ウチのアイドルが一番ですよ!――親心? を楽しめる硬派シミュレーション:「アイドルマスター」レビュー(4/4 ページ)
あえて言おう、2週目以降が本番であると!!
ゲームのエンディングを迎えると、プロデューサー評価が下されるのは前述の通り。この評価によって、プロデューサー自身のランクが変化すると、行えることが増えるのだ。では、解説していこう。
最も大きな変化は、プロデュースできる人数が増加することだ。初プレイ時は1人しかプロデュースできないが、ランクが上昇すると、2人組、さらには3人組のユニットを育てられるようになるのだ。
複数人プロデュースできることのメリットは、なんといっても、TV出現が華やかになることだろう。楽曲も3人が同時に歌うため、かなり“アイドルグループらしく”聞こえるのだ。もちろん、アイドルたちの息のあったダンスも見逃せない。
また、TV出演時の構成も、自分で決められるようになる。各パートをだれが歌うのかと、そのときのカメラアングルを、自在に設定できるのだ。理想のTV出演を実現させる(そしてビデオに保存する)ことこそ、本作の真の最終目標である人も多いだろう。構成を徹底的にねりこむ、やり込み要素もあるのだ。
Xbox Liveにもバッチリ対応!
ここで、オンライン関係にも触れておこう。本作では、オンラインショップ「765ショップ」にて、追加衣装、追加アクセサリー、アイドルのメールアドレスをマイクロソフトポイントで購入できる。注目したいのは、アイドルたちのメールアドレスだ。
メールアドレスを買うと、一週間の最後に、アイドルからメールが送られてくるようになる(※ただし、毎回送られてくるとは限らない)。普段はあまり見られない、アイドルたちの日常の一面が見られるのが、最大のメリットだ。筆者も最初は「メールアドレス? いや、いらないっしょ」と思っていたが、1週プレイ後、速攻で購入してしまった。その破壊力はかなり強力で、現在は非常に満足している。
オンラインでのオーディションにも注目したい。オンライン状態でオーディションを受けると、他のプレーヤーとの対戦となる。これが、想像以上にアツいのである。
オンラインはハッキリ言って猛者ぞろいだ。実力の限りをつくしても、どうやっても3位に食い込めない、ということもある。そのような場合、あえて流行1位の審査員を帰らせて、自分は流行2位と3位のジャンルで☆を稼ぎ、トータルで入賞を目指す……という戦略も有効になるのだ。この場合、思い出アピールでわざと失敗して、審査員の興味を大きく減らすという戦術が使えたりと、オフラインとは全く違った戦いが楽しめる。
他プレーヤーとのコミュニケーションはあまり重要ではないため、オンラインバトルの敷居は低い。オンライン専用のオーディションもあるため、ぜひ果敢にチャレンジしていただきたい。
どこで魅力を感じられるか、が勝負の決め手
見た目は非常に可愛いクセに、内容はド硬派なシミュレーションゲームの本作。筆者は相当楽しむことができたが、小さな不満点はかなり感じた。
まず、ゲームテンポの悪さが挙げられる。事務所やレッスンへ向かうときに表示される、場所のエフェクトや、一部のメッセージなどは、スキップ不可能。加えて、週の初めに表示される現在の週数や残り週数、流行の傾向も、表示に時間がかかるため、ゲーム進行がかなり遅いのだ。繰り返しプレイが前提のゲームのため、このテンポの悪さはかなりツライ。
総合的に見ると、アイドル主体のゲームのため、彼女たちにどれだけ感情移入できるかによって、評価は大きく分かれるゲームといえる。ゲーム序盤は正直微妙に思えるかもしれないが、プレイを重ねるごとにどんどん面白くなっていくので、途中で投げてしまったファンは、もうちょっとだけ頑張って続けてみてほしい。さすがに万人受けするゲームではないが、下に掲載した特別プロモーションムービーを見てビビビッと来た人は、ぜひ一度遊んでみてほしい。きっと、新たな世界をかいま見ることができるだろう。
このムービーをご利用いただくためにはFLASH プラグイン (バージョン8以上)が必要です。
アイドルマスター | |
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機種 | Xbox 360 |
価格(税込) | 7140円 |
発売日 | 発売中 |
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