夏はまだ終わらない――夏を舞台にしたテレビアニメ「ラムネ」声優陣インタビュー(2/2 ページ)

» 2005年09月22日 14時36分 公開
[ひろいち,ITmedia]
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癒し効果抜群!? ラムネ声優陣インタビューはここから

―― それではまず、ご自身の演じるキャラクターの特徴を教えてください。

谷山 主人公の健次は、ネアカな性格のごく普通の高校生という感じですね。とても楽しく演じさせていただいてますよ。

後藤 七海はだいぶおっとりとしている子ですね。無邪気で純粋で、どこか子供っぽくて、行動はすべてゆっくり……。とても優しい子だと思います。あと、周りのみんなにすごくおちょくられる役なんですけど、そこもまた演じていて楽しいですね。

田口 裕美ちゃんは控えめな性格ではあるんですけど、自分の中にはしっかりとした信念を持っていて、それを貫こうとするあたりがとてもカワイイです。

佐藤 鈴夏ちゃんはいつも何か食べているんです。食卓に出てくることが多いキャラのようなので、美味しそうに食べているところを見てくれれば……というのは冗談です(笑)。主人公の妹ということなので、恋愛にはあまり絡めないかもしれないんですけど、知らず知らずのうちにお兄ちゃんを邪魔をしているかもしれませんね。

柳瀬 多恵ちゃんは先輩キャラで、いつもあちこちを掃除しています。彼女については1つ気になるところがありまして、彼女はなぜかいつもジャージ姿で登場するんです。彼女が制服を着られる日が来るのかというところにも注目してほしいですね。

―― 本作の見どころを教えていただけますか?

谷山 健二は七海とふたりでひとりみたいなところがありまして。というのも、健次が出てくる場面は、ほとんど七海と一緒なんです。そのあたりのシーンは、やりとりも含めて全部見て欲しいですね。七海ちゃんがおっとりとした性格なので、健二くんも楽しんでちょっかいを出している。そんな2人の仲のいいところを見てほしいです。

後藤 七海ちゃんの一途なところはぜひ注目してほしいです。小さいころから健ちゃんのことが好きで、今も変わらずにそばにいる。健ちゃんを信頼していて、一緒にいるだけで幸せ感じるような子なので、見ていると優しい気持ちになれるんです。ふたりのやりとりに関しては、1話目からすでにラブラブな感じなんですよ。演じていてもスタジオでひやかされるくらい2人の甘いシーンが多いので、3話4話と続いていけばいいなあと思っています。

たしかに、第1話の七海登場のシーンは、健次が七海を起こしに部屋までやってくるというもの。それだけでも相当な仲良しぶりが垣間見えるが、それだけではない。2人の部屋は窓から行き来できるくらいに近くて、毎朝交代で起こしあっているというのだ。しかも寝相の悪い七海はベッドの脇にパジャマがずれたまま挟まっていてパンツが見えているわ、健次がふざけて七海をくすぐってみるわで、第1話冒頭から“それって恋人同士じゃないの!?”というようなラブラブなやりとりが展開される。

 その後のインタビューでは、夏が舞台の作品ということで、声優さん方の夏の思い出も伺ってみた。

―― ご自身の夏の想い出がありましたら、お聞かせください。

谷山 僕の夏の思い出といえば肝試しですね。毎年夏には町内でお祭りが開かれていて、たしか小学校4年生のときにその祭りの中で肝試しが行われたんです。その肝試しというのがご多分に漏れず2人1組で行われるんですね。で、当時の僕は、町内に住んでいた双子姉妹のお姉ちゃんのほうに恋をしていたんですが、クジだったか僕が強引に誘ったかで、奇跡的にもその双子のお姉ちゃんと肝試しを回ることになったんです。そして肝試しの最中、僕は人生で初めての告白をしたわけです。そしたらまんざらではない感じもあったんですが、子供だった僕はその後をどうしていいかわからずそのままになってしまい……。ところが、後日耳にした噂によると、どうやら僕は双子の妹のほうに告白していたらしいんですよ(笑)。

