レビュー
» 2007年11月19日 12時00分 公開

膨大なクエスト数で“イヴァリース”の世界を堪能できる作品「ファイナルファンタジー タクティクス A2 封穴のグリモア」レビュー(1/3 ページ)

前作より4年、待望の続編がニンテンドーDSで登場。手軽に遊ぶことができながらも、ボリューム満点の本格シミュレーションRPGで、異世界“イヴァリース”での冒険を楽しもう。

[原田一,ITmedia]

「イヴァリース」を舞台にしたもう1つの作品

 夏休みを迎える目前の教室で、主人公ルッソはそれまでのイタズラの罰として図書室の整理を先生から命じられる。そこで見つけた古い本は途中から空白になっており、その最後のページには「空白を告げるもの、その名を告げよ」と書かれていた。ルッソは迷わずそこに自分の名前を書き込むが、その瞬間、本の中に吸い込まれてしまう。

画像 「FFT-A2」は “イヴァリース”を舞台にした作品群の一角という面も持つ。この作品群には本作以外にファイナルファンタジー XII」や「ファイナル ファンタジー XII レヴァナント・ウイングなどのタイトルが含まれており、本作にも「ファイナルファンタジーXII」の主人公ヴァンやパンネロが登場する

──上記のようなストーリーで始まる「ファイナルファンタジー タクティクス A2 封穴のグリモア」(以下、FFT-A2)は、「ファイナルファンタジー」シリーズでおなじみのさまざまな要素を盛り込んだシミュレーションRPG「ファイナルファンタジー タクティクス アドバンス」(以下、FFT-A)の流れをくむ新作だ。

 2003年に発売された「FFT-A」には、“ジャッジロウシステム”という特徴的なシステムが取り入れられている。これは、日付ごとに設定される“ロウ”という特殊なルールを破ると罰則が与えられるというもの。たとえば、アイテム禁止のロウが設定されている時にアイテムを使ってしまうと、アイテムを使用したユニットはイエローカードを受けてしまう。イエローカードを受けると、戦闘後にアイテムが没収されたり、能力値が下がったりと破ってしまったロウに応じたかなり厳しい罰則が待っている。場合によっては“プリズン”という牢獄に送られて一定数の戦闘をこなすまでは基本的に使用できなくなってしまうのだ。

 このジャッジロウシステムの導入により、さまざまなロウに対応するためにそれぞれ違ったタイプのユニットを育てたり、あるいは、敵にも適応されることを利用して登場する敵の特殊能力を封じるといった、それまでのシミュレーションRPGにない部隊運営や戦略をもたらしたが、制限を受けることへの不満も大きかった。

シリーズの魅力はそのままにより遊びやすくなった育成システム

 「FFT-A2」では、それまでのシリーズの基本的なシステムはそのままに、より遊びやすくなるように改良が加えられている。まずは、「FFT-A」シリーズの特徴でもある育成システムに関して紹介しよう。

 「FFT-A」では、装備品にアビリティが設定されており、装備しているとその装備品に付加されているアビリティを使用でき、“AP(アビリティポイント)”が目標値までたまるとそのアビリティを覚え、以降その装備品を外してしまってもアビリティを使用することができるようになっている。ジョブチェンジできるジョブを増やす条件はジョブのレベルではなく、対応するジョブの覚えたアビリティの数になっており、ジョブチェンジできるジョブを早く増やしたい場合は、アビリティの性能を気にせずにAPの目標値が低いアビリティをたくさん覚えさせる、といった方法を採ることができる。

 また「FFT-A」では、経験値は同じ1回の行動ごとに各ユニットごとに獲得する方式だが、APは戦闘終了時にその戦闘に参加しているユニット全員に入る仕組みとなっている。「FFT-A2」では、基本的な仕組みは「FFT-A」と同様だが、ジョブの中に、アビリティの数以外に特定のクエストをクリアする必要があるものが加わった。また、経験値もAPの入り方も変更になっており、経験値は戦闘に参加したユニットにレベルに応じた一定値と、戦闘中の活躍に応じたボーナス値が加算されるようになっている。また、APは戦闘に参加していないユニットにも全て同じ値が与えられるようになった。

 これにより、レベルが離れすぎて使いにくいユニットも戦闘に参加さえすれば育てていくことができるようになり、前作「FFT-A」よりも育成しやすくなったと言える。また、レベルが上がった時のステータスのあがり方はそのときのジョブによるので、戦闘に参加させずにアビリティだけ覚えさせていき、成長率のいいジョブにジョブチェンジできるようになったら戦闘に参加させ、高いステータスのユニットに育てることを狙う、ということも可能になったわけだ。

画像画像 戦闘終了後の経験値獲得画面(左)と結果報告画面(右)。戦闘後に獲得できたギルやアイテムのほか、獲得APも表示され、このAPは全員が得ることができる
画像 ジョブチェンジするためのアビリティの条件を満たしていないジョブは灰色、必要なクエストをクリアしていないジョブは「????」で表示される。ちなみにジョブの中には、他のジョブで身につけたアビリティを使えるものもあり、そういったジョブの場合、「????」でも成長していることがある
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!