連載
» 2008年06月26日 00時00分 公開

これ自体がレトロゲームかも? 「ナムコミュージアム(Vol.1〜Vol.3)」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/2 ページ)

プレイステーションの初期に発売され、ヒットした「ナムコミュージアム」。単にナムコの古いゲームを集めただけではなく、当時の資料を見ることができ、さらにいろんな趣向も凝らされていたソフトです。発売が1995年〜1997年なので、いまやこれ自体がレトロゲームと言えるのかもしれません。

[ゲイムマン,ITmedia]

「ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし」を見て思い出した

 先日、「ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし」の、編集部対抗ゲーム大会に参加した(関連記事参照)。

 結果は、記事をご覧になった方はご存じのとおりだが、ゲームはおもしろかった。

 ナムコのゲームをモチーフにしたショートゲームを次々やっているうちに、「ナムコミュージアム」を思い出した。そういえば、プレイステーションで「ナムコミュージアムVol.1」が発売されてから、もう13年。

 「ナムコミュージアム」は、当時から見たレトロゲームを詰め込んだソフトなのだが、単にレトロゲームを詰め合わせただけにとどまらず、数々の資料を見られるようになっていたり、凝った演出が施されていたりいる。そこには、プレイステーションという新しいゲーム機を得て、その性能で何ができるか、半ば楽しみながらあれこれ試してみた感すらうかがえる。

 発売後10年以上経っているから、「ナムコミュージアム」自体をレトロゲームとして、この連載で取り上げてみてもいいかもしれない。ということで今回は、プレイステーション版「ナムコミュージアム」の、演出面を中心に振り返っていこうと思う。

画像 都電荒川線沿線の中でも、ミュージアムが多い飛鳥山にて。都電6000形の保存車両とともに
画像 王子駅前−飛鳥山間の路面区間で撮影した、現在の都電車両(7500形)
画像 オープニングムービー。パックマンを主人公に、そのソフトに収録されたゲームがすべて出てくるミニストーリーになっている

バーチャル博物館のさきがけ

 プレイステーション発売から約1年、まだ“次世代ゲーム機競争”の帰趨(きすう)が見えなかった1995年11月。「ナムコミュージアムVol.1」が登場した。

 収録されたゲームは、「パックマン」「ラリーX」「ニューラリーX」「ギャラガ」「ボスコニアン」「ポールポジション」「トイポップ」の7本。さすがに“次世代機”プレイステーションだけあって、それまでのゲーム機に移植されたレトロゲームより、再現度は高い。

 しかし「ナムコミュージアム」がすごいのは、昔のゲームを集めただけで終わらなかったところだ。ミュージアムという名前のとおり、ポリゴンで博物館を作り、その中に各ゲームのさまざまな資料を展示したのだ。

画像 ミュージアムの受付にいるのは、ナムコ本社の受付にいるロボット「受付小町」
画像 ポリゴンで作られた、架空の博物館を歩き回れる。中央に、各ゲームの部屋に通じる入口がある

 当時のポップやポスター、インストラクションカード、基板などを見られることで、ゲーム登場時の雰囲気を、一層強く感じさせる。さすがにパックマンはグッズが多いとか、ポールポジションの広告はさわやかな感じだとか。

 ゲームマシンのグラフィック性能がまだまだ低かった時代、ポスターやポップに描かれたイラストはそれを補い、ゲームの世界観をプレイヤーに伝える役割を果たしていた。

画像 本当の博物館と同じように展示されている、各ゲームの資料
画像 パックマンのインストラクションカードを、拡大して見たところ
画像 広告や小冊子などを見ると、ポールポジションが“青春”をテーマにしていたことがうかがえる

 そして、ゲーム筐体が置いてある部屋。ここは凝った内装で、ゲームの中の世界が立体的に表現されている。パックマンの部屋には、パックマンの形をした家がある。ボスコニアンの部屋には宇宙空間が広がる。ギャラガの部屋は、松本零士さんの作品に出てきそうな宇宙船のコクピット。

 とはいっても、むしろ現代の博物館では、これくらい凝った内装が当たり前のような気がする。特に、アンパンマンこどもミュージアムとか、石ノ森萬画館とか、お子さんが多く訪れるような博物館のデザインを、「ナムコミュージアム」は先取りしていたといえる。

 また、「ナムコミュージアム」シリーズが発売された時期は、二子玉川にナムコ・ワンダーエッグがあったころで、1996年にはナムコ・ナンジャタウンもオープンした。これら自社運営の遊園地から着想を得たというのもあったかもしれない。

 ラリーXの部屋で、あたりをビュンビュン走り回るマシンなどは、ワンダーエッグくらい大規模な施設でなければ再現できないだろう。

画像 筐体の隣にパックマンの家がある。Vol.3で、ミズ・パックマンの家として再登場した
画像 ギャラガの筐体があるのはこんな部屋。前方には操縦席まである
画像 フォーミュラマシンが通り過ぎるコースの中央に、ラリーXとニューラリーXの筐体が置いてある

ラウンジで見られるプレイデータ

画像 電源を入れたときのテストパターンまで再現。これを見て「バグった」と思ったプレイヤー多数

 筐体のある部屋で、筐体に近寄って○ボタンを押せば、ゲームをプレイできる。もっとも、資料を見ずにゲームをやるだけなら、どこにいてもスタートボタンを押せばダイレクトに各ゲームを選べるから、いちいちこれらの部屋まで行く必要はない。

 ミュージアムには、各ゲームの部屋に加えて、「ラウンジ」がある。ここではかつてナムコが発行していた広報誌「NG」の表紙や、過去にナムコが発売したアーケードゲームのリスト、ゲーム機やエレメカのカタログ、ロボットのパンフレットを見たり、各ゲームに使われているBGMと効果音を聴けたりする。さらに、プレイヤーが各ゲームを何回プレイして、何点出したか、どの敵にやられたか、などのデータも見られる。

画像 ラウンジにはバーカウンターがあって、博物館の1階によくある飲食スペースをほうふつとさせる
画像 そのバーカウンターで、各ゲームのプレイデータを見ることができる

 「ナムコミュージアム」のような“バーチャル博物館”的発想は、インターネットのブロードバンド化が進んだ昨今、企業や自治体のサイトでも見られるようになった。例えば小田急電鉄では、「小田急バーチャル鉄道博物館」と題し、架空の博物館をめぐっていく形で、歴代の車両をCGや写真で見ることができる。記念乗車券や観光広告、沿線の昔の写真も展示されている。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!