「ファンタビジョン」も発売から早10年経ちました:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)
チュートリアル得意
花火をフラッシュさせると、ときどきアイテムが現れる。アイテムをフラッシュさせることで、得点の倍率を上げたり、プレイメーターを回復させたりといった効果が出てくる。しかもアイテムはワイルド花火扱いなので、2個しかない玉と一緒にキャッチして3個にしたり、アイテムを挟んで異なる色の玉をキャッチしたりできる。
星のアイテムを8つフラッシュさせると、大きくて目立つワイルド花火玉が登場。これもフラッシュさせると“スターマイン”が始まる。フラッシュに組み入れた色の花火玉が数十秒間、大量に打ち上がり続けるので、フラッシュを途切れさせないようにチェインさせていくと得点が上がる。玉をフラッシュさせればプレイメーターも増えるので、スターマインの時間はメーターを大幅に回復させるチャンスでもある。
……と、このように文字で書くと、意外に複雑なルール。そのためか、メニュー画面から映像・音声つきの丁寧なルール説明を見られる。こういうチュートリアルも、プレイステーション 2の高機能があって初めて可能なのかもしれない。ゲームのオープニングムービーや中間デモも、初代プレイステーションより断然クリアな実写映像だし。
「ファンタビジョン」の花火は、1つ1つの光が全部ポリゴンでできている。初代プレイステーションでは、ポリゴンというと三角形の面という感じだったが、プレイステーション 2はそのイメージを打ち破った。
テレビゲームにはありがちなことだが、せっかくのきれいな花火の映像も、プレイ中は玉を追っかけるのに必死で、じっくり見ている暇がない。そこで役に立つのがリプレイモード。各ステージの展開をメモリーカードに記録して、後で落ち着いて見ることができるのだ。ゲーム中とは違う角度からの映像も挿入される。プレイステーション2ではメモリーカードも改良され、初代プレイステーションより大容量となった。
方向キーではなくてアナログスティックをメインに使う操作方法も、プレイステーション2ならでは。プレイステーション2では本体付属の標準コントローラーが、アナログスティックと振動機能つきの「デュアルショック2」となっている(初代プレイステーションにも「サルゲッチュ」などアナログスティックを使うゲームはあったが、デュアルショックになる前の標準コントローラーではプレイできなかった)。
ゲームオーバーになってもコンティニューはない。全8ステージだが、1回クリアすると、難度の上がったエクストラゲームをプレイできるようになる。
ひとりで「ふたりのファンタビジョン」できるかな?
2002年、「ふたりのファンタビジョン」が発売された。対戦モードが加わった。また、花火や背景のグラフィックがきれいになっている。
「ふたりのファンタビジョン」というタイトルだが、2人いないと楽しめないわけではない。前作同様1人で全8ステージのクリアを目指すシングルゲームもあるし、対戦ゲームは2人対戦だけでなく、コンピュータとの対戦モードも用意されている。だから、人生がシングルゲームなわたしでもプレイできる。
対戦は、決められた数の花火玉を先にフラッシュさせた方が勝ちというルール。1つのフィールドが左右に区切られており、それぞれ自陣にある玉しかキャッチできない。互いのフィールドを入れ替えるアイテムや、フィールドを区切るラインを動かして自陣を広げるアイテムが登場する。
どちらかがクリアに近づくと、ボーナスタイムに突入。スターマインでフラッシュさせた花火の数が、かける2で換算される。劣勢な側がスターマインを起こせば、一発逆転も可能だ。
対コンピュータ戦をプレイしてみたが、ステージ6まではクリアできたものの、ステージ7の敵に太刀打ちできなかった。フィールドを狭められると、玉をなかなかキャッチできないからアイテムを出せず、挽回できない。どうにかスターマインまでこぎつけても、的確なタイミングでフィールド入れ替えアイテムを使われ、スターマインを奪われてしまう。
そもそもわたしは、色を合わせるアクションパズルが得意じゃない。「ぷよぷよ」でも狙って連鎖を組むことができないほどだ。「ぷよぷよ」の場合は、たくさん積み上げてからどっかを消して偶然の連鎖を狙う“フィーリング連鎖”で、時間はかかるけどクリアはできる。でも「ふたりのファンタビジョン」にこの手は使えない。
だからわたしは、前作のエクストラゲームも、今作のシングルのハードモードも、ステージ2の途中から先へ進めない。そしてコンピュータとの対戦ゲームで、ステージ7から先へ進めない。……結局、失恋で負った心の傷を、さらに広げるはめになってしまったのだった。
