「ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜」今日から放映開始
セガの「ワールド・デストラクション」プロジェクト第1弾となるテレビアニメ「ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜」の放送が、本日深夜1時半から開始される。出演する宮野真守さん、坂本真綾さん、古谷徹さんにアフレコ後の感想を聞いてきた。
セガが発表した「ワールド・デストラクション」プロジェクトは、同じ世界観のストーリーをニンテンドーDS、アニメ、コミックという、それぞれの切り口で展開する一大プロジェクトだ(関連記事参照)。その第1弾としてテレビアニメ「ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜」が、本日7月7日深夜1時半からテレビ東京系(テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送にて放送予定)で放送される。全13話となっており、監督は多田俊介氏。TVアニメを制作するのはProduction I.G。
先日、そのアフレコ収録が行われた現場におじゃまして、出演するキリエ・イルニス役の宮野真守さん、モルテ・アーシェラ役の坂本真綾さん、トッピー・トプラン役の古谷徹さんにお話を聞くことができたので紹介しよう。
――収録についてのご感想をお聞かせください。
宮野真守さん(以下、敬称略) ゲームを先に収録していて、その中でキリエの役を作り上げていたこともあったのですが、今回アニメ版ということで、“動いているキリエ”を見た時には、アニメならではの絵になっていたこともあり、ゲームとはちょっと違うアプローチをしていますね。ゲームの時は“繊細さ”が出ていたんですが、アニメでは翌キャラクターが動いてくれる分、アクティブさだったり、その中にも“情けなさ”が数倍増していたりとか、そういうところが面白いなと思いながら演じています。
坂本真綾さん(以下、敬称略) わたしも同じようにゲームの収録が先でしたので、そのときのモルテのイメージを持ってアフレコに望んだんですが、アニメのバージョンはまた少し違う部分も見えてきて……。ゲームの時よりも、キリエは数割増しで情けないですけど、モルテは数割増しでりりしい……(笑)。戦っているシーンを見るとかなり強いので、すごくかっこよく描かれているなと思います。トッピーはさらにおちゃめで、強いんですけどかわいいクマですね。走ると足が短くて、ちょこまか動く姿とか。動いているところを見ると、トッピーがよりいっそうすてきに感じまして。ゲームも楽しみなんですが、アニメはアニメならではの楽しみ方があるな、と思って、毎回収録しています。
古谷徹さん(以下、敬称略) ゲームで初めてトッピーと出会った時は、外見の印象が強くて、ぜひかわいく演じて、若い女の子に人気が出るようにと思っていたんですが(笑)。でもゲームのプロデューサーからは「渋くやってほしい」と言われまして……。ルックスと声のギャップを感じるくらいの、渋い、ハードボイルドな感じで演じさせていただきました。
アニメになって、動いているトッピーを見たら、非常にかわいいんですね。アニメのプロデューサーや音響監督とも相談したら、「ゲームとは変えてもいい」という許可が出ました。なもんで、かわいらしさを意識して演じております(笑)。でも性格はやはり、獣人という獣と人間と、まったく区別しないで、目の前にいる困っている人を助ける、という、非常に男らしい、正義感あふれる勇者なんで、セリフやストーリーの中での、トッピーの立ち位置は非常にかっこいいです。さらに人気が出るんじゃないかと狙っております(笑)。楽しみにしてほしいと思います。
――「世界撲滅の六人」というタイトルを聞いた時にどう思われましたか?
宮野 「撲滅」というタイトルがすごくハードなので、どのようなストーリーが描かれるのかなと思いましたね。戦いというか、暗めの内容なのかなと勝手に想像していたんですが、アニメはそれを思わせない始まり方をしますので、いつ「撲滅」というものに向かっていくのか……。ほんとにそこに向かっていくの? と思わせるくらい“ほんわか”しているんですけどね。ただそういう中にもキーワードは隠されていますので……。それくらいの印象でしたので、これからどういう方向に、“撲滅”に向かっていくのか、自分が演じていても気になるところだし、楽しみなところでもありますね。
坂本 わたしも“撲滅を目指す側”のキャラクターということで、アドベンチャー的な物語としては珍しい立ち位置のキャラクターだなと思いました。普通は敵キャラがそういうことをするんだけどな、と思いながら、インパクトある設定だなあと。今のところは、モルテ1人が「撲滅委員会」を背負っていて、撲滅を目的として、とにかくこの世界を終わらせた方がみんなのためだ、という、彼女としてはそれが正義だと思っているというところから物語は始まるんですが……。成り行き上、3人とも「撲滅委員会」になっちゃうんですが、ほかの2人は賛同してないと思うんですけど、モルテ1人で暗い過去を抱えているような伏線もあるので……。モルテは“凶暴“とか言われてますけど(笑)、心根は優しくて、結果的には人助けをしちゃうタイプなので、この2人と行動していく中で、“撲滅”とは違う解決方法もあるんじゃないかというところに考えが及んでいくと思うので、そこの変化も楽しみにしています。
ただ、ゲームの方のキャッチフレーズには、「明るく楽しく世界を撲滅!」って書いてあったんですが、何かの間違いかなと(笑)。何度か台本を読み直して、「ああそういうことか」と思いましたので……。モルテ自身は快活な女の子ですし、特にアニメでは笑いありで“ほんわか”した世界となっていますので、タイトルとのインパクト、ギャップを楽しんでもらえると思います。
古谷 最初にタイトルを聞いた時には「あり得ない」と思いました(笑)。戦いたくない主人公という……かつて、30年近く前に演じたアニメ作品がありましたが(爆笑)、そのときと同じくらいの衝撃を受けました。実際にプロデューサーからお話を伺って「ああそういうことなのか」と、お2人が話されたことと同じで、納得したんですが。「六人」というサブタイトルが付いているんですが、あと3人はどうなってるのかなと……(笑)。これも楽しみですね。
