脳と心にしみいる塗り絵の世界を、“大人”のあなたへ:「こころを休める大人の塗り絵DS」:レビュー(3/3 ページ)
ラクガキモードは、ちょっとした息抜きに
塗り絵に集中して「ちょっと疲れたな」と思ったら作業を中断してラクガキモードで遊んでみるのもいい。ラクガキモードには4つのミニゲームが収録されており、それぞれをクリアすることで新しい色や、額縁、キャンバスなどが手に入る。継続してバリエーション豊かに塗り絵を楽しむための特典が入手できるとあらば、自然とミニゲームにも燃える、というものだ。以下に、収録されている4つのミニゲームを紹介しよう。
カラーメイク
必要なのは記憶力のみ! 上画面に表示されるカラーを覚えて、色を選択していくのみ、というシンプルなものだが、難易度が高くなると覚える色も増えていくので大変だ。連続して回答しなくてはならないので、後半のほうはかなり緊張してくる。ちょっとでも気を抜くと間違えてしまうので、油断しないように臨んでほしい
はみ出し禁止
こちらは、いわゆる昔懐かしい“電流イライラ棒”タイプのミニゲームだと言えば、お分かりいただけるだろうか。壁に触れずに進ませていくだけのゲームだが、難易度があがると移動させる丸い物体が大きくなるので、必然的に壁にぶつかりやすくなる。慎重かつ大胆にゴールを目指そう
塗り太叩き
マスコットキャラの塗り太を、もぐら叩きのごとくポコポコと叩いていく、見た目にもかわいいミニゲーム。時折顔を出すメスのリスを叩くと減点され、サングラスをかけた悪そうなリスを叩くと得点が多くもらえる。スピードアップしていくと手が追いつかないうえに、お手つきでメスを叩いてしまうミスも多発する。ハイスコアを友人と競ってみるという遊び方もおもしろいかもしれない
ブロックパズル
バラバラ状態に表示された絵画をタッチして、各パネルを移動させ、最終的に見本通りになればクリア。昔よく遊んだ3×3や4×4の木製のパズルを思い出した。要領はそのまんま同じで、1マスだけ空白があるので、その空白を利用してパネルをうまくつなぎあわせていこう。慣れてくると簡単すぎるきらいもあるが、個人的には好きなミニゲームだ
プリンタが欲しくなる、しっかりとまっとうな「塗り絵」ソフト
前述もしたが、本作のスタンスは任天堂が提唱している「Touch! Generations」のソフトと似通っている。塗り絵は子供のものという枠をとっぱらい、大人に訴求する脳の活性化や癒しの効果をアピールしているのだ。「Touch! Generations」が成功を収めているニンテンドーDSというプラットフォームで、しかもペンを利用した直感的なインタフェースが「塗り絵」そのものと直結している。そんな周辺の要素を見ると、出るべくして出たタイトルであるように思えてならない。万人に受け入れられるタイプではないが、ツボにハマったひとのハートはがっちりつかむタイトルになることと思う。
不満というほどではないが、タッチペンによる塗り絵の再現性が優れているがために、描いているとふつふつと思ってしまうのは「これがプリントアウトできたらなー」という淡い願望だ。自分の描いた塗り絵を印刷したい、と思いながらプレイしているのは、おそらく筆者だけではないだろう。
現時点ではニンテンドーDSの画面を印刷できるような周辺機器はないが、かつてゲームボーイポケットが全盛のころに、ポケットカメラやポケットプリンタを世に出している任天堂なので、ひょっとしたらニンテンドーDS用のプリンタなんてのも出してくれるんじゃ……と、それこそ淡いレベルで期待してしまう。そうなるといよいよニンテンドーDSの万能ツール化が進んでいくのだと思うが、どうだろうか。
仕様で気になったのは、メニューで完成を選択してから「保存しない」を選択してしまった場合に、中断データがないものは全く消えてしまう、ということ。一気に塗り込んでからこの選択をしてしまった筆者は、数10分の大作がワンアクションで消えてしまった喪失感に軽くへこんでしまった。この点は続編があるならば改善していただきたいところだ。また中断データが1つしか作れないのも少し寂しい。何かに取り掛かっているあいだでも、他の塗り絵も進めたいと思うことがあったが、それができないのだ。せめて3つくらい同時に中断データを置いておけるようにしてくれれば、というのもささやかな願望だ。
そういった細かい不満点はあるが、ニンテンドーDSで本作が出たことに関しては大いに礼賛している。例えば書籍のほうの「大人の塗り絵」であれば、実際に色鉛筆やら絵具を用意しなくてはならないわけだが、本作なら電車の中とかちょっとした空き時間にニンテンドーDSのスイッチを入れるだけで塗り絵を始められるのだ。これは「塗り絵界」(?)において画期的なことではないだろうか。
気になっているけど実際どんなもんなのよ、という人には、各地で任天堂が展開している「DSステーション」に行ってみることをオススメする。8月31日から本作の体験版が配布されているので、実際にニンテンドーDSでの塗り絵を試すことができるはずだ。もし体験版をやってみてピンときたら、実際に手に入れてやり込んでみてほしい。ムービーやエンディングやレアアイテムなどの目的がなくても、ただ「色を塗る」という作業が楽しい、“大人”の癒しの世界があなたを待っているだろう。
制作協力 河出書房新社
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