あれ? 「ファミリートレーナー」が――意外な隠し球を持っていたバンダイナムコゲームス/バンプレストブース東京ゲームショウ2007(1/2 ページ)

東京ゲームショウ2007の出展社の中でも、プレイアブルタイトルの数が圧倒的に多い部類に入るバンダイナムコゲームス/バンプレストブース。1日中いてもすべてプレイできそうにない気がするのだが……。その上気づいたらそこに知らないタイトルが。

» 2007年09月22日 02時29分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

22年の刻を越えた「ファミリートレーナー」

 ソニー・コンピュータエンタテインメントはプレイステーション 3のプレイアブルを40タイトル、マイクロソフトはXbox 360ソフト23タイトルを出すなど、それぞれのプラットフォームメーカーは自社向けのプレイアブルソフトをそろえて強力にプッシュしているわけだが、皆さんお分かりのように、その両方に出しているサードパーティを忘れてはいけない。

画像

 バンダイとナムコが合併してバンダイナムコゲームスとなり、発足後2回目の東京ゲームショウを迎えた同社ブースは、「バンダイレーベル」、「ナムコレーベル」というたて分けがすでにまったく気にならないほど、自然に「バンダイナムコゲームス」というブランドでの展開が浸透しているように思えるレイアウト配置となっていた。そしてこの2レーベルがパブリッシュしているタイトルは、数えるのも無理なくらい星の数ほどあるわけだ(ちょっと言い過ぎ)。しかも今年はバンプレストもいっしょの「バンダイナムコゲームス/バンプレストブース」という展開だ。

 そんなバンダイナムコゲームス/バンプレストブースでは、28タイトルがプレイアブル(キッズコーナー含む)。映像出展も13タイトルが発表されており、かなりの数のゲームソフトを体験できることになる(関連記事参照)。個人的には「エースコンバット6 解放の戦火」、「タイムクライシス4」、「装甲騎兵ボトムズ」、「ゲームセンターCX 有野の挑戦状」、「テイルズ オブ イノセンス」、「涼宮ハルヒの約束」あたりが要チェックだった。

 ただし、上記関連記事に載っていないタイトルもいきなり出展されていた。Wiiの「ファミリートレーナー アスレチックワールド」(以下、ファミリートレーナー)だ。ブースの中に置かれていたのはあまりにも自然で、広報の方から勧められなければまったく気づかないほど(というか、「『ファミリートレーナー』、プレイしますよね?」と言われてもぴんと来なかった……)。22年の歳月を経て復活したソフト、これは体験しなければいけないでしょう。

 試遊可能なのは「丸太かわし」、「激流川下り」、「モグラたたき」の3つ。ビジネスデイの朝1番、あまり人がいない状態だったので、本来は1人1プレイだが、「丸太かわし」、「激流川下り」の2つをプレイさせてもらった。

 「なるべく疲れないやつ」という無理なお願いを説明員の方にしたものの、それは「ファミリートレーナー」をプレイするな、というようなもの。最初にプレイした「丸太かわし」は、両足を駆けるように動かしての移動、飛び上がってのジャンプは基本運動だ。何もかも皆懐かしい。

 ゲームとしては単純明快。奥に向かって駆け足で移動し、奥からやってくる丸太をかわすようにジャンプ。それだけ。1ステージは2分くらいもあっただろうか。それほど長いわけではないのに、1回プレイするだけで息が切れた……。日ごろの運動不足を呪うのみだ。

画像画像 ほれ、ジャンプ!(写真の方は筆者とは関係ありません)

 続いては「激流川下り」にチャレンジ。これは足を使うのはジャンプだけだし、Wiiリモコンを握ってカヌーのようにやればいいんでしょ? なーんだ簡単じゃん、と思って選んだステージ。

 ところがここに落とし穴が。カヌーがうまく進んでくれないのだ。イメージとしては、Wiiリモコンを両手握りにして、それこそカヌーをこぐように、左、右、左、右とすれば進んでくれるはず。だがこれがうまくいかなかった。

 ステージが進むにつれて、その原因は判明した。どうやら重力加速度検知を使っている模様で、左にこぐときは“くっ”と少し左側に力を入れる感じ、右にこぐときはその逆、と言えばイメージしていただけるだろうか。思いっきり振る必要はないのだが、出だしはちょっと強めに左、右、とやると、うまく進んでくれた。しかし操作方法に熱中するあまりジャンプを忘れたりしてさんざんな結果に。これは是非ともリベンジしたいところだ。

 なお、海外のプレス向けに「ファミリートレーナー」を紹介しているステージイベントも開催されていた。そこで登場した海外プレスの方と思われる男性は、非常にノリのいい方で、しかもうまい。「モグラたたき」をそれこそ踊るようにプレイしていたのが印象的だった。

画像画像画像画像 見よ、この足さばきを!

