古谷徹さんが登場すれば森口博子さんも熱唱そして新作2タイトルも公開――バンダイナムコゲームス/バンプレストブース:東京ゲームショウ2007
おなじみの古谷徹さんがゲストに登場したほか、森口博子さんは新曲2曲を披露。そして「ギレン」最新作ともう1つ新たなタイトルも公開されるなど盛りだくさんの「ガンダムスペシャルステージ」だった。
バンダイナムコゲームス/バンプレストブースで、「ガンダムスペシャルステージ」と題した、ガンダム関連のゲーム紹介ステージが開催された。
まず登場したのは、このブースではおなじみの声優・古谷徹さん。古谷徹さんが登場するのは3回目だが、東京ゲームショウでバンダイナムコゲームスのブースイベントでは、欠かせない存在となっている。古谷さんに加えて、バンダイナムコゲームスからは広野啓プロデューサーと後藤能孝プロデューサーが登場した。
PSP「ガンダムバトルクロニクル」
まず紹介されたのは、「ガンダムバトル」シリーズ3作目となるPSPソフト「ガンダムバトルクロニクル」。前作の倍となる40人以上のキャラクターが登場。ミッション数も2.5倍以上のボリュームとなっている。本作では1年戦争の時代からグリプス戦役までを1兵士として生き抜くことができるのだ。モビルスーツとしては、ZZガンダムのほか「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」からνガンダムもゲスト参戦している。
本作には初の試みとして「宇宙ステージ」も用意されている。古谷さんは事前にプレイしたそうだが「結構難しいよね。地上の方がやっぱり慣れてるから簡単なんだけど」という感想のようだ。広野氏も「いかに地上と同じ操作性にするか、というところは難しかった」と語る。もちろん、戦艦の上から攻撃することもできるが、逆に足元から攻撃されてしまうこともある。地上の動きに加えて、急上昇・急下降という動きが増えるだけなのですぐ慣れます、とも。「カスタマイズ機能も前作から用意されていますが、これで自分の機体を育てていくことも楽しんでほしいですね」、と後藤氏。パイロットは、ミッションに応じて能力が成長していくようになっている。
「ガンダムバトルクロニクル」は10月8日発売。バンダイナムコゲームス/バンプレストブースではプレイアブル出展されている。
「SDガンダム Gジェネレーション スピリッツ」
続いて紹介されたのは、11月29日に発売される予定のプレイステーション 2ソフト「SDガンダム Gジェネレーション スピリッツ」。据え置き機としては3年ぶりとなる「Gジェネ」シリーズ最新作だ。ブースでも約10分のプロモーションムービーが上映されているが、「3日前までできてなく突貫で仕上げました」(後藤氏)とのこと。「でも映像がかっこいいね。インサートでセリフを言うところはちゃんとアニメしてるじゃないですか」(古谷さん)。今回の古谷さん分の収録は夏前に2日間かけて録ったそうだ。その代わり戦闘シーン以外の、シナリオ部分でもキャラクターがしゃべる。「原作のシチュエーションを再現するために、セリフだけでも5万ワードありますし、スタッフロールに15分くらいかかります。声優さんも200人くらいお願いしていますし。ちょっとした映画ですね」(広野氏)。
年代としては、「機動戦士ガンダム」から「機動戦士Vガンダム」までの“宇宙世紀”を取り上げており、戦艦は大きく、モビルスーツはそれより小さいなど、マップ上でもスケール感が取り入れられている。「戦闘シーンは飛ばすと思いますが(笑)、新しくなっているので1回は見てください」(広野氏、後藤氏)。
そしてここで、森口博子さんが登場した。まずはデビュー曲の「水の星に愛をこめて」を歌ってくれた。
森口さんは来場者の多さに驚きながら「22年前の曲なんですけど、一緒に歌詞を口ずさんでくださっている方がいて、“ガンダム”という作品の持つ力を全身で感じました」とコメント。ご存じのように「水の星に愛をこめて」は「機動戦士Zガンダム」のテーマ曲。このほかにも「機動戦士ガンダムF91」の主題歌「エターナル・ウィンド」も森口さんが歌っている。
森口さんは「不思議なもので、自分の節目にガンダムが関係しているんです。デビュー曲はZガンダムですし、紅白歌合戦に出場したのはF91の主題歌。ガンダムがなかったらいまのわたしはいないですね」と語る。いろいろなオーディションを受けても全部落ちてしまったのだが、ディレクターから「声質がガンダムのイメージにぴったり」と言われてスカウトされたとか。古谷さんはこのエピソードを知らなかったようだが、「まあうちの家計もガンダムで持っているようなものだから」と言って場内をわかせる。
