ウチのアイドルが一番ですよ!――親心? を楽しめる硬派シミュレーション「アイドルマスター」レビュー(2/4 ページ)

» 2007年02月13日 00時00分 公開
[板橋舟人,ITmedia]

基本は地道なレッスン作業

 では、基本中の基本であるレッスンから説明していこう。レッスンは、全5種類あるミニゲームから任意の項目を選択し、全6回用意されているノルマをこなすと、その成績に応じてアイドルの実力が上昇する仕組みだ。行うレッスンによって、どの能力値が上昇するかが決まる。

 行うミニゲームの内容は、レッスンによってバラバラだ。例えばボイスレッスンでは、楽譜の一節が表示され、左からバーが流れてくる。バーが音符に重なった瞬間に、タイミングよく音符と同じ色のボタンを押すという、音ゲーに似たゲームが楽しめる。これが表現力レッスンになると、碁盤のようなパネル上動き回る複数のアイコンのうち、指定されたものだけを捕まえるという、パックマン風? のゲームとなる。

 ルール自体はどれも簡単なのだが、ミニゲームの成績のほとんどはクリアまでのタイムで決定されるため、難易度は結構高い。ミニゲームをこなせば難易度もどんどん上昇するため、上を狙いはじめると、とたんに難しくなる印象を受けた。

 なお、アイドルのテンションが高いと、途中でレッスンをやめてしまうこともある。常にテンションが高い方がよいとは限らないのである。

画像 レッスンはミニゲーム形式。成長させたい能力に応じて選ぶのも良いが、自身が遊びやすいものをチョイスするのもアリだろう
画像 歌詞レッスンは、文字を入れ替えて正しい歌詞にするという内容。Xbox 360の十字キーではちょっと操作しにくいかも

一番ギャルゲーっぽい営業パート

 営業は、アイドルたちと会話が楽しめるモードだ。どんなイベントが発生するかは、アイドルのランクやゲーム中の時期によって変わる。イベント内容も、ミーティングや日常を描いたものから、コンサートやサイン会などのファンを相手にしたものまで、非常に多彩だ。

 このイベントでは、アイドルとの会話の途中、選択肢が発生する。その選択によって、コミュニケーションの成績が変化するのだ。

 コミュニケーションを行うと、「思い出」をいくつか得られる。この思い出は、オーディションで「思い出アピール」を行う際に使用するため、なるべく多く集めておきたいところだ。

 このモードの一番の魅力は、単純にアイドルたちとの会話を楽しめることだろう。イベントの数は膨大で、かつ選択肢によって彼女たちの反応も大きく変わるため、同じイベントであっても複数回プレイしたくなるのだ。

画像 単純に会話が楽しい営業パート。テンションが高い状態で最高のコミュニケーションを行うと「パーフェクトコミュニケーション」となり、思い出を5つ入手できる
画像 イベントの内容も多彩で、見ていて飽きない。Xbox 360版で新規追加されたイベントも多数あるため、アーケードファンでも楽しめるだろう

画像 タッチイベントでは、カーソルを動かして、正しい場所をタッチする。そこのあなた、ヘンなところを触っちゃいけません

 またイベントによっては、“タッチイベント”が発生することもある。これは、手の形をしたカーソルを動かして、アイドルにタッチするというもの。例えばアイドルに「ハイタッチして!」とお願いされた場合、手の場所をタッチする、という仕組みだ。タッチする場所も、化粧している場所だったり、アイドルの汗だったりと、バラエティ豊かだ。カーソルを動かして操作するこのイベントは、より触れている感が高く、ドキドキ感が楽しめるのが魅力だろう。

オーディションでファン数を大幅アップ!

画像 イベントは楽曲に合わせて、リアルタイムで進行する。何も操作しないと、アピールせずに進んでしまう

 アイドルが成長してきたら、いよいよオーディションに出場して、新規ファンを獲得するチャンス。ビジュアル、ダンス、ボーカルの3人の審査員に対してアピールを行い、合格を目指すのだ。

 オーディション本番は、9回アピールを行えるパートを3回連続でこなす。各パートが終わると中間審査発表となり、アピール値がリセットされる仕組みだ。

 アピールは、ビジュアル、ダンス、ボーカルの3種類があり、行ったアピールのジャンルにポイントが入る。中間審査の時点で、各ジャンルの上位3名に☆が与えられる仕組みだ。

 なお、もらえる☆の数は、その時の流行のジャンルによって大きく変わる。流行1位のジャンルは☆が5つ、2位のジャンルは☆が3つ、3位は☆が2つだ。これを3回繰り返し、最終的に集めた☆の総数で、オーディションの順位が決定する。

 オーディションで重要なのは、審査員の興味ゲージだ。審査員にアピールするとポイントを稼げるのだが、そのつど、審査員の興味ゲージが減少していく。興味ゲージが0になった審査員は帰ってしまい、そのジャンルの☆は、全参加者が0となってしまう。流行1位のジャンルで☆を大量に獲得しても、アピールのしすぎで審査員が帰ってしまったら、その努力が完全に無駄になってしまうのだ。

 つまり、流行1位のジャンルをアピールしまくればよいというモノではないのだ。全ジャンルバランス良く、かつ審査員が帰らない程度にアピールする、そのさじ加減が重要なのだ。興味ゲージは他の参加者のアピールによっても減少するため、先の先を考えつつアピールする必要がある。戦略性はかなり高いといえるだろう。

画像 思い出アピールで流れるルーレットは、アイドルのテンションに応じて、Goodの数が増減する

 また、営業で入手した思い出を消費して、全ジャンルのポイントを大量に稼げる「思い出アピール」も行える。思い出アピールを行うと、ルーレットが表示され、「Good」に停止できれば、全ジャンルのポイントを大量にゲットできるのだ。ただし、「Bad」となり失敗してしまうと、逆に全ジャンルのポイントが大きく減少し、さらに審査員の興味ゲージも減ってしまうという、諸刃の剣の一面を持つ。さらに、1回のオーディションでは思い出アピールは3回しか行えないので、使いどころを考える必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」