カセキを掘ったり、お菓子を作ったり、眠れない日々が続いたり――シンオウ地方は新しい発見がいっぱい「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」レビュー その2(1/4 ページ)

前回の記事では追いきれなかった、シンオウ地方の新しい要素をお伝えするレビュー第2弾。ニンテンドーDSのインタフェースを得て実現した、カセキ採掘、ポフィン作りを筆頭に、さまざまな新しい遊びの魅力を探っていく。すべてのポケモンを集めるまで、シンオウ地方での楽しくも厳しい冒険は続くのであった。

» 2006年10月24日 15時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

おーっす! みらいのチャンピオン!

画像 今日もあしたもあさっても、筆者の分身キリアンはシンオウ地方を駆けずり回っています

 「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」が発売されて、はや数週間が経過したわけだが、みなさん、もう本作をプレイされただろうか。

 買いたいけど手に入らなくてモンモンとしてる人、買ったはいいけどプレイする暇がなくてポッチャマがポッチャマのままな人(「あえてポッチャマのままにしてるんだ!」という人には失礼)、ジムバッジを集めるためにお気に入りのポケモンを育てている人、すでに何十時間もやり込んでポケモンリーグで何度も殿堂入りしている人、Wi-Fiコネクションで日夜対戦や交換に励んでいる人などなど、いろいろなスタンスの人たちがいることと思う。ただ、このレビューを読んでくれているということは、ポケモンの世界に少しでも興味がある人であろう。

 あらかじめお伝えしておくと、このレビューは「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」レビューの第2弾なので、できれば前回の記事から読んでいただきたい。ここでは第1弾では伝えきれなかったシンオウ地方でのわくわくする新要素を中心にお伝えしていこうと思う。

地上も楽しいけど、地下にも行ってみよう――「ちかつうろ」でお宝ゲット!

 本作が従来の「ポケットモンスター」シリーズの伝統を確かに踏襲し継承しつつも、さまざまな面でより遊びやすく、より楽しく進化した、という点についてはすでに述べさせていただいた(関連記事参照。ワイヤレスプレイやWi-Fi、ボイスチャットなどの快適さについても触れてきた。第2弾であるこの記事では、さらなる本作ならではの魅力を探っていきたい。まずお伝えしたいのが、新要素「ちかつうろ」である。

 シンオウ地方には地上のマップとシンクロしている地下のマップが存在する。地下にもぐるためには「たんけんセット」が必要だ。「たんけんセット」はハクタイシティで手に入れることができるので、まずはそこまでプレイを進めなくてはならない。

 ハクタイシティで「たんけんセット」を入手すると、最初は「ちかおじさん」からのレクチャーを受けることになる。ここで地下でできることを段階的に学べるのだ。地下では「カセキ」を掘ることができる。マップ上のキラキラしているエリアまで行き、下画面をペンでタッチすると、キラリと光る壁が見つかることがある。この壁を調べれば、いざ「カセキ」発掘。タッチペンでいわ盤を削るミニゲームのような画面に切り替わる。ハンマーなどを駆使していわ盤を壊していこう。ここでは「べにタマ 01」、「あおタマ 05」などのたからが見つかるはずだ。

画像画像画像 いわ盤を壊す作業にはリミットがあり、壊しすぎると途中で終わってしまう。やたらめったらに壊しすぎないように注意する必要があるのだ

 見つけた「タマ」に表示されている数字は「タマ」の大きさを表している。「タマ」の数字が大きければ大きいほど、地下にいるおじさんからいいものがもらえるので、なるべく大きな「タマ」を探したいところだ。また、「タマ」を地下の地面に埋めてしばらく時間を経過させることで、「タマ」を大きくすることも可能。積極的に活用しよう。

 「タマ」のほかにも「ほのおのいし」、「しめったいわ」、「ハートのウロコ」、「あかいかけら」など、地上での冒険で役立つうれしいめずらしい「たから」が掘れることがあるので、地下にもぐらない手はない。

画像 地下マップは、もぐった場所によってスタート地点が異なるが、マップ自体が変更されることはない。どこに誰がいるのか、メモしておくのもいいかもしれない

 また、自分だけの隠れ家「ひみつきち」が作れるのも楽しい。「ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド」においても、わざマシン43で覚えられる「ひみつのちから」を使うことでフィールド上の特定の場所に「ひみつきち」を作ることができた。そこにはいろいろなグッズを置くことができ、部屋のレイアウトを自由に変えることができた、というのはシリーズのファンならご存知だろう。それと同じ要領で地下に「ひみつきち」をかまえることができるのだ。

 さらにちかつうろを魅力的にしているのがDSワイヤレスプレイによる仲間同士でのちかつうろ。ちかつうろは1人でもぐる場合でもDSワイヤレスプレイがオンの状態なのだ。近くにいる友人がニンテンドーDSと本作を持ち寄れば、同じ地下マップを共有してわいわい遊ぶことができてしまう。「タマ」やグッズの交換、あいさつなども可能だが、何と言っても熱いのが「ハタとり」だ。

 それぞれのプレーヤーのひみつきちは、壁に穴があいている状態で表示されているので、他人から見ても一目瞭然。そして基本的に「ひみつきち」は誰でも入れる。他人の「ひみつきち」を見つけたら、ここぞとばかりに入ってしまおう。部屋の中央奥にあるハタを取って、自分のひみつきちまで無事に持って帰ればハタとりの成績が上がっていく。より多くのハタを集めることで自分のひみつきちに置けるグッズ数が増えたり、ひみつきち内のジャマないわをどかすことができるので、是が非でもハタを集めたくなってしまうだろう。

