「Odama」見参。「Charge」&「Rush the Gate」!任天堂ブース

任天堂ブースの一角に試遊台が設置されていた「Odama」(大玉)。ピンボールにシューティングの要素とストラテジーの要素を組み合わせたようなゲームだ。

» 2005年05月20日 20時26分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 試遊台コーナーの上にある垂れ幕には「Yoot Saito's Odama」の文字が。Yoot Saito氏とは斉藤由多加氏のこと。そう、現在ゲームボーイアドバンスでも発売されている「Tower」シリーズや、「シーマン」シリーズで有名なゲームクリエイターだ。Odamaのコンセプトは「一将功成りて万骨枯る」だという。

画像 甲冑のイラストをバックに「Yoot Saito's Odama」の文字が

 Odamaは2004年のE3でも展示され、「Best Of E3 2004」のベストオリジナルゲーム部門にもノミネートされるほど人気だったソフトだ。筆者は残念ながら昨年のE3に参加していなかったので、昨年バージョンのOhdamaを触る機会がなかったのだが、大地にうごめく足軽の群衆と、大きな石玉をモチーフにしたピンボールがなんとも印象的で、見た瞬間に試遊台の列へ並んでいた。

画像 今年のE3でもかなりの人が列をなし、熱心にプレイしていた

 2005年バージョンでは、平地、山道、城内の3ステージを選んでプレイ可能。LRボタンでピンボールのバーを動かし、ボールを門に当てて破壊したら、釣り鐘を持つ足軽に指示を与えて、門へ突入させるわけだ。

画像 プレイできるのはこの3ステージ
画像 初めてプレイする人のために、ルールも表示されるようになっていた。7分間試遊可能

 基本的にはピンボールなので、ボールが落ちてきたら左右のバーで跳ね返し、門に当てたり周りの障害物に当てればいいのだが、問題なのはフィールドの中に「人」がいること。これを押しつぶして自陣の将兵を倒してしまうと、鐘がなかなかゴールに入らない。

 加えて、このゲームには音声入力機能があり、マイクを通して言葉を入力することで将兵に指示を出さないと、釣り鐘は門へ突入しない。このため、コントローラーには「マリオパーティ6」と同じ「ニンテンドーゲームキューブマイク」が備え付けられていた。

 ただしこれはピンボールゲーム。マイクのボタンを押すために、片方の手をコントローラーから外すことはできない。このためXボタンを押すと、音声が入力できるようになっていた。

画像 兵士に指示を出しつつ、門を破壊して突入させる

 さて、ここでお気づきの読者もいると思うが、E3はアメリカでの開催。もちろん言葉は英語だ。指示として用意されている「Rush the Gate」(門に突入しろ)、「Go back」(さがれ)、「Right」「Left」(右、左)、「Charge」といった言葉は、英語で話さなければならない。

 ここでジャパニーズイングリッシュの出番なのだが、発音が悪いのか、いくらしゃべっても足軽は言うことを聞いてくれない……。いろいろ悩んでいるうちに、気づいたらボールをロストしていた。

 さあ再挑戦だ、と思っていたところに係の人から「時間です」という暖かいお言葉をいただく。後ろを見たら長い列ができていたので、諦めて次の人に変わりました……。

画像 ボールをロストしてしまった。「殿、我が方は負けましたぞ」というフキダシが悲しい

 しかしこのゲームは非常にユニークで楽しかった。日本語を理解してくれればうまく指示も出せて面クリできたはずなのにと悔しむことさんざん。もう少しプレイしていたいと思わせるゲームだ。日本語版での発売を期待したい。

画像 試遊台の近くにおいてあった釣り鐘。斉藤氏が連載するほぼ日刊イトイ新聞によると、富山県高岡市にある老舗の釣り鐘製作所で作ってもらったそうだ。左には「任天道」の文字があり、その創始者である「山内景虎」の名前も

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/08/news177.jpg イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  2. /nl/articles/2411/06/news180.jpg 「むりだろww」「笑いました」 ニトリでソファ購入 → 愛車の前でぼうぜん…… “まさかの悲劇”が1000万表示
  3. /nl/articles/2411/07/news182.jpg 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  4. /nl/articles/2411/07/news163.jpg 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. /nl/articles/2411/05/news138.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  6. /nl/articles/2411/08/news132.jpg peco、息子の近影を公開「すごーくりゅうちぇるに見えます!」「パパに似てる〜」 息子のスクールランチも色とりどりでおいしそう
  7. /nl/articles/2411/08/news143.jpg 高嶋ちさ子、3000万円超の“超高級外車”ゲットにドヤ顔も! 笑い止まらずハンドル握り「Woohoo!!!」
  8. /nl/articles/2411/07/news029.jpg 50代主婦が5日間、ひたすら草抜き&庭木の剪定→たった一人でやり遂げたとは思えないビフォーアフターに称賛の嵐 「尊敬する」「本当に脱帽です」
  9. /nl/articles/2411/08/news025.jpg 「そうはならんやろ」クルマ修理会社の壁を見ると…… まさかの“シュールすぎるイラスト”に9万いいね 「よすぎる」「天才か」
  10. /nl/articles/2411/08/news111.jpg 2人組ガールズユニット、突然の脱退を発表 マネージャー「本人の意思ではない」 母親とする人物からの脱退理由と経緯説明が物議
先週の総合アクセスTOP10
  1. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  2. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  3. 結婚相手を連れてくる妹に「他の人に会わせられない」と言われた兄、プロがイメチェンしたら…… 「鈴木亮平さんに見えた」大変身に驚がく
  4. 「2007年に紅白出場」 38歳になった“グラビア界の黒船”が1年ぶりに近影公開→驚きの声続々
  5. 「クソビビったwww」 ハードオフに38万5000円で売っていた「衝撃的な商品」が90万表示 「売った人突き止めたい」
  6. 夫婦喧嘩した翌朝の弁当を夫が作ったら…… “森”すぎるビジュアルに「インパクトすごい」「最高に笑いました」の声
  7. 約9万円の「高級激レアガンプラ」を10時間かけて制作→完成品に「家宝だ」「めっちゃくちゃにかっこいい!!」
  8. 天皇皇后両陛下主催の園遊会、“お土産”に注目 ジョージア大使「大好物です」「娘たちからも大好評」
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 事故で重体の人気日本人TikToker、1カ月の意識不明と家族ケア経て逝去……“旅立ち直前に会った”親友は「励ましに来てくれてたのかな」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた