世界一周も夢じゃない? 「世界のごはん」でおいしい旅に出る「世界のごはん しゃべる!DSお料理ナビ」レビュー

「しゃべる!DSお料理ナビ」に「世界のごはん」という名の新たな仲間が加わった。26カ国ものレシピが収録されている本作で、旅行気分を味わってみることにした。

» 2009年01月05日 12時00分 公開
[塙恵子,ITmedia]
photo メニュー検索

 「しゃべる!DSお料理ナビ」シリーズに、「世界のごはん しゃべる!DSお料理ナビ」(以下、世界のごはん)が登場した。

 以前「しゃべる!DSお料理ナビ」のレビューを担当したが、記事のテーマが“ダイエット”だっただけに、低カロリーな“和食”を中心に試した。「しゃべる!DSお料理ナビ」も和食以外に洋風、中華といったメニューも用意されているが、本作は「世界のごはん」というだけあって、これまでに食べたことがないような世界26カ国もの定番料理を楽しむことができる。

 「世界のごはん」を立ち上げ、まずメニュー検索をすることに。前作から引き続き「食材から」や「いろいろな条件」(カロリー・調理時間・費用など)を組み合わせたり、キーワードから検索が行えるほか、“世界地図”から好みの国の料理を選択できる機能や、Wi-Fiコネクションを使って、人気レシピのランキングがチェックできる「人気料理ランキング」も追加された。

photophotophoto ランキングを更新することで、自分の料理履歴の送信と集計データの受信が行える仕組みで、全メニューから月間ランキングと累計ランキングが表示される。12月(12月21日現在)のランキングは、1位がラッシー、2位がナシゴレンとなっている(写真左)。地図からメニューを選ぶ(写真中央)。インドネシア料理のレシピは2品(写真右)

 今回筆者は地図からメニューを選ぶことにした。地図を見ながらどこの国の料理にしようかと思案していたところ、東南アジアあたりで手が止まった。9月にバリ島旅行に出掛けた筆者。

そうだ。インドネシア料理を食べて、忘れかけたあの楽しかった旅の記憶を思い出そう……

photophotophoto 2008年9月、バリ島の思い出……

 ということで早々にインドネシア料理と決まった。タッチペンで世界地図のインドネシアの位置まで移動する。ソフトに収録されているインドネシア料理は、残念ながらインドネシア風焼き鳥のサテーと、インドネシア料理としては有名なナシゴレン2品のみ。3泊5日という短い期間の旅行の食事は、ほとんど毎日ナシゴレンだったこともあり、ここはもちろんナシゴレンを選択する。どれだけ本場の味を体感することができるだろうか。

 「世界のごはん」には、レシピの材料表から足りないものをチェックすると、買う材料をまとめて表示する「買い物リスト」機能が搭載された。必要な材料の中から、家にない食材をチェック。早速DS(+「世界のごはん」)を持ってスーパーへ出掛けてみた。

photophoto 買い物リスト。電卓も付属された

photo 買い物での様子

 買い物リストを見ると、レシピでチェックを付けた足りない食材だけが一覧となってでてくる。買い足すのは「赤とうがらし」「牛ひきにく」「きゅうり」「にんにく」。買い物リストには電卓も付いているため、予算が決まっている場合など、精算前にあらかじめ計算できるので便利だ。

 基本的な操作も前作とほとんど変わらない。もちろんシリーズの特長である声での案内も健在だ。料理中で手が離せない場合も、「オッケー!」や「くわしく」といった声をかけてページをめくる。

