甘えるってほんと難しい。
自分に押しつぶされてしまわないよう

はっちゃけたなー(2巻)
ある日、唐突に花見を始めた仙狐さん。結界を張って堂々とござを広げております。仙狐さん時々、やりたいことがあると大胆。

ぜいたく三昧(2巻)
ここぞ、という時に手間暇惜しまないのが仙狐さん。とても二人で食べる量ではない、海の幸山の幸取りそろえた重箱を準備。おそるべし神の使い。はしゃいでますね神の使い。海に行った時もここまでではなかったので、相当テンション高いです。
そして、あまり家では飲まないお酒(晩酌回くらいです)も、今回は飲みます。

きれいだ(2巻)
ふわっと酔っている仙狐さん、なにやら神秘的だ。ちなみに「ちょっと酔っている」くらいに見えますが、実はめちゃくちゃな量飲んでいました。やはり奉納物といえば昔からお酒ですもの、仙狐さん、大の酒豪。
仙狐さんは基本的にわがままを言いませんが、やりたいことがあったら、はっきり言います。普段は主に「中野にはもっと甘えてほしい!」という点。今回の「お花見」はまさに、珍しい彼女のわがままのひとつなんでしょう。酔った仙狐さんは自分の欲望に忠実。「責任をとって甘やかされてもらうのじゃ」というパワーワードも飛び出します。

ほろ酔い、夜桜、美しい狐(2巻)
仙狐さん「今日も一日えらかったのう たくさん頑張ったのじゃろ」「肩の力を抜いて ゆっくり休むやよい……」
これ「仕事を頑張った」とは言ってないのが絶妙です。
仙狐さんは「何もかもやってくれる都合のいい存在」ではないです。
「世話をされる」って、切羽詰まっていると結構難しいと思います。自分が甘えるなんていいのだろうか? 何も返すことができないのに? 仕事も終えられないのに? ……そういう心理の時にこそ、仙狐さんは、「甘え方」を教え、「自分を許す」訓練を施し、その上で受け止めてくれる存在です。
例えば今日忙しい、明日も忙しい……となると人間って、休まないほうが楽、みたいな心理が働きがちです。もちろんそんなの身体を壊す駄目な思考。ここで休むようにするには、決意が必要です。それを促すのが、仙狐さん。
「今日も一日えらかったのう」の通り、一日生きていくのは、すごいことだ。中野は力づくで膝枕されていました。このくらい強制的に休むのも、社会人には特に大事なのかもしれない。

急がなくてもいい(2巻)
仙狐さん「自分に押しつぶされてしまわないよう ゆっくり ゆっくり 甘えられるようになってゆけば……」
生きるために、自分に、周りに、時間に、甘える。わかってはいてもなかなか実行できないことを、仙狐さんは指し示してくれます。
アニメの仙狐さん、最終回です。終わってしまいます。
ロスが激しくなりそう……と始まる前からずっと思って、悩んでいたのですが、ぼくの場合意外にもそうなりませんでした。
心の中に住んだ仙狐さんが、休むか頑張るか悩んだ時にジャッジしてくれるようになって、満たされるようになったからです。明日できることは明日やろう。休める時は全て忘れて休もう。それでも休めなかったら……一日を頑張って生き抜いたら……仙狐さんなら褒めてくれると思う、ってことは自分を褒めてもいい。
毎週仙狐さんに会えない寂しさはあるけれども、かわいい姿は見られなくなるけれども、たぶんぼく自身も仙狐さんに甘やかされて、満たされたんだと思います。ぼくにとっての仙狐さんは、とても素敵なセラピストでした。ありがとう、マンガで引き続きよろしくお願いします。疲れたら「スーパー仙狐さんタイム」をループします。
あ、でも「素敵な作品だったしこれ以上求めるなんて……」とは言いません。そこは甘えます、スタッフさんに。二期お願いします! あとVR……!!
Gugenkaで制作中
(たまごまご)
<前回までのお話>
(C)2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会












