カセキを掘ったり、お菓子を作ったり、眠れない日々が続いたり――シンオウ地方は新しい発見がいっぱい「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」レビュー その2(4/4 ページ)

» 2006年10月24日 15時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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魅惑のポケッチアプリをちょこっとご紹介

 レビュー第1弾でも触れたが、本作には前作のポケナビに相当する便利アイテム「ポケモンウォッチ」(通称ポケッチ)が登場する。メインの上画面に対して、かゆいところに手が届いたサブ画面として下画面を活用できる便利な機能が満載だ。その幾つかをご紹介することでポケッチの魅力の一端をお伝えできれば、と思う。

ダウジングマシン

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 従来のダウジングマシンと比べて、かなり高性能! 怪しいと思ったところで下画面をタッチすれば、タッチしたところに相当する上画面にどうぐがあるかどうかが、たちどころに分かるというスグレモノだ。特に洞窟などではいわを調べるとアイテムが手に入るケースが多い。すべてのいわをいちいち調べなくても、ダウジングマシンで一発解決だ。

きのみサーチャー

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 前作でもいたるところに植えることができたきのみだが、どこに植えたのか、どこにふかふかのつちがあったか、忘れてしまってほったらかしにした…という経験はないだろうか。そんな経験ともこれでオサラバ。きのみが成ったら表示されるので、無駄足も防げるナイスなアプリだ。

ほすうカウンター

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 単純に歩数をカウントできるというアプリ。真ん中のCを押したら歩数がゼロに戻る。「何の意味があるのか…」と思った人もいるかもしれないが、むしよけスプレーの残りを確認したりとか、自分で工夫すれば、使い道はいろいろあるんではなかろうか……。

ポケモンのステータス表示

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 やはりこれが基本だろう。体力と持ち物の有無が常に確認できるというだけで、不思議な安心感があるのはなぜだろうか。モノクロで描かれた各ポケモンもなかなか味わいがあってほほえましい。

 このほかにもトータル20種類ほどのアプリが存在し、とても便利なものから「これってどう使えばいいんだろか……」とちょっと持て余すものまで、実にバラエティーに富んでいる。旅のお供としてなくてはならないポケッチをうまく活用して、シンオウ地方での冒険を乗り切ろう。

まだまだあります、魅惑の新要素。まだまだ続きます、ポケモンとめぐる旅

画像画像 あまいミツはソノオタウンのおじさんから100円で買うことができる。いざという時のために常にいくつか持っておこう

 前述した各要素のほかにも、もちろん本作ならではの新要素はある。「あまいミツ」を木に塗ってポケモンを誘う、というのもそのひとつだ。ソノオタウンで初めて手に入る「あまいミツ」は、各地に点在する「あまいかおりのする木」に塗ることができる。「あまいミツ」を木に塗ったあと、およそ半日ほど経過してから木を調べてみると、ポケモンが出てくることがあるのだ。木から登場するポケモンはめずらしいものが多いので、あまいかおりのする木を見たら積極的に「あまいミツ」を塗ってみよう。


画像 プレーヤーのステータス画面で表示されるトレーナーサインも新しい要素だ。ポケモンセンター2階左のおねえさんに話しかけることでサインを登録できる。このサインは、ワイヤレスプレイなどであいさつをしたときに相手にも見えるので、手書きの文字でアピールしよう
画像 ステータス下画面のバッジが磨けるのはご存知だっただろうか。バッジをタッチペンで丹念にこすればキラキラと光り輝く。「だから何なんだ」という小ネタで、おそらく特に意味はないと思われるが、その細かさがうれしかったりするものだ

 新要素といえば忘れてはならないのがゲームボーイアドバンス版「ポケットモンスター」シリーズである「ルビー・サファイア・エメラルド・ファイアレッド・リーフグリーン」からのポケモンの移動だ。マニュアルにも書かれているように、これを実現するためには「シンオウずかん」を完成させて「ぜんこくずかん」を手に入れなくてはならない。プレイしてすぐに、というわけではないが、今まで大事に育ててきたカントー地方やホウエン地方のポケモンが、最新の「ダイヤモンド・パール」で活躍できる、というのはファンならたまらないはずだ。ただし、一度連れてきたポケモンをゲームボーイアドバンス版のほうに戻すことはできないので、連れていくポケモンは慎重に選ぼう。

 以上、前作までと比較して本作で特に気になった新要素を中心に言及させていただいた。前回のレビュー時は30時間プレイした状態でのものだったが、現在の筆者のプレイ時間は「ポケットモンスター パール」が70時間超、「ポケットモンスター ダイヤモンド」が50時間超という状況だ。別に長くプレイしたからどうだ、と自慢しているわけではなく、言いたいことは“それでもまだ飽きていない”ということだ。

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 ぶっちゃけてしまうと、先に述べた「ぜんこくずかん」を埋めるべく日夜あれこれやっている段階なのだが、とにかく本作のやり込み要素の半端ではない多さと深さには頭が下がる。このままひと冬越せてしまいそうなくらいだ。コトブキシティのGTS(グローバルトレードステーション)にも大変お世話になっており、よくニンテンドーWi-Fiコネクションにつなげては、どこかの誰かとポケモン交換をしているのだが、検索をかけるとたいていのポケモンはどこかで誰かが預けているというのが分かる。実数は分からないのだが、Wi-Fiで交換している人たちは相当なものではないだろうか。ニンテンドーWi-Fiコネクションもすっかり定着したのだなと思うと同時に「全国のトレーナーたちが毎日ポケモンをプレイしているんだな」というつながりも感じることができて、それがモチベーションにもつながっていたりするのである。

 レビュー第1弾の冒頭に“モンスター”級のタイトルだという表現をしたが、最近になってつくづくそれを実感したりしている筆者がいる。12月14日には任天堂の新ハードWiiで「ポケモンバトルレボリューション」なるものが発売されるそうで、本作で育てたポケモンでバトルできるのだというのを聞いた。何ともうれしい悲鳴が出そうなニュースではないか。まだまだポケモンで眠れない日々は続きそうである。

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