エスコンでも見た日の丸カラー「F-2」超かっけぇ! 帰宅後即出撃不可避になる「浜松エアーパーク」(2/3 ページ)

» 2019年01月25日 17時00分 公開
[鈴木伊玖馬ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

純国産の戦闘機「F-1」

 F-104Jと共に活躍した国産の戦闘攻撃機が「F-1」です。F-1もエースコンバットシリーズでは「エースコンバット ZERO」やプレイステーション・ポータブル向けの「エースコンバット X」に登場しました。

F-1 国産戦闘機「F-1」

 F-1の運用が始まったのは1977年。もともとは音速練習機「T-2」をベースとしています。基本性能こそ大きくは変わらないとされますが、操縦席の仕様が違いました。

T-2 みんな大好き「ブルーインパルス」などでも使われた「T-2」

 T-2は練習機ということで、操縦席は練習生と教官が座れる複座仕様でした。対してF-1は不要。代わりにその座席部分には当時最新鋭の電子機器が収められていました。

 そしてコックピットにも新たな計測機器が追加され、「かなり複雑になっていた」こともじっくりと見学できました。見比べるとその差は一目瞭然。計器類はT-2でもスゴい数でしたが、F-1はもっとごっちゃごちゃぁぁ! ワイこんなの覚えきれない操れない……。やっぱホンモノのパイロットさんはスゴいのですよ。

T-2運転席 T-2の操縦席。これでも計器がいっぱいでクラクラしそうですが……
F-1運転席 F-1の操縦席はもっとスゴイ。ところどころは同じですがさらに計器類が増えています

 F-1の主たる想定任務は「進行してきた艦船への攻撃」でした。日本は周辺が海に囲まれている国家。その役割は極めて重要とされ、F-1に合わせて対艦ミサイル「ASM-1」が開発されたほどでした。

米国と共同開発した戦闘攻撃機「F-2」

 攻撃機として十分な能力を持っていたF-1でしたが、練習機を元にしたこともあって、戦闘機としての役割は限定的な範囲にとどまっていました。そのため1990年代には、米国空軍などで採用された戦闘機「F-16」をベースに、日米共同で後継機を開発しました。

 その後続機こそ、エースコンバットシリーズでおなじみの機体「F-2」です。

F-2 エースコンバット7に登場する「F-2」

 F-2最大の特長は対艦能力の高さ。F-2は、F-1では2発しか積めなかった空対艦ミサイルASM-1や、その亜種であるASM-2を最大4発搭載できます。もちろんゲーム内でも見られるように空戦能力もすばらしい。空対地ミサイルを装備した機体が敵航空機を迎撃するスクランブル任務にも付くほどです。

 エアーパークでは、そんなF-2の試作機である「XF-2」のモックアップ(実寸大の模型)が展示されています。

XF-2 F-2の試作機「XF-2」紅白の日の丸カラー!!

 さて、エースコンバットの過去作でF-2を操った人は「アレ? 色が違う?」と思うかもしれません。本来配備されているF-2は、海上飛行時に敵機に見つかりにくいように青系のカラーが施されています。赤と白のカラーもあざやかで速そう。カッコイイ!

XF-2細部 XF-2の尾翼。試作機の赤白カラーリングはあざやかでかっこいい!
XF-2武装 F-2が装備できる各種ミサイルや爆弾(の模型)

戦闘機&エスコンファンならば丸一日見て楽しめる「エアーパーク」

 エアーパークでは他にも多くのヘリコプターや航空機から、パイロットスーツといった各種備品まで、空自装備や設備の数々を幅広く展示しています。熱いファンならば丸一日楽しめます。実際に航空自衛隊浜松基地から「ホンモノ」が飛び立つ姿を眺めるつつ、航空機をがっつりと、そして知らなかった航空自衛隊の役割や歴史なども知り、堪能できる場所です。

 ちなみに、特にオススメの日は「浜松基地の航空祭実施日」です。浜松基地の航空祭は例年10月〜11月に行われています(2018年は11月25日に実施。防衛省のサイトでイベントスケジュールが公示されます)。ブルーインパルスや最新鋭戦闘機「F-35」の「飛行シーン」を含めてナマで見られる絶好の機会。館内展示のXF-2と現役のF-2をまとめてチェックするなんてのもいいですね……!

エアーパーク正門前 戦闘機&エスコンファンは丸一日遊べます

航空自衛隊浜松広報館 エアーパーク

  • Webサイト:http://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
  • 入館料:無料
  • 開館時間:9時〜16時
  • 所在地:静岡県浜松市西区西山町無番地
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月最終火曜日(前日が祝日の場合は火・水が休館)、年末年始など

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. /nl/articles/2404/27/news020.jpg パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  4. /nl/articles/2404/27/news003.jpg 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  7. /nl/articles/2404/27/news010.jpg 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  8. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  9. /nl/articles/2404/26/news187.jpg 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  10. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」