ちなみに「ファンタビジョン」はプレイステーション 2のゲームなので、もちろんゲームアーカイブスには収録されていない。ただし携帯電話のアプリになっている。2008年にはグラフィックを改良し、コンピュータとの対戦もできる「ファンタビジョン 夜空を彩る花火」がリリースされた。
関連記事
- ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:ファミコン初期のナイスボート「ミシシッピー殺人事件」
連載第87回は「ミシシッピー殺人事件」(ジャレコ)。ファミコンで2番めに古いアドベンチャーゲームですが、何しろ難解なことと、理不尽なゲームオーバーで有名でした。 - ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:ゲイムマンは今あえて「上海」を取り上げてみたよ
第86回は「上海」を取り上げてみましょう。定番パズルゲームとして、PCやゲーム機のみならず、携帯電話やiPhone/iPadでも大人気。連載5周年ですし、ちょっと思い切って、あの場所へ行ってプレイしました! - ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:ひとりで「ファミスタ」できるかな?
連載第85回は、ナムコの「ファミスタ」(プロ野球 ファミリースタジアム)シリーズ。対戦プレイがおもしろいと評判のこのゲームですが、1人でプレイしてより楽しむにはどうしたらいいか、考えてみました。 - ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:“レッツゴー!陰陽師”へ至る道のり「豪血寺一族」
連載第84回は「豪血寺一族」(アトラス)。動画サイトで「レッツゴー!陰陽師」がすっかり有名になってしまいましたが、第1作から個性的なBGMとアクの強いキャラクターには定評がありました。 - ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
“世界一美しいザリガニ”を入手→開封して見ると…… 絶句を避けられない姿と異変に「びっくり」「草間彌生作のザリガニみたい」
-
どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
-
耐火金庫に“溶岩”を垂らしてみたら…… “衝撃の結果”に実験者も思わず「なんだって!!!」と驚愕【海外】
-
「泣きそうになった」 くせ毛に悩む中学生が“垢抜けイメチェン” 美容師のスゴ腕に「ここまでできるなんて」
-
「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
-
GW10日間、毎日人間の相手をして疲れ果てたワンコの表情に「爆笑」「まじで愛おしいww」 最終日の異変に4万いいね「蛭子さんみたい」
-
複数逮捕&服役の小向美奈子、“クスリ”に手を出した理由が壮絶すぎ……交際相手の暴力で逃亡も命の危機 「バレてバルコニー伝って入られて」
-
人の心ないんか……? ピーターラビットの「悲しすぎるガチャ」に反響続々 お父さんの“まさかの姿”がショッキング
-
生後3カ月の赤ちゃん、ママの全力「いないいないばぁっ!」に…… 予想外の反応に→ママ「もう謝るしかないです(泣笑)」
-
こ、これは……! 電子レンジで加熱した豆腐にネット民衝撃 「知らなかった」「えらいこっちゃ」と動揺走る
- JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
- 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
- 「ずっと小児」 グランスタ東京の“母の日広告”に賛否…… 運営会社が撤去「違和感覚える方もいた」
- 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 「車庫にランボルギーニがいて駐車できない」→見に行くと…… 「電車の中で絶対見ないほうがいい」衝撃の光景が195万表示!
- JR東日本、ネットバンクサービス「JRE BANK」を発表 JREポイントがたまるなどの特典も
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「900円は安過ぎる」 喫茶店でプリンアラモード購入→見本と違いすぎる“激盛り”に仰天 「逆写真詐欺」
- 森の中で発見された“謎の物体”が618万件表示 「何これ!」「暗号?呪物?」集まる推測や知見と“驚きの事実”
- 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評