――現状、5話まで収録されているとお聞きしましたが、見どころを教えていただけますか。
宮野 毎回、1話完結型でストーリーが進みますので、どこを切り取っても面白く見ることができると思います。ですので、1週見逃しても、そこであきらめずに見ていただけるとうれしいですね(笑)。流れとしての伏線は張ってあるんですが、分かりやすく楽しめますし。
坂本 今日初めてオープニングの映像を見たんですが、すごくかっこよくて盛り上がりました。でもどう考えてもキリエの行動がおかしくて……。モルテがかっこいいのは分かるんですが、オープニングでのキリエの行動を見て衝撃を受けました(笑)。みんなが戦っている時にずっと逃げているという……。キリエはモルテの相手役だし、キーパーソンなのは間違いないと思いますし、秘められた何かがあると思うんですが、5話までには全然におってなくて、ただ情けないという……(笑)。それに加えてオープニングでもすごく情けないのは衝撃的ですね。いろいろな意味で斬新だなと思いました(笑)。
宮野 いいところゼロですからね(笑)。
坂本 タイトルの後ろにキリエのシルエットがあるんですけどね……。早くキリエのかっこいいところが見たいんですが、そこを楽しみにしています(笑)。
古谷 1話1話人情話があったりとか、エピソードにもいい話が多くて、それも楽しめると思います。あとは何といっても、トッピーの愛くるしさとかっこよさが見どころかと思っております(笑)。
宮野 「クマ」って必ず入るようになりましたからね(笑)。
古谷 セリフの語尾に「クマ」と必ず入ります(笑)。僕は影響されることはないですが、この2人はかなり影響されてますね。
宮野 なんか移るんですよね。「終わったクマ」とか(笑)。
古谷 「クマ」って付くのはコミカルになりがちなんですよね。でもトッピーはシビアというか、シリアスなキャラなんで、そこに芝居が影響されないように、普通のキャラ以上に集中しないといけないんです。「クマ」って言いながらもかっこいいと思われなければいけないので……。そこが演じるポイントになっていますね。「クマ」という言葉は、チビクマ族ならではの誇りなので。
――アニメを楽しみにしていらっしゃるファンへのメッセージをお願いします。
宮野 ものすごく絵がすばらしいなと思っていまして、魅力的なキャラクターが魅力的に動く姿が、愛らしかったり、かっこよかったりするんです。そういう環境でのびのびと情けないキャラクターを演じさせていただいています。また収録現場の雰囲気もすごくよくて、アニメの“珍道中な感じ”が、キャストの仲の良さそのままに出ている感じもします。このプロジェクトではアニメ版が最初に届きますので、とりあえずアニメを楽しんでいただければと思いますね。このアニメからプロジェクトを盛り上げられるように演じていきますので、ぜひ応援してください。
坂本 ゲーム発売目に放映されるアニメですので、これを見て、「ワールド・デストラクション」という世界観を味わって、気持ちを高めたところで、さらにゲームを楽しんでいただけるとうれしいですね。「ワールド・デストラクション」の世界は、人間ではなく獣人が仕切っている世界なので、毎回面白いキャラクターが登場します。ネコとか、ウシとか……(笑)。ほかの作品では見ないようなキャラクターが登場しますので、そこにも注目してほしいと思います。
古谷 “謎”がもちろんありますので、そこがストーリーのキモになっているのかなと思いますね。3人が旅をしていくうちに、次第にそれぞれの過去も描かれてきて、謎がだんだんと明らかになるという……。そのストーリーを楽しんでいただきたいということと、坂本さんが言いましたけど、ゲストキャラの獣人には、すばらしいゲスト声優さんが登場しますので、楽しみにしてほしいと思います。
第1話「勇者には二通りある」あらすじ
砂海(さかい)とよばれる砂の海に囲まれた世界。
四季それぞれの大陸が浮かび、獣人とよばれる種族が人間を支配していた。
ある日の小さな港町、食堂で働く青年キリエの前に現れた人間の少女モルテ。
世界撲滅委員会のメンバーである彼女は追われる日々を送っていた。
衝撃的な出会いの後、行動をともにすることになったキリエとモルテ。
そこに、とある事件をきっかけにしてチビクマ族の獣人・勇者トッピーが加わり、3人の世界撲滅をかけた旅が始まる。
関連記事
- ニンテンドーDS、アニメ、コミックに展開:キーワードは「世界撲滅」――「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」始動
セガが展開する「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」の発表会が開催された。ゲーム、アニメ、コミックなど、さまざまなメディアに展開したプロジェクトとなる。アニメとコミックは7月から開始。ゲームは9月に発売される。PVも掲載。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
-
「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
-
友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
-
後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
-
毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
-
「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
-
「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
-
余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」