福山潤さんは手玉にとられるほうが好き!?――「狼と香辛料」第2期アフレコインタビュー
人気ライトノベル「狼と香辛料」のアニメ第2シリーズが今夏からスタートする。それに伴い、豪華キャスト陣や制作スタッフが登場するアフレコ取材が開催されたのでその模様をお送りする。
行商人ロレンスと麦の豊作を司る狼神ホロの旅路を描いた人気ライトノベル、「狼と香辛料」(アスキー・メディアワークス)のアニメ第2期が7月からチバテレビほか、UHF局系にて放送開始となる。原作の文庫は2009年5月現在までに11冊発行され、累計260万部突破と今なお大人気の作品であるだけに、今夏放送開始予定のアニメの中でもひときわ大きな注目を浴びている。
そんな狼と香辛料のプレス向けアフレコ取材が開催されたので、その模様をお送りする。当日はロレンス役の福山潤さん、ホロ役の小清水亜美さん、アマーティ役の千葉紗子さん、マルク役の小山力也さん、ラント役の笹島かほるさん、ディアナ役の渡辺明乃さんといったメインキャストに加え、高橋丈夫監督と脚本の荒川稔久氏といった制作陣が駆け付けた。
やはり気になるのはアフレコの様子。小清水さんは「1期のころから引き続き演じているのは私と福山さんくらいで半数以上の役者が2期からの参戦なのにもかかわらず、前回同様に落ち着いた、でも楽しく穏やかで、メリハリのある現場になっています。これも狼と香辛料の魅力によるものではないかと思います」と話した。
そんな小清水さん、ホロの魅力と演じる上で気をつけている点について、「ホロの魅力は耳としっぽにコロコロ変わる表情、そしておいらん言葉です。演じている上で気をつけているところは、噛まないでしゃべるところですね(笑)。『くりゃれ』という言葉が『くられ』とならないように気をつけています」と語る。やはりあの魅力的なおいらん言葉は努力あっての賜物のようだ。
ますます魅力に磨きがかかるホロに一目惚れしてしまうのが千葉紗子さん演じるアマーティだ。千葉さんは「アマーティは若いのにすごく頭が切れて、仕事がよくできる行商人の男の子です。とてもまっすぐな想いを持っている男の子なので、セリフをストレートに出していこうと思っています。私自身、青年役を演じるのは今回が初めてだったのでとても緊張して不安なまま現場に入ったのですが、亜美ちゃんがたくさんお話してくれたのでとても楽しくできました」とキャスト同士の仲の良さがうかがえるエピソードを披露してくれた。
狼と香辛料にはホロ以外にも魅力的な女性キャラクターが多数登場する。お気に入りの女性キャラは誰かという質問が飛び出すと福山さんは苦笑しつつも、「魅力的な女性がいっぱいおりますので……。ホロ以外答えられない雰囲気になってますが(笑)、ホロみたいにうまく手玉に取ってくれる女性というのは男性から見たら非常に魅力的だと思います」と一言。
しかし小山さんは「僕は決められないんですよ。優柔不断なんです。4兎を追うものは1兎も得ず」と、堂々と優柔不断ぶりをアピール。思わず千葉さんが「4兎って誰ですか(笑)」と突っ込むと小山さんは小清水さん、千葉さん、笹島さん、渡辺さんのことだと必死に弁解。続けて「本当に決められなくて……。一同素晴らしい!」と断言して終わらせようとしたが、小清水さんがすかさず「でもマルクさんは奥様いらっしゃいましたよね!」と切り返す。これには小山さんも「あ! アデーレがいたね! アデーレはどこに行ったんデーレ?」とダジャレでやり過ごそうとするが、一同から失笑を浴びせられてしまう……。
気を取り直して今夏発売予定のニンテンドーDS用ソフト「狼と香辛料 海を渡る風」に関する話題へ。前作「狼と香辛料 ボクとホロの一年」ではロレンスは登場しなかったが、今作ではしっかり登場するようだ。こちらのアフレコはまだ行われていないそうだが福山さん、小清水さんともに気合十分の様子だった。ぜひ期待してもらいたい。
再びアニメの話題に戻り、今度は2期目ならではの魅力について小清水さんが話す。「1期のころのホロとロレンスは出会ったばかりで、どことなくお互い分からない部分を探っていたところがあったと思うんです。2期ではホロとロレンスがたくさんの時間を一緒に過ごしたところからストーリーが始まっています。そういった2人の距離感も見所の1つだと思います」(小清水さん)
最後に福山さんが、これからアニメ本編を見る人たちへのメッセージを述べてアフレコ取材は終了した。
「1期は命の危険にさらされる部分があったのですが、2期では大切なものを失うかもしれないという、心に痛い危機をロレンスは味わいます。やっぱり大切なものが何かっていうのはちゃんと考えておかないと、いざ答えを迫られた時に言葉が出なくて大変痛い思いをします。そういった痛い思いを味わったことのある男性は身につまされるのではないでしょうか(笑)。でも、そういう人はロレンスを強く応援するんじゃないかなと思います。今回は人間関係、特に男女の関係っていうのはマニュアル通りにいかないんだなということを楽しめると思いますので、1話目から楽しみにしていてください!」(福山さん)
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