画像画像 息を吹きかけてトラップを解除せよ! でも公共の場でこれをくらうと、ちょっと恥ずかしいかも……

 だがしかし、プレーヤーたちがただ手をこまねいてハタを取られるのを見ているだけなのかと言えば、さにあらず。相手の地下での移動を妨害する「トラップ」を仕掛けることができるのだ。このトラップもグッズ同様に「タマ」との交換で入手可能。本体のマイクに息を吹きかけなくては解除できないトラップや、下画面をこすらなくては解除できないトラップなどがあるので、大勢でちかつうろに入れば盛り上がること間違いなし。自分のひみつきちの周りにトラップを張り巡らせて、相手があたふたしている間に自分が相手のハタを奪う、という熱い駆け引きを楽しむことができるだろう。

 このちかつうろだけでも、夢中になればかなり時間が過ぎていってしまうに違いない。周りの友人と遊び出したらなおさらだ。筆者も本作をプレイしている記者Iと一緒にもぐってみたのだが、トラップの掛け合いに「わーわー」言いながら盛り上がったり、実はお互いがものすごく近いところにひみつきちを作っていることがわかって「同じこと考えてるなー」と笑いあったりと、空間を共有してそれぞれが好き勝手に動きあっている感覚が何とも言えず愉快だった。1人でもぐっても十分面白いが、ぜひとも近くのプレーヤーと楽しんでほしい新要素だ。

 残念なのは、ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応していない点。部屋の模様替えをする要素とか、お互いが自由に行き来している要素などは、先駆けて発売されたニンテンドーWi-Fiコネクション対応の「おいでよ どうぶつの森」に似ているので、ぜひとも本作でも、ともだちコードを登録した友人とちかつうろで走り回って遊びたかった、というのが率直な感想だ。

画像 最初はいわだらけな我が家も……
画像 ハタを集めれば、だんだんといわが片付いていく。たくさんのプレーヤーと地下にもぐって快適空間を手に入れよう
画像 まあ、1人で遊んでいても十分面白いんですけどね。いろんなところでもぐりたくなっちゃいます
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2505/15/news022.jpg 「子供泣くぞこれ」 トーマスの塗り絵、描き始めて2秒で…… “予想を超えた変貌ぶり”に反響「夢に出てきそう……」「ヒィィ…!!」
  2. /nl/articles/2505/15/news034.jpg ショウガを土に埋めて水やりすると……「すごすぎる!!」 想像もつかなかった、とんでもない状態に37万再生
  3. /nl/articles/2505/16/news151.jpg 90キロ超女性、「仰天ダイエット」きっかけがなかやまきんに君だった! “45キロ減”の別人すぎる姿&本人降臨で大反響「ドギャーンと変わるのすげぇ」「めっちゃ美人」
  4. /nl/articles/2505/16/news116.jpg マクドナルド、ハッピーセット新おもちゃ発売日に“早朝から行列” 一部店舗で混雑・混乱も 「すぐ売り切れちゃいそう」と不安の声
  5. /nl/articles/2505/16/news144.jpg 生前動画に「前よりかなり痩せられて」……“SixTONESとも共演”人気医師、3月に死去していた 闘病中に明言「必ず復帰して診療続ける」
  6. /nl/articles/2505/13/news020.jpg 小5のときに描いた絵→4年後…… 「ねぇ何があったん?」「鳥肌立った」中3になって描いた絵が160万再生
  7. /nl/articles/2505/15/news025.jpg のどかな釣り場に現れた“妙に風格のある”おばあちゃん→釣り上げた“とんでもないヤツ”に仰天「本当におばあか?」
  8. /nl/articles/2505/15/news032.jpg ぬいぐるみと眠る子犬→4年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に驚き「キャー」「大きくなっても可愛い」
  9. /nl/articles/2505/11/news004.jpg 小学生女子3人のお泊まり会、母が用意したのは…… 圧巻の朝ご飯が「こんな友達のお母さん羨ましい」と326万再生
  10. /nl/articles/2505/16/news043.jpg 「こ、これは便利」 セリアで買った“万能すぎる皿”に反響続出 「一家に一皿欲しい」「発想すばらしい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 急性骨髄性白血病で闘病中だったVTuber、死去 「復帰を目指して闘病」 専門学校の講師としても活動
  2. 万博の“着物ショー”に天皇陛下だけ許される「装束」登場で物議…… 「深くお詫び」主催者謝罪
  3. 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」 投稿者に話を聞いた
  4. 大人なら解けないと恥ずかしい? 「(1/8)−(1/8)」を計算せよ!【算数クイズ】
  5. 「女の子みたいな顔だね」と言われ続けた男の子、20歳になったら→「神がかってる」姿に驚がく 「人体の不思議」「オーラが凄い」
  6. 使わなくなったカラーボックス→“ずぼらシンママ”が簡単DIYしたら…… 天才的な仕上がりに「かしこーい!!」「これ作ってみよう」
  7. クリスマスに出会ったギャルとギャル男が21年後…… 誰も予想できない現在に「素直に凄い」「人に歴史あり」と称賛の声
  8. カルディ全店で販売の生ハムから「サルモネラ属菌」検出…… 「心よりお詫び」7万個自主回収
  9. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「待ってました!」 人気作の登場に混乱の懸念も「すぐ売り切れそう」「初週ヤバいぞ」
  10. お隣さんから丸見えの土地→巨大ウッドフェンスを7日かけてDIYしたら…… 雰囲気ガラリで「すごい大作ですね」「ワクワクした」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  3. 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  4. 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  5. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  6. 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  7. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  8. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  9. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  10. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」