レビュー
» 2005年12月21日 17時45分 公開

「義経紀」レビュー:小畑さんが描く華やかでポップな外見とは裏腹な、本格志向の「義経」でブームを締めくくる (3/4)

[水野隆志,ITmedia]

仲間たちとの連携でさらに広がる戦術性

 さて、戦闘においてもうひとつ忘れられない重要な要素が、仲間たちとの連携だ。ここで、義経を含めた各キャラクターたちの能力を簡単に紹介しておこう。

牛若丸/義経
 素早い動きからの連続攻撃が身上。牛若丸は義経に比べると、敵に与えるダメージが少なく、敵を掴んでからの投げ技も出せない。幼少時代なので、能力が制限されているのだろう。

伊勢三郎
 最初に仲間になり、第1ステージから活躍してくれる。武器は刀。リーチが短いのが難だが、動きが早く、機動力も高い。画面狭しと駆け回り、剣と蹴り技を織り交ぜた、華麗な攻撃を繰り出す。

武蔵坊弁慶
 第2ステージの途中から登場。最初は怨霊に取り憑かれているが、倒すと仲間に。典型的なパワーファイターで、耐久力、攻撃の威力とも高い。小さい敵や遠距離攻撃をしてくる敵が苦手。

那須与一
 ステージ3の途中で仲間になる、弓の名手。射程も長く、射撃速度も速いのでバックアップ要員としては最強。接近戦には弱いので、義経が敵をひきつけておいて後方から支援させるのがいい。

静御前
 1番最後に合流する、唯一の女性キャラクター。耐久力、攻撃力とも低いので戦闘には不向き。体力や異常ステータスを回復する能力を持つので、彼女を守りながら回復役として頑張ってもらおう。

 仲間の4人はコンピュータが操ることになるが、プレーヤーは、ある程度の大まかな指示を出すことが可能だ。コマンドには、主人公と同じ敵に攻撃を行う「私に続け」、主人公を敵から守るように行動する「私を守れ」、自分で敵を選んで攻撃する「自由に戦え」、体力を失わないように行動する「守りを固めろ」の4種類が用意されている。

 ともに戦うことができる仲間はつねに1人だけだが、第3ステージ以降になると、誰を連れていくか、プレーヤーが任意で選べるようになる。誰を連れていき、どんな指示を与えるか。ここでプレーヤーは、状況判断力を問われることになる。

 例えば、敵に人間の兵士たちが多いステージでは、高確率で弓兵が登場してくる。こうしたステージに弁慶を連れていくのは不利だ。反対に、接近戦闘力の高い妖怪などがメインのステージでは、打たれ強い弁慶は頼もしい味方となる。マップが広く、何度も戦いが起こるステージでは静の回復力が重宝するだろう。1度にたくさんの敵が出現することが多いなら、機敏な三郎の出番だ。

photo 弁慶は義経との攻撃スピードに差があるので、「私に続け」は向かない。「自由に戦え」を基本に敵を何体か受け持ってもらい、そのすきに残った敵を義経が片づけてしまうという作戦が有効だ
photo 義経が前に出て、与一に後方から矢を撃たせる。この役割分担が成功すると効果は絶大だ。義経がガードに徹しているうちに、与一がすべての敵を倒してくれることもしばしばで、回復アイテムの消費もぐっと抑えられる。義経に敵の攻撃が集中する「挑発」と組み合わせると完璧だ。挑発すると、獲得経験値も増えるので、経験値稼ぎにもなる

 時には、ステージ攻略を始めてすぐに、どんな敵が出てくるか分かることもあるだろう。その時、仲間との相性が悪いようなら、いったんホームタウンまで撤退し、改めて出直すのも手だ。回復薬などの消費アイテムは義経と仲間の共用、しかも数自体も少ない。序盤のあまり金がないときなど、回復薬1つでも結構ばかにならない値段だ。無駄なダメージを負わないためにも、仲間選びは慎重に行いたい。

photo 仲間の交代は、ステージ攻略途中でも行うことができる。クエスト中でもホームタウンまで戻り、変更したい相手に話しかければOKだ。なお、仲間たちのレベルはそれぞれ、別にカウントされている。ある程度、均等に連れていかないと、レベルの差が開いてしまうので注意したい

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