来場者は多けれど――「ワンダーフェスティバル2007[冬]」開催

2月25日、東京有明にある東京ビッグサイトにおいてガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル2007[冬]」が開催された。今回も多くの動員を果たしたようだが……。

» 2007年02月26日 15時37分 公開
[加藤亘,ITmedia]
入場ゲート前にチケットを購入しようと並ぶ列は、一時期ビッグサイトを飛び出し、駅近くの陸橋まで伸びていた

 毎年冬と夏の2回(一度の休みあり)開催している日本最大のガレージキットコンベンションが2月25日、「ワンダーフェスティバル2007[冬]」(以下、ワンフェス)と銘打って開催された。

 今年はXbox 360用ソフトとして発売されたバンダイナムコゲームスの「アイドルマスター」関連のステージイベントがあったりしたものの、全体的に一時期よりもゲーム系の企業ブースが縮小傾向。ただし、イベント規模は最大となり、入場者数も確実に増えているように見受けられた。

会場を俯瞰して見ると、その人の多さに驚かされる。会場外にも人は溢れ、当初イベント開催側が目標としていた3万9000人を越えたのではないだろうか

 開場前から列をなした今回のワンフェス参加者を見渡すと、より幅広いユーザー層で形成されていることが分かる。折しも、ガイドブックで海洋堂の宮脇修一氏も言及しているように、「ゆるいユーザー」が確実に増えていると思われる。昼近くまで入場待ちの列は解消することもなく、盛況ぶりがうかがえた。


1700以上のアマチュアディーラーが参加

 今回のワンフェスも東京ビッグサイトの東3〜6ホールを使用し、企業スペースと一般ディーラースペースに出展。朝10時の開場後、あっという間に長蛇の列が完成し、人気ディーラーブースや一部企業ブースでは、数分で完売御礼の止め札が出るほど。企業ブースを見渡すと、前述したとおりゲーム系は減少したものの、お約束のコナミやタカラトミー、ブロッコリーなどは健全で、各ホビー系の出版社ブースや新規メーカーなども見られた。また4回目を迎えた「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!」も新作展示のほかに、前述した「アイドルマスター」のイベントステージなどを開催し、多くの集客を達成していた(詳細はこちら)。

 イベントの主催者でもある「海洋堂」ブースには、「リボルテックヤマグチ」シリーズの新作や、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズが陳列。さらに、BOME氏の美少女フィギュアシリーズ「MON-SIEUR BOME COLLECTION」が閲覧できた。また、会場の別ブースでは海洋堂フィギュアミュージアム黒壁の展示も行われていた。また、目立ったところではハンバーガーを食べている姿がキュートな「黒セイバー もきゅもきゅVer.」を販売した「アルター」には、2007年秋発売予定のコレクションフィギュア「アイドルマスター Part2」などを出展。コトブキヤも多くのゲーム関連フィギュアを展示していた。すでに常連となった「KONAMI」には、2007年4月放映のTVアニメ「天元突破グレンラガン」関連のフィギュアを展示。アクションフィギュアシリーズ「武装神姫」もしっかり公開されていた。

海洋堂のフィギュアミュージアム黒壁には、ホビーの天才レオナルド・ダ・ビンチのモナリザが立体模型として展示されていた
アルターに出展していたコレクションフィギュア「アイドルマスター Part2」は秋発売予定
コトブキヤには「ファイナルファンタジー」や「キングダムハーツ」関連のフィギュアなどが展示されていた

トミーテックが3月末に発売を予定している「鉄道むすめExpress〜鉄道制服コレクション〜」のサンプルも展示
ブロッコリーブースでは、先日戦略発表会もあったゲーム最新作「ギャラクシーエンジェルII 無限回廊の鍵」のプロモーション映像も上映されていた
アージュにもたくさんの人の列ができていた。このように特に午前中から昼過ぎにかけては会場いたるところで列ができ、完売の声が鳴り響いていた

マブラヴオルタネイティヴトータルイクリプスは「A3」のメカアクションフィギュアを出展。可愛いお姉さんがご案内
もちろん会場内外にはコスプレーヤーの方々が、さまざまな出で立ちで闊歩しておりました……。あ、リンクとマリオ!?

 年に2回しかないということもあり、多くの来場者を記録した[冬]ではあるが、大量生産ができなかったり、たとえ大量生産したとしても今度は質の問題と、完成度を求められるフィギュアを取り巻く状況は順風満帆というわけでない。いうなれば年2回しかできないわけで、だからこそ多くの来場者を記録するともいえる。ますます完成品を求めるユーザーの数は増えているだけに、今後もディーラーの悩みは尽きないだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news189.jpg 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. /nl/articles/2411/22/news014.jpg 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. /nl/articles/2411/22/news114.jpg 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2411/22/news032.jpg 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. /nl/articles/2411/22/news171.jpg なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. /nl/articles/2411/22/news145.jpg 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた