ウチのアイドルが一番ですよ!――親心? を楽しめる硬派シミュレーション:「アイドルマスター」レビュー(2/4 ページ)
基本は地道なレッスン作業
では、基本中の基本であるレッスンから説明していこう。レッスンは、全5種類あるミニゲームから任意の項目を選択し、全6回用意されているノルマをこなすと、その成績に応じてアイドルの実力が上昇する仕組みだ。行うレッスンによって、どの能力値が上昇するかが決まる。
行うミニゲームの内容は、レッスンによってバラバラだ。例えばボイスレッスンでは、楽譜の一節が表示され、左からバーが流れてくる。バーが音符に重なった瞬間に、タイミングよく音符と同じ色のボタンを押すという、音ゲーに似たゲームが楽しめる。これが表現力レッスンになると、碁盤のようなパネル上動き回る複数のアイコンのうち、指定されたものだけを捕まえるという、パックマン風? のゲームとなる。
ルール自体はどれも簡単なのだが、ミニゲームの成績のほとんどはクリアまでのタイムで決定されるため、難易度は結構高い。ミニゲームをこなせば難易度もどんどん上昇するため、上を狙いはじめると、とたんに難しくなる印象を受けた。
なお、アイドルのテンションが高いと、途中でレッスンをやめてしまうこともある。常にテンションが高い方がよいとは限らないのである。
一番ギャルゲーっぽい営業パート
営業は、アイドルたちと会話が楽しめるモードだ。どんなイベントが発生するかは、アイドルのランクやゲーム中の時期によって変わる。イベント内容も、ミーティングや日常を描いたものから、コンサートやサイン会などのファンを相手にしたものまで、非常に多彩だ。
このイベントでは、アイドルとの会話の途中、選択肢が発生する。その選択によって、コミュニケーションの成績が変化するのだ。
コミュニケーションを行うと、「思い出」をいくつか得られる。この思い出は、オーディションで「思い出アピール」を行う際に使用するため、なるべく多く集めておきたいところだ。
このモードの一番の魅力は、単純にアイドルたちとの会話を楽しめることだろう。イベントの数は膨大で、かつ選択肢によって彼女たちの反応も大きく変わるため、同じイベントであっても複数回プレイしたくなるのだ。
またイベントによっては、“タッチイベント”が発生することもある。これは、手の形をしたカーソルを動かして、アイドルにタッチするというもの。例えばアイドルに「ハイタッチして!」とお願いされた場合、手の場所をタッチする、という仕組みだ。タッチする場所も、化粧している場所だったり、アイドルの汗だったりと、バラエティ豊かだ。カーソルを動かして操作するこのイベントは、より触れている感が高く、ドキドキ感が楽しめるのが魅力だろう。
オーディションでファン数を大幅アップ!
アイドルが成長してきたら、いよいよオーディションに出場して、新規ファンを獲得するチャンス。ビジュアル、ダンス、ボーカルの3人の審査員に対してアピールを行い、合格を目指すのだ。
オーディション本番は、9回アピールを行えるパートを3回連続でこなす。各パートが終わると中間審査発表となり、アピール値がリセットされる仕組みだ。
アピールは、ビジュアル、ダンス、ボーカルの3種類があり、行ったアピールのジャンルにポイントが入る。中間審査の時点で、各ジャンルの上位3名に☆が与えられる仕組みだ。
なお、もらえる☆の数は、その時の流行のジャンルによって大きく変わる。流行1位のジャンルは☆が5つ、2位のジャンルは☆が3つ、3位は☆が2つだ。これを3回繰り返し、最終的に集めた☆の総数で、オーディションの順位が決定する。
オーディションで重要なのは、審査員の興味ゲージだ。審査員にアピールするとポイントを稼げるのだが、そのつど、審査員の興味ゲージが減少していく。興味ゲージが0になった審査員は帰ってしまい、そのジャンルの☆は、全参加者が0となってしまう。流行1位のジャンルで☆を大量に獲得しても、アピールのしすぎで審査員が帰ってしまったら、その努力が完全に無駄になってしまうのだ。
つまり、流行1位のジャンルをアピールしまくればよいというモノではないのだ。全ジャンルバランス良く、かつ審査員が帰らない程度にアピールする、そのさじ加減が重要なのだ。興味ゲージは他の参加者のアピールによっても減少するため、先の先を考えつつアピールする必要がある。戦略性はかなり高いといえるだろう。
また、営業で入手した思い出を消費して、全ジャンルのポイントを大量に稼げる「思い出アピール」も行える。思い出アピールを行うと、ルーレットが表示され、「Good」に停止できれば、全ジャンルのポイントを大量にゲットできるのだ。ただし、「Bad」となり失敗してしまうと、逆に全ジャンルのポイントが大きく減少し、さらに審査員の興味ゲージも減ってしまうという、諸刃の剣の一面を持つ。さらに、1回のオーディションでは思い出アピールは3回しか行えないので、使いどころを考える必要がある。
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