「巨大ヒーローには金がかかる」 超巨大なおっちゃんヒーローが金策に苦労しながら活躍する漫画がカッコイイ(1/2 ページ)

これは新しい。(※記事ラストに漫画本編があります)

» 2020年06月26日 07時30分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 超巨大な普通のおっちゃんがお金に困りながらもヒーローとして活躍する漫画「巨大ヒーローがお金に困る話」が斬新な世界観で面白いです。



 「TIGER & BUNNY」「ワンパンマン」「僕のヒーローアカデミア」などを例に出すまでもなく、スーパーヒーローが企業と契約して活躍する姿を見るのはもはや珍しくなくなりました。そんな中でも同作がユニークなのは、巨人がヒーローとして活動するにあたっての金銭面がやたらリアルに描かれていて、おまけに主人公“ダイゴさん”のビジュアルが、ガチで普通のおっちゃん(巨人だけど)という点。



 巨人は人間の1万倍のカロリーを必要とするため食費だけでも莫大であり、衣料品や居住設備には小都市に匹敵する規模のお金が必要になります。それらを支える職員も大量に必要で、人件費も大企業並み。そのため、巨大ヒーローは本来テキパキと活躍し、スポンサーロゴの入ったユニフォームをクールに着こなすことが求められるわけです。



 ところがダイゴさんは体格こそ筋肉質だけど、見た目はごくごく普通。ランニングやツナギをラフに着て、とてもヒーローとして人気を集めそうなオーラは感じられません。実際、他の華やかなヒーローたちの人気に押されて、台所事情は火の車。起死回生を狙ったクラウドファンディングも目標額の1億円弱に対し20万円程度しか集まらない状態で、勢いに乗るルーキーヒーロー・アキラからも「巨大ヒーローとしてのプライドとかないわけ?」などと上から目線で説教される始末です。



 普通の会社員だったら明日の心配で夜も眠れなくなりそうなこの状況。ですが、ダイゴさんは「いい時代になったもんだ」と、平和な空気に満足げな表情。それもそのはず、実はダイゴさんは世界で最初の巨大ヒーローであり、怪獣に街や人々が蹂躙(じゅうりん)される悲惨な時代を戦い抜いた古豪だったのです。




 現在、巨大ヒーローにはそれぞれ担当区画があてがわれますが、最近大きな戦果のないダイゴさんは、怪獣がほとんど現れないという大田区の担当。そんな中、アキラのいる品川区に凶悪な怪獣が出現します。



 ヒーローが勝ち続ける日常に慣れ、誰もがアキラの勝利を疑いませんでしたが、アキラは怪獣の猛攻に遭い、腕と脚を切り落とされる大ピンチに陥ります。

 担当区画外に怪獣が現れた場合は、保険が効かないので「出動しない」のがセオリー。しかし、「行っちゃダメです!」という周囲の静止を「私一応ヒーローだし」の一言で悠然と振り切る終盤の展開は、まさかの王道な熱さでカッコイイ……! アラフィフなダイゴさんが見せつける“本物のヒーローっぷり”は、ぜひ漫画本編で。





 Twitterでは作品の読者たちから「こんなおっさんになりたい」「終盤の戦闘シーンは手に汗握る」「チートみたいな能力じゃなくて長年の経験と知識だけで戦うのすっごいかっこいい」と大好評。

 同作を描いたのは、YouTubeでさまざまなネタ動画を投稿しているコウノスケさん(@kounosuke0808)。コウノスケさんは漫画家としても活動していて、2019年には高野須翔名義で、巨人高校生が活躍する読み切り「巨人高校生 都々逸どんき」を『少年ジャンプGIGA』で発表していました。




 今回の「巨大ヒーローがお金に困る話」はTwitterのほか、pixivニコニコ静画でも公開中。世界観がしっかりしているので、シリーズでもっと読みたくなってくる内容でしたが、コウノスケさんいわく「続きは製作中」とのことです。早く読みたい!


「巨大ヒーローがお金に困る話」本編









       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」