ってきたそうだ。この車を「GT5 プロローグ」に採用するに当たっては、「GT-Rは日本の宝のような車で、触れるのも恐れ多いんです。外観に関しても、チーフデザイナーの人に何度も来てもらって、形や塗装の質感など、何度もチェックしてもらって外観を作り上げた。中身については、実際に運転した感覚、性能が正しく出るようにこだわった」そうだ。

画像

 水野氏は「GT5 プロローグ」で再現されたGT-Rについて「乗った感覚が車の動きに出ている。荒い所なんて、まるで山内さんが運転している時のよう(笑)。ご自身が乗られて運転されているときの感じがすごくよく出ている」と語る。「理想の車とは何かと言われたら、4つのタイヤにどんな状況でもきちんとグリップがかかっていること。乗り心地とハンドリングは両立するものなんです。そういうわがままな思いまできれいに再現しているので、『ああ、グランツーリスモは僕の理想も表現してくれた』と思った」(水野氏)。加治氏は役員会でこの画像を見せたら、「きみ、一体いつこの映像を撮ったんだ」と言われ、本物だと思われていたほどだったそうだ。「それに鈴鹿サーキットでプロトタイプと製造型が一緒に走ることもできる。リアルの世界ではあり得ないことで、それだけでもドキドキする」(加治氏)。

 「山内さんは開発チームの一員。世界でTVゲームをこういう形で作った例なんてないんじゃないか。プロジェクトの一員として開発にかかわり、なおかつ会社に帰って、自分の本業で、すばらしいゲームを作っている」(水野氏)。

 このほか、六本木ヒルズなど6カ所で展示されている3Dの映像も、コラボレーションの一環として「グランツーリスモ」のチームが作り上げたそうだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」