今日森口さんがなぜゲストとして登場しているかというと、「SDガンダム Gジェネレーション スピリッツ」の主題歌を歌うことになったため。これは広野氏が去年の年末からお願いしたいと言い続けていたから、だそうだ。後藤氏から「個人的な要望だろ」と突っ込まれると森口さんは「新人でもなければ、いまどきのアーティストでもない中、個人的な要望は大事です(笑)。いろいろなアイドルじゃなくて森口を使ってくれるというのは(爆笑)」。「でもガンダムファンなら“もう1度”みたいな思いはあるよね。それでまた人生の転機にしてもらえれば」(古谷さん)。
森口さんは「話がある」と事務所の社長にマネージャーともども呼び出されたそうだ。なんの話かと思って聞くと、2年ぶりの新曲、しかもガンダムのゲーム主題歌だと聞いたとき、喫茶店であったにもかかわらず大泣きしてしまったそうだ。「ガンダムにはいろいろな思いがあるじゃないですか。わたしも子どものころからアニメにはぐくまれてきましたし、みんなが歩んできた中に、作品と音楽が残ってくれているものに、また参加できるのはボーカリストとして幸せですよね」(森口さん)。ちなみにエンディング曲「それでも、生きる」は作詞も担当されている。
そして森口さんはテーマ曲「もうひとつの未来〜starry spirits〜」も披露してくれた。初披露で緊張していたようだが、「どうでした?」という問いかけに場内から拍手を受けると感激した様子。レコーディングには“オケ録り”(カラオケを録ること)から参加したとのこと。「なんと言ってもソフトを作った皆さんがガンダムが好きで、熱い思いで作っている。それに参加できて幸せだと感じました」(森口さん)。そして最後に「エターナル・ウィンド」までも歌ってくれた。
主題歌の発売日は11月28日予定。「ゲームが遅れたらやばいね」と後藤氏が突っ込むと、「絶対遅れられません」と広野氏。
パチスロ「機動戦士ガンダム」が紹介されたあとは……
引き続き紹介されたのはパチスロ「機動戦士ガンダム」(関連記事参照)。バンダイナムコゲームスの堀内美康プロデューサーが登場した。パチスロ「機動戦士ガンダム」が完全フル3Dで再現されていることや筐体デザインを大河原邦夫さんが担当したこと、Wii版のパチスロシミュレーターも制作されていることをアピールした。
そして引き続いて登場したのは、バンダイナムコゲームスの牛村憲彦氏。「久しぶりだねうっしー」と古谷さんに突っ込まれるが、新しいソフトを紹介したいというコメントに引き続いて紹介されたビデオには、ギレン総帥の声が。PSPで「ギレンの野望 アクシズの脅威」が完全新作2008年に発売されることが明かされた。
副題に「アクシズの脅威」とあるように、ハマーン・カーンの陣営がモビルスーツパイロットを強化して登場する予定となっているそうだが、もちろん“アクシズを地球に落とすあの人”も登場。「逆襲のシャア」までを収録した内容となるそうだ。そこで古谷さんは「え? 聞いてないよ?」と言うが、「これから収録なんです」と牛村氏。
牛村氏は最後に「久しぶりにイベントに登場して発表できたのはうれしいです」と語り「最後に恒例の“ジーク・ジオン”を」と来場者に呼びかける。古谷さんも「しょうがないな。ジオンになるか」といいながら参加してくれた。
これで終わりかと思っていたところ、最後に登場したのはニンテンドーDS画面で展開される画像とタイトル画像。広野氏によると「詳しくは言えないんです。ニンテンドーDSで作られる新しいガンダム、ということで」とか。「詳細は続報をお待ちください」(広野氏)。
古谷さんのいつも楽しいコメント、森口さんの歌だけでも十分に楽しめたイベントだったが、これに加えて新作情報も飛び出すとは。最後までサプライズ続きのイベントであった。
古谷さんは最後に「再来年の『機動戦士ガンダム30周年』へ向けて、スタッフ一同頑張っています。ガンダムの波がさらに大きなものとなるように応援してください」と語る。10月6日からMBS・TBS系列で放送開始される「機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)」ではナレーションを務める古谷さんだが、「もうこれはファーストにかかわったものとして、義務感です(笑)。命がけで応援するという。できればファーストを越えたい! 絶対無理だと思いますが(場内爆笑)。でもその心意気で声優陣は頑張っていますので、是非毎週見てください」(古谷さん)。
イベントは9月23日午後1時半からも開催される。
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