テレビアニメにでも出てきそうなビックリ体験を持つ谷山さんの思い出話に、声優陣は騒然。「私にはそんな思い出話ないんですけど……」と柳瀬さんが小声でつぶやくほどインパクトが強かった。とはいえ、普通の思い出話で全然構わないんですけど……。

―― 夏の思い出話をお聞かせください。

後藤 私は生まれたところが平野だったので、海に憧れがありました。でも、子供のころはなかなか海には行けないんですよ。いつもプールなんです。上京してきてからは海がだいぶ近くにあるので、夏になるたびに海へ行けるというのがすごく幸せです。

谷山 黒い海だけどね。

田口 私は毎年夏の時期になると、いろんな地区でやっている盆踊りに行っては屋台でいろいろ食べあさっていますね。

佐藤 私の夏の思い出といえば、学校なんです。私の通っていた学校はすごい田舎の高台にあって、周りにも何もなかったので、夏になると海と空だけになるんです。窓際の席は特等席なんですよ。だから、私の夏の想い出といえば、スカイブルーなんです。……ただ、本当に田舎の学校だったので、少子化が原因で廃校になってしまったんですけど……。

谷山 なにやら物悲しい雰囲気になってしまいました……。

佐藤 ああっ、ごめんなさい。

柳瀬 えーと、私の実家はお店をやってまして、毎年夏になるとほかの町のお店なんかと一緒に旅行会みたいのが開かれるんです。毎年その夏の海でしか会えない友達がいたので、それはすごく想い出に残っています。

―― それでは最後にファンにひとことお願いします。

後藤 私は七海ちゃんを演じながら、「ラムネ」に流れているのはとても癒される時間だと感じました。大事件が起きるわけではなく、のんびりとした時間のなかで穏やかな話が進んでいく。見てくださる方々も、この作品で心を癒してくれたらいいなあと思いました。

田口 七海ちゃんと健次くんは第1話からびっくりするぐらい仲がいいんですが、その2人の間に、裕美ちゃんはどうやって割り込んでいけばいいんだろうと悩んでいます。健次くんに憧れを持つ裕美ちゃんが2人のあいだにどう入り込んでいくのか、そのあたりにもぜひ注目していただきたいです。

佐藤 お兄ちゃんと七海ちゃんは第1話からバカップルになっているので、その様子を影ながら見守っていけたらなと思います。

柳瀬 のんびりなお話ではあるんですが、どうやらちょっとセクシーなシーンもあったりするようなので、男性の方々にはそのあたりもぜひ見ていただければと思います。もちろん、愛が溢れているアニメなので女性の方々もぜひ見てください。

谷山 たしかに健次と七海はバカップルぶりも見所ではあるんですが、自然がいっぱいに描かれた風景や背景、人々のやりとりとか、全体を通じて流れるほんわかした雰囲気も本作の魅力のひとつだと思います。そんな雰囲気も感じ取っていただければ幸いです。ぜひ楽しんでみてください。

出演される声優さんたち。前列左から柳瀬なつみさん、佐藤美佳子さん、谷山紀章さん、後藤邑子さん、田口宏子さん。タイトルにあわせてラムネを片手にハイ、チーズ!!
スタッフ:プロデューサー/大宮三郎・池田義宏・中西孝 監督/燗c淳 シリーズ構成・脚本/鴻野貴光 脚本/金子ツトム・石橋大助 キャラクターデザイン/近藤源一郎
キャスト:友坂健次/谷山紀章 近衛七海/後藤邑子 仲里ひかり/友永朱音 友坂鈴夏/佐藤美佳子 石和多恵/柳瀬なつみ 佐藤裕美/田口宏子 鮎川美空/新谷良子 近衛各務/鳴海エリカ ほか
(C)ねこねこソフト(C)ラムネ製作委員会


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