「ドラクエは終わりなき旅」――金管五重奏によるドラゴンクエストコンサート開催

「金管五重奏によるドラゴンクエストコンサート」が、2月12日開催された。司会のすぎやまこういち氏から、コンサートへの思いや今年の抱負などについて聞くことができた。

» 2008年02月13日 09時00分 公開
[塙恵子,ITmedia]
photo コンサートの司会を務めるすぎやまこういち氏

 2月12日、「金管五重奏によるドラゴンクエストコンサート」が東京・第一生命ホールにて開かれた。東京都交響楽団の一員でもである、東京メトロポリタン・ブラス・クインテットのメンバー5人(トランペット高橋敦氏、中山隆崇氏、ホルン西條貴人氏、トロンボーン小田桐寛之氏、テューバ佐藤潔氏)による本公演は、今回で4回目の開催となる。

 本番直前、コンサートの司会を務めるすぎやまこういち氏に、ドラゴンクエストコンサートや2008年の活動などについてうかがった。

 すぎやま氏は「ブラス・クインテットの演奏会も回を重ねて、ドラゴンクエストの音楽ファンのお客さまが金管五重奏のコンサートについてきてくれています。彼らが頻繁にドラゴンクエストの曲を取り上げ、また一方ではクラシックの曲を演奏することで、クラシック音楽とドラゴンクエストの音楽とのいいコラボレーションができているのではないかと思います」とブラス・クインテットに最大の賛辞を贈る。

 その人気を示すようにコンサートのチケットはほぼ完売。「学生さんたちにとっては今試験の時期ですよね。そうでなくても2月と8月は集客が難しい時期だと言われるけど、すごいことです」(すぎやま氏)

 コンサートでは、ブラス・クインテットとして初演の曲も披露された。観客の意表をつく編曲が多くみられ、オーケストラとはまた違う魅力が感じられる。第2部の1曲目「序曲のマーチ」の編曲は、すぎやま氏に「びっくりした!」と言わせるほど。「彼らは『ドラゴンクエスト』の曲がとっても好きだから、次から次へと編曲をしていく。本編だけではなく『モンスターズ・ジョーカー』や『ヤンガスの大冒険』そういったものまでどんどん手がけています。これでまた金管五重奏による『ドラゴンクエスト』の世界がさらに広がっていく。永遠に続くだろうね(笑)」(すぎやま氏)。

photophoto 東京メトロポリタン・ブラス・クインテットのメンバーとパーカッションの安藤芳広氏

 コンサートの最後は、すぎやま氏もケータイの着信音にしているという「対話」で締めくくられた。もちろん今回もアンコール曲も豊富に用意されており、ビートルズの「Yesterday」など2曲を披露。観客を最後の最後まで楽しませた。

 すぎやま氏の今後のスケージュールとしては、3月2日の「九響スペシャル〜ドラゴンクエストの世界〜ファミリークラシックコンサートin 福岡」を皮切りに、8月9日の「第22回ファミリークラシックコンサート〜ドラゴンクエストの世界〜」(東京芸術ホール)、8月30日の「ドラゴンクエスト・スペシャルコンサート」(京都)を予定している。DS版「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」については、「製作は順調」とコメント。「IVは自分自身やりつくしてしまって、もうやることがない。早くVを発売してもらわないとね」(すぎやま氏)。今週には、金管五重奏による「ドラゴンクエスト」のCD第3弾のレコーディングも始まるという。

photo

 2008年の抱負について聞かれるとすぎやま氏は次のように述べている。「僕自身にとってね、『ドラゴンクエスト』というもの自体が終わりなき旅。僕の命がある限りたぶん続くと思うし。だから『ドラゴンクエスト』の本編だけじゃなく、関連ゲームに広がったりとずっと続いていきます。今年『ドラゴンクエスト』のコンサートに何回かかわるのかな……。数え切れない(笑)。楽しみにしていますよ」

プログラム

第4回金管五重奏によるドラゴンクエストコンサート
〜第1部〜
序曲(I)
遥かなる旅路〜果てしなき世界(II)
世界をまわる(街〜ジパング〜ピラミッド〜村)(III)
そうだあの時は(VIII)
レクイエム(II)
冒険の旅(III)
〜第2部〜
序曲のマーチ
Love Song 探して(II)
戦いのとき(III)
高貴なるレクイエム〜聖(V)
星降りの夜(DQM)
対話(VIII)
〜アンコール〜
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ローマの雨

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