連載
» 2009年05月12日 19時29分 公開

ゲーム動画ウォッチャー(第4回)zoome今週のpickup

全俺が泣いた! 同人ゲームの最高傑作!!

[仲村名人,ITmedia]

 先週はゴールデンウィークということでお休みしたので2週間ぶりになりますが、皆さん、元気ですかー!(某プロレスラー風)

 ……えーと、慣れないことはするもんじゃないですね。恥ずかしいったらありゃしない。世の中、元気があってもどうにもならないことだってあるんです。

 ところで、実は私ゴールデンウィークの間ずっとゲームをやっていたのですが、そのゲームがあまりにも素晴らしかったのでこの場を借りて紹介させていただきます。が、その前にまずはこちらをご覧下さい。suiheilibeさんの「Another Moon Whistleをプレイ その9」です。

 さて本題に入りましょう。「Another Moon Whistle 〜くずれてく入道雲〜」(以下、アナムン)とは神無月サスケさん作の同人RPGで、「Moon Whistle」(以下、ムンホイ)の外伝にあたる作品です。

 まずは手短にストーリーを紹介。小さな島「よいの島」に住む幼稚園児の「カズト」が夏休みの間、普段は離れて暮らしている兄の「つくも」、つくもと同い年の少女「かつみ」が、近所の中学生たちと一緒に冒険を繰り広げるというお話です。さて、この説明だけ見るとアナムンはほのぼのまったり系RPGだと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そう一筋縄ではいかないのがアナムンのすごいところ。

 カズトは島に帰ってきたばかりのつくもと一緒に、ゲンゾウじいさんに花火の設計図を届けに行きます。ゲンゾウじいさんの家に行くと、その近くには光る物体が。光る物体の近くに行くと少年Aと名乗る人物が現れます。少年Aの話によると、なんと彼は特撮ヒーローのXレンジャーを捕らえているとのこと。Xレンジャーを救い出すためにカズトたちはさまざまな試練に立ち向かっていくことになります。

 そのさまざまな試練というのがアナムン最大の特徴で、登場人物はふとしたことがきっかけで心の闇に陥ってしまい、それぞれの言い分を主張して言い争いを始めてしまいます。カズトたちは両者の言い分をよく聞き、どちらが正しいのかを選んで争いを治めます。ちなみにこの言い争いは、どちらの言い分も正しいといえば正しいし、間違っているといえば間違っています。プレイヤーはゲームを進めるたびに自分の心と向き合っていくことになるでしょう。

 巧みな言葉で仲間たちの心を惑わせて凶行に走らせる少年A。そして悪人だと思っていた少年Aとつくもとの意外な共通点。過去の罪にとらわれて思い悩む兄にカズトはどう接すればいいのか? 衝撃の結末は君の目で確かめろ! 「Another Moon Whistle 〜くずれてく入道雲〜」絶賛公開中! ――黒飴の謎が今、明らかになる。

 というわけで誰に頼まれたわけでもないのにアナムンの宣伝をやらかしてしまったわけですが、実はサスケさんのゲームをプレイしたのは今回が初めてではなく、前作の「Moon Whistle」もプレイしたことがあるんです。確か初めてプレイしたのは2000年、今から9年も前のことになりますね。当時名作とうたわれていたいくつかの同人ゲームの中でも、ムンホイのシナリオとBGMのクオリティの高さは突き抜けていたと記憶しています。

 ムンホイもまた幼稚園児が主人公のゲームで、つくもとXレンジャー(偽ホワイトのみ登場)はこちらが初出です。どことなくノスタルジックでほのぼのとした雰囲気を楽しみつつ、ゲームが進むにつれて心の内面をえぐるようなシビアなストーリーとなってゆき、他のゲームでは決して味わうことのできなかった展開に当時の私は衝撃を受けました。エンディングのXレンジャーのモノローグを見て、前向きな気持ちになれたとまではいかないものの、「もう少し、がんばってみようかな」と少しだけ勇気付けられたのを今でも覚えています。

 そういえば、サスケさんのサイト「www.moonwhistle.org」によると、ムンホイのリメイク版「Moon Whistle XP」が開発されていたものの、それが中止になってしまったとのこと。一ファンとしては残念でなりませんが、いつか完成することを願いながら本日はここまで。このページをご覧の皆さんも、ぜひ「Moon Whistle」、「Another Moon Whistle 」をプレイしてみてください。絶対に損はさせませんから。

 というわけで、楽しんでいただけましたでしょうか? 今回はかなり自分の趣味に走ってしまい恐縮ですが、次回もよろしくお願いします。

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