レビュー
2005/11/16 18:10 更新

「忍道 戒」レビュー:
奇想天外な忍たちがシノギを削る、ヘビメタチックな戦国絵巻 (2/4)


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ボタンをフル活用して描かれる多彩な忍者アクション

 もちろん、肝心のアクション部分も相当に凝っている。歩行、ダッシュ、ジャンプ、壁へのはりつき、のぞき込み、かがむなど、潜入系のアクションに必須な行動がひと通りそろっているほか、壁走り、忍術、手裏剣、まきびしなど、いかにも忍者らしい行動も豊富に用意されている。

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いずれのステージマップも、入り組んだ立体的な造りになっている。地図を参照することはできるし、目的地の方向については画面右上部のコンパスで確認することもできるが、それを実際の地形に合致されるのは、結構大変だ。任務を開始したら、早めに屋根の上などの高所に登り、地形や敵の位置などをチェックしておくといいかもしれない

 その中でも、もっとも役に立つのが「血祀殺法」だ。静かに背後に忍び寄り、一刀のもとに相手の命を奪う、最強の切り札である。と聞くと、発動させるのが大変そうに思えるかもしれないが、そんなことはない。気取られないように敵に接近していくと、一定の範囲に入ったところで、ゴウの瞳がキラーンと光る。そのタイミングで△ボタンを押せば、それでOKなのだ。

 しかも操作が簡単なだけではなく、使い勝手もいい。曲がり角など、少し斜めの角度からでも決められるし、屋根からぶら下がって真下にいる者を狙うこともできる。有力武将の暗殺などを引き受けた場合、まともに立ち向かうと相当な負傷を覚悟しなければならないが、血祀殺法させ決めれば、ヒットポイントに関係なくあの世に送り込むことができる。まさに天下無敵の忍の技なのである。

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血祀殺法にはどんな腕利きの剣士もかなわない。森などで任務を遂行していると、熊に遭遇したりすることもあるのだが、この日本最強の獣でさえも、背後を取れば一撃必殺で仕留めることができる

 面白い試みとしては、「忍具ホルダー」と呼ばれる手持ち装備の扱いが挙がる。これは、携行しているアイテムの中から、8種類を選ぶというシステム。忍道 戒では、携行しているアイテムと装備しているアイテムが分かれているので、このホルダーにセットしないと使用することができないのだ。

 ただ、アイテムのセットはいつでも可能なので、使用という面に限れば、ちょっと手間がかかるだけで、別に大したことはない。問題は装備を変更している間もゲームの進行は止まらないということにある。

 例えば、回復薬を持っていたものの、ホルダーにはセットしていなかったとしよう。このとき多数の敵に遭遇して、大ダメージを受けたとする。回復薬を取り出し、ホルダーにセットする間は無防備になってしまうので、最悪の場合、そこで討ち取られてしまうことも考えられるのだ。とっさに使えるかどうかという点で、ホルダーへのセットは非常に重要な意味を持っているのである。

 ちなみに忍具ホルダーは、L2とR2のボタンに対応しており、それぞれ4個ずつセットできる。ただ、ここでもうひとつ注意しなければならない点がある。本作では、L1ボタンに「注視」というコマンドが割り振られている。これは敵1体に狙いをつけるコマンド、つまり刀で斬りつけるときや飛び道具で狙うときのロックオン機能で、さらには敵からの攻撃に対してガードの働きもするため、戦闘での使用頻度はかなり高い。

 しかし、L2の忍具ホルダーとL1の注視コマンドは、同時に扱えないルールになっている。例えば、手裏剣を持っているとして、これをL2側に装備してしまうと、当てずっぽうで投げることはできても、狙いをつけて投げることができない。

 手裏剣やまきびしなどのアイテムはすべて消耗品扱いで、所持している分を使い切ればそれ以上は使えなくなる。とてもじゃないが、当たるかどうかが不確実なまま、ポーンと放ったりすることはできないのだ。

 そこで、R2側には武器を中心に、L2側には回復アイテムを中心にセットして、といった工夫が必要になってくる。本作では、フィールドをよく見回せば、かなりのアイテムが入手できるため、それをいかに効果的に使うか? が大事。アクションゲームであると同時に、戦術眼が問われる内容となっているのである。

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操作に関しては、レクチャー用のデモムービーも用意されている。映像と文字とを組み合わせて説明してくれるので、かなり分かりやすい。ゲームの進行にともない、矢文という形で主人公のもとに少しずつ送られてくるのだが、ただの操作方法に留まらず、基本的な攻略テクニックも紹介しているので、一度は見ておくといいだろう

鬼を相手に罠を仕掛ける楽しみを堪能しよう

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[水野隆志,ITmedia]

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