「FF6」狂気プレイヤーがTASに手を染め23分台でクリア データ破損と改ざんにより迅速な52回全滅を実現
動く死体が50回モンスターに遭遇する物語。
「FINAL FANTASY VI(以下「FF6」)」のTAS(ツールアシストを利用したスピードラン)で、新記録が達成されました。まさかまた更新されるとは……と思ったら、動画を投稿したのは「エディ」さん(@em0141029)。とうとうきてしまったか……。
「エディ」さんとは
この「エディ」さんは視聴者から「電子マネーさん」の愛称で親しまれている、「FF6」マニア。さまざまな動画をニコニコ動画に投稿しているのですが、最近では「FF6」でバグ技を利用してさまざまな怪現象を引き起こす、というものがメインとなっています。
そのバグらせっぷりは尋常ではなく、「次々に時系列メチャクチャなイベントが連続で発生し続けて最後はEDが始まる」「0歩でクリア」「魔大陸がひたすら浮上し続ける」などやりたい放題。最近では「また電子マネーさんがFF6壊した」「ケフカより世界を崩壊させている」「デバッガー」などといわれることも。
なお、「エディ」さんのRTA(実機でのリアルタイムアタック)で31分台クリア動画は、以前ねとらぼでも紹介しています。
そしてTASへ
そんな「FF6」探究者である同氏が、ついにTASに手を染めたのが今回の動画。記録は23分44秒32。今まで手動でバグを発生させ続けてきた成果を存分に生かして出来上がったものは、“邪悪”(本人談)なTASでした。
今回のTASも、利用するのは「52回全滅バグ」。これはフィールドマップで52回全滅するとさまざまなバグが発生するというもので、52回目の全滅シーン時に押していたキーの組み合わせによってさまざまな現象が発生します。場合によってはEDを呼び出せる場合もあるため、今回は「いかに早くフィールドに出て迅速に52回全滅するか」が鍵となります。
そしてそのためにやる行為が、「別のセーブデータで上書き中にリセットしてデータを改ざん、破損データ扱いになったものをさらに別のデータで上書きして復活させる」というまさに邪悪な行為となっています。
実際のプレイを見てみましょう。最初のユミール戦までは普通に進んでいきますが、ここでティナを戦闘不能にします。一度前のセーブポイントまで戻りスロット1にセーブしたらストーリーを進めていき、次のセーブポイントでスロット2と3にセーブ。
ここでスロット1(ティナ戦闘不能)のデータをロードし、スロット2に上書き。上書き中にリセットするとスロット2のデータが破損扱いになり「EMPTY」に。さらにスロット3をロードしてスロット2にセーブし、またセーブ途中でリセット。スロット1をロードしてまたスロット2にセーブして途中でリセット。
するとセーブデータが復活するのですが、データが改ざんされており「メンバーがティナ1人だけで戦闘不能になっている」という本来ありえない状況が完成します。しかも、本来入れなくなってしまうはずのジュンの家の裏口に入れるようになっており、そのまま表口から出てナルシェ内を歩いて外に出られてしまいます。なんじゃこのルートは……。
この後はアイテム購入などの下準備をした後いつもの52回全滅を始めるのですが、前述のデータ改ざんによりティナは戦闘不能となっているため戦闘に入った瞬間全滅扱いに。本来の「全滅のために敵の攻撃を1度受ける」時間が短縮され、より迅速な全滅を実現しています。また、「初心者の館」を利用することにより、今回は50回の全滅だけでバグが実行できています。
そして約13分掛け50回全滅したら、全滅シーン中にTASによるフレーム単位のキー操作を実行。突如「バシューン」という音とともに画面が真っ白になったかと思うと、EDが始まりました。いやぁ、長い戦いでしたね……。
バグによって呼び出されたEDは、RTA動画のときと同じくバグりまくっています。ただしバグり方が少し違い、RTAのときはほとんどのキャラがモーグリに置き換わる通称“モーグリ劇場”でしたが、今回はほとんどのキャラが色違いのティナに置き換わる“ティナ劇場”状態に。右も左もティナだらけです。さらにキャラ名もバグっており、文字化けした謎の記号か、「糸糸糸糸糸糸糸」になっています。 なお、バグでEDを呼び出すとよくフリーズするコーリンゲンが映るシーンは、無事フリーズせず突破しています。
まさに鬼が金棒を持ってしまった感のある「エディ」さんのTAS動画でした。次は一体どのようにFF6で未知の世界を見せてくれるのでしょうか。
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