10円が大切だった時代の優しい物語はこうして生まれた:「放課後少年」インタビュー(3/5 ページ)
アンケートを採ったら、みんな「普通の子」だと思っていた?
――プレイしていて、“ステレオタイプの気持ちよさ”というか、主人公の友達を見て、「ああこの子は絶対にいる」という感覚を持ちました。
猿田 ストレートですよね。割と明確に性格分けができていて、かなり特徴を持っています。
鴻上 「あなたはどんな子どもでしたか」というアンケートで、全員一致していたのが「普通の子でした」という回答でした。そんなわけはない(笑)。まあそれもあって、主人公は何の特徴もない、普通な感じにしたんですが。でもみんなそう思っていたんだなあと。かなりの発見でした。
――自分は絶対に普通で、まわりにこういうやつがいたと思っているのに、ほかから見るとかなり特徴的な子どもに見えていたという。
猿田 自分だけは普通の人だと思っていたんですね。でも、みんな普通じゃなかったですもん(笑)。
――子供のころは、委員長みたいなやつもいるし、好き嫌いで給食を残すやつもいるし、ガキ大将は2パターンくらいいるし、そいつらがお互いいがみ合ってたし、みたいな。
猿田 おもしろいくらい構図が出来上がっていたというか、どこでも同じパターンでしたね。こういう思い出を投影してもらえるようなイメージを、キャラクターの中に含めてはいます。ですのでアンケートは役に立ちましたね。みんないろいろな思い出があるので、ドラマの中に思い出を入れていって、いろいろな人に楽しんでもらえればという。
「放課後少年」は、どんな方にでも手に取っていただけるようなゲームだと思っているんです。昔を懐かしんでプレイする人もいるでしょうし、今の若い人が遊んだときにも“こういうシンプルなゲームはおもしろいな”と思ってくれるでしょうし。レトロブームから入って、昔のものに興味がある人もいるでしょうし、昔の風景なり、遊びなりに興味を持つ人もいると思いますので。
わたしとしては、35歳くらいになった方が親子で遊んでくれるとうれしいですね。「お父さんの時代はこうだったんだよ」と、お子さんに教えていただけるようになれば。親子で楽しんでいただけるようなものになればいいなという願望もありましたので。
――ミニゲームは子どもの方がうまいと思いますよ(笑)
猿田 確実にうまいでしょうね。タッチペンの使い方が全然違いますから(笑)。
鴻上 キャラクターとしてもお父さんがいますが、プレイヤーが主人公としてプレイしながらも、お父さんにも自分を投影してくれたらいいなと。子どもからリスペクトされる瞬間を気持ちよく感じてもらうのもいいんじゃないか、という意味も含んでいまして。
猿田 自分は子どもになりきって遊ぶんだけれど、お父さんの方も気になると思います。家族を支えているお父さんというのはどういう立場だったんだろうと。わたしが子供のころのお父さんという立ち位置は、今とは随分異なっている気がします。そういう意味では、家族の結びつきが全然違っていましたよね。そういうところを思い出していただく意味でも、お父さんからの視線は意識して作りました。
鴻上 自分の都合からくる“引っ越し”という決断を子どもに伝える気持ちは、ひょっとしたら分かる人には分かるんでしょうね。わたしも子供のころは引っ越しが多かったので、そのころは親に「くそう、なんでやねん!」と思っていましたが(笑)、大人の視線では「なるほど」と思うこともありますから。
――ただ、うちのオヤジはこんなに優しくなかったですね(笑)。強権的で。
猿田 ほとんどのお父さんは優しくなかったかもしれませんね。なので、ちょっとやさしくしてみました(爆笑)。昔の通りだとちょっと今はつらいな、というのもあるし、子どもにはもう少しやさしく接してみるとどうなんだろうという所も含めて、かなり落としました(笑)。
――自分の願望ですね(笑)
猿田 厳しかったのは、今ではよかったとは思ってるんです。怒るところは怒っていいと思うんですが、もう少しやさしくてもよかったかなと(笑)。
それにしても、絶対に怒られてましたよね。手を上げられるのも普通でしたし。先生もそうだし、オヤジもそうだし。“体で覚えろ”的なものも多かったですが、それをやると今の時代には通用しないので……。こういうことをリアルに体験すると、親子の関係もいま以上に明確に出せるかなと思いましたが……。
鴻上 そこはさすがにちょっと……。ですので、頑固オヤジから怒られるシーンもあるんですが、追いかけてくるのにとどめています(笑)。
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