「エースコンバット6」は対戦台に並べ!

 11月1日に発売されるXbox 360ソフト「エースコンバット6 解放への戦火」。初の次世代機「エースコンバット」として、期待している方も多いだろう。かくいうわたしも同じで、これまでのシリーズはすべてプレイしているし、Xbox LIVEで落とした体験版は、HDDが壊れるかと思うくらい萌え死ぬほど(これも大げさ)プレイしている。

 もちろんこのタイトルもプレイアブルで展示されているのだが、実はバンダイナムコゲームス/バンプレストブースと、マイクロソフトブースでは展示形態が違う。マイクロソフトブースではなんと、8人でのオンライン対戦ができるのだ。バンダイナムコゲームス/バンプレストブースに展示されているのはスタンドアロン向けなので、オンライン対戦はできない。Xbox 360を持っていなくてプレイできないけど、次世代「エースコンバット」は気になる、という人は是非ともオフライン版を体験してほしいが、やはり熟練者ならば、全国から来場している猛者と戦うのが“上等!”だろう。

画像 こちらはバンダイナムコゲームス/バンプレストブースの試遊台。朝イチだったので人がいないだけです。念のため
画像 こちらはマイクロソフトブースにあるオンライン対戦版

 そんなわたしもオンライン対戦版をプレイしたくてうずうずしていたのだが、すいているときにはほかの取材が入っているため横目で通り過ぎなければならなかったり、並ぼうと思ってブースへ行くと、すごく行列ができていたり、という感じだったので、なかなか体験できずにいた。が、ビジネスデイ2日目となった今日に、ようやくその機会が巡ってきたのだ。

 喜び勇んでマイクロソフトブースに行くと、そこには広報さんの姿が。しまった。これで“ヘタレプレイ”はできなくなったと思いながらあいさつを交わす。プレッシャーだ。わたしの前には4人程度しか並んでいなかったので、15分ほど待っただけでその時は訪れた。

 先ほども書いたように、オンライン対戦版は8人の対抗戦。10分の時間制限内に、一番撃墜数が多かった人が優勝だ。優勝するとステッカーをもらえる。ちなみにオンライン対戦版は、ローカル環境でつながっているのではなく、ちゃんとXbox LIVE経由で接続されている。

 体験版はプレイしているものの、オンラインでの対戦は初めて。緊張度合いは高まっていく。F-16が選択されていたので、まあいいかとAボタンを押して待機状態にすると、ほかのプレーヤーがF-15とかTyphoonとかを選択している! あれ? これも選べるの……? 空中戦の戦闘力がどちらかというと劣るF-16ではきつい、勝つためには飛行機を選びなおしたい……、でももうみんな準備完了のサインがともっている……、などと迷っているうちに、ゲームはスタートした。

 もちろん、わたしの後ろには先ほどの広報の方が。えーいままよとプレイしているが、さすがに人相手。AI、しかも「撃ってください」とばかりに飛んでいる機体とは違う。全然後ろに付けないし、相手がどこをどう飛んでいるのかも目視できないくらいだ。レーダーでちゃんと確認していないとやられてしまう。

 こうなったら最大4つの敵をロックオンできる特殊兵装で勝負だ、と思って「BACK」ボタンを押そうとした瞬間に悲劇は訪れた。間違えて中央にある「Xbox ガイド ボタン」を押してしまったのだ。突然自機の目の前に表示されるコンソール画面。一瞬のうちにパニックに陥った。しかも始末が悪いことに、Xbox 360のキャンセルは「Bボタン」だが、それは「DUAL SHOCK2」で言うところの「○ボタン」の位置にある……。キャンセルのつもりで押している「×ボタン」の位置は……「Aボタン」だ。項目が決定され、さらにXbox 360 ガイドが画面いっぱいに広がっていく。あわててBボタンを押してキャンセルし、戦列に復帰するものの、その時には頭は真っ白、足はがくがく震えており、勝負どころではなかった……。

 うーんこれはシールは無理だなあと思っていたが、無事特殊兵装へチェンジし、とにかく冷静に、気を取り直してプレイに集中。ほかの方が慣れていなかったのか、特殊兵装への換装がすんでいなかったようで、すれちがいざまに4つロックオンしてぶっ放しまくると……あ、落ちた。どうやらそれが決定打になったようで、気がついたら優勝していた。「いやー、ガイドメニューが出たときにはどうしようかと思いました」と広報の方に笑われたが、ひとまずは面目躍如だ。

 長々と書いてきたが、言いたかったのは“やっぱりオンライン対戦は楽しいよ”、ということ。「エースコンバット6」未体験の方は、バンダイナムコゲームス/バンプレストブースの1人用で練習して、そのあと時間があったら是非ともオンライン対戦版をプレイしてみてほしい。

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