「Odama」見参。「Charge」&「Rush the Gate」!:任天堂ブース
任天堂ブースの一角に試遊台が設置されていた「Odama」(大玉)。ピンボールにシューティングの要素とストラテジーの要素を組み合わせたようなゲームだ。
試遊台コーナーの上にある垂れ幕には「Yoot Saito's Odama」の文字が。Yoot Saito氏とは斉藤由多加氏のこと。そう、現在ゲームボーイアドバンスでも発売されている「Tower」シリーズや、「シーマン」シリーズで有名なゲームクリエイターだ。Odamaのコンセプトは「一将功成りて万骨枯る」だという。
Odamaは2004年のE3でも展示され、「Best Of E3 2004」のベストオリジナルゲーム部門にもノミネートされるほど人気だったソフトだ。筆者は残念ながら昨年のE3に参加していなかったので、昨年バージョンのOhdamaを触る機会がなかったのだが、大地にうごめく足軽の群衆と、大きな石玉をモチーフにしたピンボールがなんとも印象的で、見た瞬間に試遊台の列へ並んでいた。
2005年バージョンでは、平地、山道、城内の3ステージを選んでプレイ可能。LRボタンでピンボールのバーを動かし、ボールを門に当てて破壊したら、釣り鐘を持つ足軽に指示を与えて、門へ突入させるわけだ。
基本的にはピンボールなので、ボールが落ちてきたら左右のバーで跳ね返し、門に当てたり周りの障害物に当てればいいのだが、問題なのはフィールドの中に「人」がいること。これを押しつぶして自陣の将兵を倒してしまうと、鐘がなかなかゴールに入らない。
加えて、このゲームには音声入力機能があり、マイクを通して言葉を入力することで将兵に指示を出さないと、釣り鐘は門へ突入しない。このため、コントローラーには「マリオパーティ6」と同じ「ニンテンドーゲームキューブマイク」が備え付けられていた。
ただしこれはピンボールゲーム。マイクのボタンを押すために、片方の手をコントローラーから外すことはできない。このためXボタンを押すと、音声が入力できるようになっていた。
さて、ここでお気づきの読者もいると思うが、E3はアメリカでの開催。もちろん言葉は英語だ。指示として用意されている「Rush the Gate」(門に突入しろ)、「Go back」(さがれ)、「Right」「Left」(右、左)、「Charge」といった言葉は、英語で話さなければならない。
ここでジャパニーズイングリッシュの出番なのだが、発音が悪いのか、いくらしゃべっても足軽は言うことを聞いてくれない……。いろいろ悩んでいるうちに、気づいたらボールをロストしていた。
さあ再挑戦だ、と思っていたところに係の人から「時間です」という暖かいお言葉をいただく。後ろを見たら長い列ができていたので、諦めて次の人に変わりました……。
しかしこのゲームは非常にユニークで楽しかった。日本語を理解してくれればうまく指示も出せて面クリできたはずなのにと悔しむことさんざん。もう少しプレイしていたいと思わせるゲームだ。日本語版での発売を期待したい。
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