子育ての勉強にもなりますね――「モンスターファームオンライン」プレスカンファレンスで正式サービス開始日発表

オープンβテストを翌日に控えた25日、「モンスターファームオンライン」のプレスカンファレンスが行われ、ゲストに里田まいさんを招待。正式サービスの開始日が3月5日からと発表した。

» 2008年02月25日 19時19分 公開
[加藤亘,ITmedia]

あなただけのパートナーを見つけて

左から坂本慎治氏、植田修平氏、里田まいさん、安田善巳氏、高崎俊行氏、そして本作マスコットのモッチーが並ぶ

 オープンβテストを明日に控える2月25日、ゲームポットは恵比寿イーストギャラリーにおいてオンライン育成コミュニティ「モンスターファームオンライン」のプレスカンファレンスを開催した。

 「モンスターファームオンライン」はテクモが開発し、ゲームポットが運営を行うということで、カンファレンスにはゲームポッド代表取締役社長の植田修平氏とテクモ代表取締役社長の安田善巳氏がそろって登壇。運営と開発それぞれのプロデューサーによるゲーム説明を経て、ゲストの里田まいさんを招いて華々しく本作のスタートをお祝いした。


 本作の立ち上げは約2年前にさかのぼる。2006年2月に行われた制作発表会から、先日のクローズドβテスト経て、ついに明日2月26日(火)午後3時にオープンβテストを迎えることになった。正式サービスは3月5日を予定している。

 ゲームポットは新たなエンターテインメントの創造を目指し、現在6つのタイトルを運営しており、どれもユーザーからの支持が高いと植田氏。本作にも新しい概念や喜び、楽しみを提供していると自信をのぞかせる。安田氏も11年前に産声を上げたモンスターファームがこうして育成シミュレーションとしてタイトルナンバーを刻んでこれたことに感謝を述べた。

 今回、家庭用ゲーム機からオンラインゲームに場を移したことも含め、さまざまな挑戦を試みている作品になっていると両者。テクモという最高のパートナーを得ることができたと植田氏が語れば、安田氏も開発のきっかけとなった3年前の出会いを引き合いに出し、国内のメーカーがしっかりタッグを組んで良作を作ることを実現できたと、コラボレーションは成功だったことをうかがわせた。

モンスターはプレイヤーのあとをついて移動する、もっとも便りになるパートナー

 「モンスターファームオンライン」は、CDやDVDから誕生する、個性豊かなモンスターを育てるブリーダーたちの物語だ。モンスターたちは、トレーニングやクエストなどをこなすことで、ブリーダーとともに成長していく。シリーズならではのゲーム性はそのままに、オンラインとしてコミュニケーションや対戦を強化したのが特徴だ。なお、現在まで13作発売している「モンスターファーム」シリーズは、累計出荷本数400万本を超える人気タイトルである。

 運営プロデューサーの坂本慎治氏は、本作を「生み出す」、「育てる」、「競わせる」と3つの要素に分けて説明してくれた。CDやDVDなどからモンスターを生み出すシリーズお約束のシステム、育て方によって太ったり痩せたり色が変わったりといった育成要素、そしてオンラインならではの他人と比較したり対決するコミュニケーション部分である。特に「育てる」部分は、その後の「競わせる」ことにも重要な個性化を生むとろこだけに、力を入れているとのこと。


おなじみのキャラクターも続々登場予定

 開発プロデューサーの高崎俊行氏からも、シリーズ一貫して登場するライガーを例に、エサをどれだけ与えたか、どんな栄養素を取り込み、どう色素が変化したかなどで強さや見た目が変化することが語られた(ツノの場合、糖分を控えめにミネラル重視でビタミンをふんだんに与えると立派に育つ)。ちなみにオープンβテスト時には全部で12体種類のモンスターが用意され、今後も機を見て追加していく旨が発表された。


カラダの大きさから毛色の違いまで一目瞭然の変化を遂げる。ツノなどは栄養素によって変わってくるのだとか

入り込んでしまいそうなモンスターファームは、子育てにも最適?

頭が悪いモンスターになってしまうという話題を、里田さんは勘違いして自分のことを言われたのかと戸惑う場面も

 ここで、タレントの里田まいさんが、モンスターファームに登場するモッチーとともに登場した。里田さんもモンスターファームは遊んだことがあるとのことだが、もちろんオンラインははじめて。ということで、坂本氏がデモンストレーションを行った。

 里田さんはカントリー娘として活動していたこともあり、育成についてはさすがに詳しいが、牛や馬と違いさすがにモンスターは難しいとのこと。好きなモンスターについて聞かれると、「特にはないのですが、見た目よりも中身重視」と、バランスを取って堅実に育てるのが育成の極意と語る。バラエティ番組などで見られる“オバカ”さは微塵も感じさせない。


徐々に天然っぷりを見せつける

 しかし、デモに入ると天然がにじみ出てきたようで、段位認定試験で最強モンスターと戦い敗れると「攻撃が当たらないのは誰のせいですか?」と、なんの悪びれた様子もなく操作していた坂本氏に聞いてみたり、NPCのショップが並んでいるところを通ると、「こんなところで売るなんて商売上手なんですね」と感想を述べるなど、徐々に“オバカ”を露呈しはじめる。滝なども見える風光明媚なフィールドを歩くキャラクターについて聞かれ「キレイでリアルですね」と風景に感心しながらも、ガケ沿いを歩いているのを見て、「高いところが苦手なんです。こう何もないとダイレクトにくるじゃないですか」や、「キレイですけど食べ物が生えてなさそうなんで(それほどでも)……」と会場はその度にクスクスと笑いが起きる。

 里田さんは「モンスターファーム」は、牧場で家畜を育てることとなんら変わることがないことを知り、奥が深いと感心しきり。場合によっては反抗的になったりすることもあると聞き、「子育ての勉強になりますね」と、母親願望があるようだ。


 「モンスターファーム」は、2月26日午後3時からオープンβテストを開始する予定で、正式サービスは3月5日午後3時を予定していると報告があった。なお、オープンβテストでは、特典として「上級回復薬」や「煌石の雫」、「気力香」、「ワープチケットB」といった育成応援セットがプレゼントされる。また、正式サービス時には「ANTQUARIUM」をプレゼントしたりポイントチャージ2倍などのキャンペーンも行われる。

 今後はモンスターを追加していくほか、ファーム機能の強化、コラボレーションの推進、推奨パソコンの提案などを予定している。


Published by Gamepot Inc. (C)TECMO,LTD.2006

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