ボクの名前から“地獄の猛犬”が産まれた!――新たな“再生”方法が熱い「モンスターファームDS」「かいて しゃべって はじめよう!モンスターファームDS」レビュー(2/3 ページ)

» 2007年07月13日 00時00分 公開
[内田志乃,ITmedia]

訓練の日々の先に栄光の明日はあるか?

訓練の選択画面。丸太打ちは「力」をアップさせるメニューだ。ブリーダーとしてのランクが上がらないと実行できないメニューも

 “ポチ”をファームに連れ帰り、さっそく訓練を開始する。カレンダーはひと月4週で、1週間ごとのメニューを指示しながら進めていくというシステムだ。

 モンスターのパラメータひとつひとつに対応した訓練メニューがあり、長所を伸ばすも短所を伸ばすもプレーヤー次第。ただしその内容により、モンスターの性格や信頼関係も変化するのだ。あまり甘やかすと訓練をサボるなんてこともあるので、時には心を鬼にしてしかったり、苦手なメニューもこなさせなくてはならない。

 各種パラメータのほか、バトルに重要なのは“技”だ。これを直接指導することはできず、訓練の日々の中でたまに自ら覚えてくれるなんてこともあるが、よりその確率が高いのは、街にある“案内所”から“修行”に出たとき。

 “修行”はスゴロク形式で、止まったマスによりパラメータがアップしたり、ノラモン(野生のモンスター)とバトルしたりすることで、普段の訓練には比べようもない大幅な成長と“技”の習得を期待することができる。ただし有料で、ゲーム序盤ではこれがけっこうバカにならない金額なのだ。そんなわけで、バトル大会に出場し賞金を稼ごうとするわけだが……。

訓練結果は「成功」、「失敗」、「大成功」、「成功?」の4種。今回はズルしたようなので、ちゃんとしかってやるべきかも?
案内所のボッタクリオヤジ・アミノさんは協会の会長だったりもする。とはいえその情報は確かなものなのだ
修行地にて。サイコロを振る回数が限られており、その回数を増やすマスに止まり、なるべく長く続けられるようにするのがコツだ

 大会はカレンダーにあらかじめ予定が記され、毎週のように何かしら開催されている。モンスターのランク別にEからSまでの階級があって、最初はEかDランクの大会にしか出場できない。数ヶ月に一度開催される“公式大会”に優勝すると、ブリーダーランクが上がり、より上位の大会に出場できるという仕組みだ。

 バトルの操作は十字キーで間合いをとり、Aボタンで技を発動するというシンプルなもの。相手の“ライフ”を全て奪えばノックアウト勝利となり、時間切れの場合は失ったライフの割合の少ない方が勝ちとなる。

 バトル中に使用できる“技”は、遠、中、近距離用に3分類され、それぞれを2種類ずつセットできる。バトル中は、相手モンスターとの距離に応じて、発動する技が変化する、という仕組みだ。相手のライフを削ることができるのは技だけだが、逆に技をセットしていない間合いにいる場合、防御に関するパラメータがアップするので、モンスターごとの特性に合わせ活用するべきだろう。

 技の発動には“ガッツ”が必要で、これは時間経過により回復するが、あまり技を連発するとあっという間に底をついてしまう。加えて、相手の技をくらうとライフだけでなくガッツも大幅に削られる場合もあるので、技を発動するときは、ここぞというタイミングを狙う必要があるのだ。

相手に不利な、自分に有利な間合いをとるのだ。ダッシュしたり、最接近した場合には相手を吹き飛ばすこともできる
条件によりモンスター固有の“特徴”が発現することも。“必死”と出ているのは“一発ぎゃくてん”という特徴で、クリティカルが出やすくなる
ブリーダーたるもの、一度は育成してみたい“ドラゴン”。そのの大技“サラマンダー”により、闘技場が火の海に!

探検は下の画面に現れるマップをタッチすることで手を叩き、モンスターを向かわせたい方向に誘導しつつ進める。信頼関係が低いと勝手にどこへでも行ってしまう

 さて我が家のポチ、最初こそしばらく未勝利の日々が続いたが、訓練の成果が出たり、筆者がバトルに慣れてきたこともあり、開始から1年目くらいにしてようやくある大会で優勝することができた。最低ランクの大会ゆえ賞金も微々たるものだが、これに自信がついたのか、続く公式戦にも見事勝利、ようやくひとつランクアップすることができた。

 ガンチョに小屋を増築してもらうことで訓練のメニューが増え、そして探検に出ることもできるようになる。探検はハイリスクハイリターン、危険な場所ほど大きな見返りも期待できるのだ。そんなわけで、世界のナゾを探るためには、より強いモンスターの育成を目指すことになるのだが……うーむ、ポチにはまだ荷が重いかも。

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