 作り始めてから、前作に比べ「お料理事典」が充実したことに気がついた。中にはあまりなじみのない食材もあるので、写真付きで食材が詳しく紹介されている。食材の切り方や下ごしらえなどの動画解説も豊富になった。ただし動画による解説は短くまとめられており、何度も繰り返して再生することも少なくなかったのだが……。このほか器具の説明や料理用語はもちろん、食材の保存方法も収録されている。また個人的には「コツとアドバイス」が的確だった。こちらは料理を作る前に確認しておくことをオススメしたい。

photophotophoto ナシゴレンを作る。コツとアドバイスも参考に

photophotophoto お料理事典も豊富になった。(写真中央は)タマネギのみじん切りを動画で解説。コツとアドバイスによれば、辛い物が苦手な人やお子さんはケチャップを代用してもいいとのこと。筆者は旅行の時にバリで買ったチリソースを使用。ただバリのチリソースは激辛なのです……(写真右)

 シェフの音声ガイダンスによって、順調に料理が出来上がっていく。途中マイクが別の音を関知し、勝手に先に進んだり、戻ったりすることもあったが、特に大きな問題もなくナシゴレンが完成した。見た目もなかなかいい感じに仕上がった。

 そして実食。肝心なお味はというと……「うまい!!」。本場の味……というかしょうゆを使うなど日本人好みの味付けとなっていて、断然こちらの方がおいしい。

あっ。でも旅を再現していないような……

photophoto バリ島で実際に食べたナシゴレン。このナシゴレンは卵なし。「スペシャル」と言わないと卵が付いてこないらしい。見た目も寂しい感じ(写真左)。自分で作ったナシゴレン。辛いがうまい!(写真右)


 「世界のごはん」には、全308品のレシピが収録されている。そのうち64品が日本の料理で、26カ国中もっとも品数が多い。日本の料理も知らないレシピが多かったが、「世界のごはん」というタイトルから考えると、この品数の割り当てが疑問だ。また、イタリア、フランス、中国といった日本でメジャー国の料理はある程度そろっているものの、10品以上メニューがある国の方が珍しく、特に南米の料理が極端に少ない印象を受けた。世界各国のメニューのバランスがほしいところだ。

 日本人向けに食べやすくアレンジされていて、現地の本来の味を求めている人には少し物足りないところもあるかもしれない。しかし、気軽に世界各国の料理に親しむ機会になると思う。パーティーシーンにも十分活用できそうだ。また収録されているメニューには自分の知らない料理も多いので、ちょっとした勉強にもなるだろう。個人的には北欧の「ヤンソン氏の誘惑」というメニューがとても気になっているので、今度は北欧の旅へ出ようと思っている。

photo せっかくなのでDSiで撮影して、遊んでみました
(C)2008 Nintendo

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/13/news021.jpg 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. /nl/articles/2501/12/news018.jpg 【ハードオフ】たった“1650円”のジャンク品を持ち帰ったら…… “まさかの結末”に仰天 「中古店は宝の山」
  3. /nl/articles/2501/11/news038.jpg セリアのイス脚カバーの“じゃない”使い方に「天才ですか!?」 斬新な活用法に「めっちゃ可愛い」「探してくる!」
  4. /nl/articles/2501/10/news070.jpg 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  5. /nl/articles/2501/12/news031.jpg “スカイラインの墓場”に潜入したら、目を疑う光景が…… ヤバすぎる実態に衝撃走る「ここまでやる人はいない」「凄いな」
  6. /nl/articles/2501/12/news004.jpg 「やばいやばい」 ブックオフに990円で売っていた“まさかの掘り出し物”に大興奮 「ラッキーすぎる」
  7. /nl/articles/2501/12/news022.jpg 「腹がいたいwww」 一家で体調不良→78歳おじいちゃんの“お年玉”に爆笑 「これは本当に気持ちがこもってる」
  8. /nl/articles/2501/13/news025.jpg 道に落ちていそうな黒い石ころ→磨いたら…… まさかの“正体”が158万再生「超すごい」「砂利に似ているのに」【海外】
  9. /nl/articles/2501/13/news017.jpg 100均の毛糸5色を“シェブロン編み”していくと…… うっとり美しい防寒グッズ完成に「分かりやすくてスイスイ編めた」「色のセンスも素敵!」
  10. /nl/articles/2501/11/news011.jpg 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  2. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  3. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  4. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  5. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
  9. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  10. サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」