必要なのは勇気と戦略と、たまにリセット? ニンテンドーDSで元祖ロールプレイングシミュレーションを「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」レビュー(2/3 ページ)

» 2008年08月25日 13時51分 公開
[仗桐安,ITmedia]

戦闘システムを把握して、てごわいマップを制圧すべし

各章の冒頭にはデモシーンが挿入され、雰囲気を盛り上げる

 本作の進行は、章立てで構成されている。4つのパートからなる序章があり、その後1章、2章と進んでいくのだ。基本的には1つの章が1つのステージだと思ってもらっていい。章ごとの目的は、敵陣のあるポイントに主人公マルスを移動させて“制圧”すること。制圧すれば、そのマップをクリアしたことになり、次の章に進めるようになる。ただ、制圧すべきマスはたいてい強敵によって守られているうえに、そこに至るまでにも多くの敵軍ユニットが立ちはだかる。それらを撃破するには、ただ闇雲に進軍し戦うのではなく、戦略的行動が必要だ。


マップでの戦闘を開始する前に、ユニット選択などの準備行動ができる
誰を戦闘に参加させるかは非常に悩ましい。特定の味方キャラと話すことで仲間になる敵兵もいるので、よくよく考えて出撃ユニットを決めよう
スタート時の配置が後々の展開に影響を与えるかも? ベストな配置でスタートできるようにしておきたい

 本作にはターン制が採用されており、自軍の行動がすべて終わったら敵軍が行動する、敵軍の行動がすべて終わったらまた自軍が行動する、という運びになる。自軍のユニットを選択すると、そのユニットの行動範囲がマス目で表示される。移動できる距離はユニットの兵種や地形で変わってくる。自軍と敵軍が互いに行動していく中でいずれかが攻撃をしたら、戦闘アニメーション画面に切り替わり、誰が誰にどれくらいダメージを与えたかが表示される。

ユニットによっては移動できない箇所もある。誰がどこまで行けるかは一目瞭然なので、とっつきやすいはずだ
ユニットにカーソルを合わせてRボタンを押すことで、敵味方を問わず上画面にユニット情報が表示される。敵の強さ、武器の強さなどを見極めれば戦局を有利に展開できるはずだ
戦闘アニメは設定変更でオフにもできるが、個人的にはちゃんと見ておきたい派。連続攻撃が決まったときの爽快感や、もう少しで倒せそうなときの「惜しいっ」という感じなどを楽しみたいなら、オンにしておこう

 本作の戦略性を高めているのが、さまざまな兵種、武器の相性、地形による影響だ。各ユニットのレベルが高い方がいいのはもちろんだが、相性が悪ければレベルの低い相手に思わぬ苦戦をしたり、下手をすれば一発で命を落としてしまうこともある。

 剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強い、という三すくみはまず頭に叩き込んでおいてほしい。兵種に関しては実に多彩で、機動力のあるソシアルナイト、守りは堅いが機動力の低いアーマーナイト、空を自由に駆けるが弓に弱いペガサスナイト、戦闘力は弱いが鍵を開ける能力を持つ盗賊など、いずれも個性的だ。さらに各兵種には上級職が存在し、ソシアルナイトがパラディンに、アーマーナイトはジェネラルに、というようにクラスチェンジできる。もちろん上級職の方が攻撃力、防御力など各ステータスがより優れている、というのが基本だ。ユニットが止まっているマスによっては防御力が上がったりもするので、立ち位置も重要な要素だ。

槍は剣よりも強し! 使う武器を変えつつ攻めよう
アーマーナイトは防御力が高いので、前線の壁としてうまく使うといい
Xボタンを押すことで表示される赤いラインは、敵がそのターンで攻撃してこれるエリアを現している。無闇に踏み込まずライン手前で待つ、というのは常套手段だ

 また、各ユニットが持つ武器に使用回数の限界があるというのは、ファンにはおなじみではあるが、本作のユニークなところだ。武器の使用回数が限界に達するとその武器は壊れてしまう。武器を持っていない状態では攻撃ができないので、武器屋で買うなどして常にスペアを用意しておくといいだろう。同じユニットでも数種の武器を同時に持てるので、敵に応じて扱う武器を変えていけば、百戦危うからずだ。

 なお、本作の操作はボタンのみでもできるし、タッチペンのみでもプレイできる。併用することもでき、どちらかだけに絞ることも可能だ。個人的には古式ゆかしくボタンでユニットを選択しては移動させる、という操作がしっくり来たのだが、先入観なしにプレイすればタッチペンでのプレイも問題はなさそう。どちらでもプレイできるという仕様にしてくれたことは評価したい。

兵種は戦闘開始前のメニューで変更することができる
武器がなくては戦はできぬ。武器屋で補充しておけば次のマップでの戦闘も安心だ
マップ上の家などを訪れることで有益な情報や軍資金などを得ることができる

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