ついに「FINAL FANTASY XIV」のαテストがスタート! 期待のMMORPGはどのように進化したのか、実際に遊んでみた「FINAL FANTASY XIV」αテストインプレッション(1/2 ページ)

かねてより告知されていた「FINAL FANTASY XIV」の発売前テストがいよいよ開始。新しい冒険はどのようなものなのか、さわりだけではあるが紹介する。

» 2010年04月09日 20時12分 公開
[板橋舟人,ITmedia]
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国民的RPGの最新作にしてMMORPGがいよいよ船出!

 2010年4月8日、次世代MMORPG「FINAL FANTASY XIV」のαテストがスタートした。

 αテストとは、一般的によく行われるβテストよりも、さらに一段階前の状態で行われるテストプレイのこと。通常は開発社内のみで行われることが大半のため、今回は非常に珍しいケースといえる。スクウェア・エニックスの「XIV」にかける意気込みはそうそうたるもの、ということがうかがい知れる。

新たなる船出、というわけで船の写真を紹介。当たり前だが、映像のクオリティは「XI」に比べて大幅にアップ! これでもまだ開発中で、製品版ではさらにクオリティが上がるとか

 今回のαテストは、スタートしたらずーっと遊べるというものではなく、時間を指定して行うタイプ。以後は週に数回、同様に1日数時間のスパンで行っていく予定とのことだ。

 ちなみに「FINAL FANTASY XIV」は、プレイステーション 3とPC(windows)で発売が予定されているが、現在αテストが行われているのはPC版のみ。PS3版のテストはもう少し先になりそうだ。

 なお、「FINAL FANTASY XIV」αテストは開発中のもので、本記事に掲載された情報は製品版では変更・改良されることがある。また、今回の記事は、第一回αテストを元に執筆しているので、以後テスト中であっても随時変更される可能性が高い。

 では、さっそく新大陸“エオルゼア”へと降り立ってみよう。

カスタマイズの幅が大幅に広がったキャラメイク

 まず行うのはキャラメイクだ。「XIV」では5民族が用意され、さらにそれぞれに2つの部族が用意されている。合計10の部族の中から好みのものを選択できるのだが、今回のαテストではすべては選択できず、一部のみの実装となる。

というわけでキャラメイクを行い、こんなララフェルとなりました。ちなみにキャラデータはテスト中でもリセットされる予定だとか

 筆者は、「XI」でいたタルタルに近い民族の“ララフェル”を選択。クラス(職種)はソーサラーの呪術士、いわゆる魔法使いを選択してみた。

 キャラメイクは、キャラクターの身体の大きさや髪型、目の色、髪のメッシュなど非常に細かいところまでカスタマイズ可能で、このあたりは「XI」よりも大幅にカスタマイズの幅が広がっている。顔で個性を出すことも十分に可能だろう。

 クラスについてちょっと触れておこう。本作は「XI」のジョブと同様にさまざまな職種が登場し、それぞれに切り替えて楽しむことが可能だ。クラスは武器・道具と密接な関係にあり、対応する武器・道具を装備するとそのクラスに変化する……という仕組み。

 キャラクターの名称は、「XI」とは異なり、名字と名前の2種類を設定することになる。それ以外では、誕生日や守護神を設定できる点が目新しい。製品版では、これらの項目がどのようにゲームにからんでくるのか期待してしまう。

 最後に、冒頭に訪れたい都市国家を選択する。これは3カ所用意されているようだが、αテストで選択できるのは“リムサ・ロミンサ”という都市国家のみだった。

船に乗って新たなる大陸へ!

 αテストでは、キャラクターを作成したらとある船の中から冒険がスタートする。周囲のキャラクターに話しかけていたら、急にモンスターが登場! ここではじめての戦闘となる。

 「XIV」のバトルは、キャラクターが武器を収めた状態の“パッシブモード”から、武器を構えた状態である“アクティブモード”へ切り替えることでスタートする。攻撃方法はいくつかあるようだが、筆者はおそらくもっとも基本であると思われる“呪弾”を選択。これを数回繰り返して発射すると、敵を難なく倒すことができた。

αテストのスタート地点である船の中。周囲のNPCと会話することが可能だ
船上にクラゲのようなモンスターが大量に登場!
クラゲのようなモンスター“オーレリア”とはじめてのバトル

 戦闘は、オートバトルではなく、アクションメニューにある複数あるアイコン(アクションコマンド)から随時選択して行動を行うスタイルだ。このアクションコマンドはスキルレベルの成長に合わせて増えていくらしい。

 船上の脅威が消え去ったことでイベントは進行、ついに“リムサ・ロミンサ”という都市へたどりついた。

 では、都市を探索しているときに気になった点をいくつか紹介していこう。

 まず本作には、インスタンスエリアというものが存在すること。これは、自分もしくは一部のプレイヤーのみが存在している占有エリアのこと。通常MMORPGは、ひとつのエリアは単一で存在しており、そのエリアに訪れたプレイヤーは、他のプレイヤーにとってもそのエリアに存在していることになる。だがインスタンスエリアの場合、同じエリアが複数存在し、ほかのプレイヤーの影響を受けずに冒険を楽しめる。「XI」でいうところの、バトルフィールドやMMM、アサルトの各エリアなどがこれに近い。

 ちなみに、本記事でいままで紹介してきた部分はすべてインスタンスエリアであり、この時点でほかのプレイヤーとの交流は発生していない。

 インタフェースについても少し触れたい。NPCとの会話やキャラクターの状態といったログが表示されるウィンドウは、位置を移動させたり、大きさを変更させたりすることが可能。このあたりは「XI」より大幅に進化しており、快適にプレイできる。なおユーザーインタフェースは今後変更予定で、以後はさらに快適度があがる見込みだ。

こちらはステータスおよび装備画面。パラメーターはかなり多そう
“リムサ・ロミンサ”という都市。マップは自由に閲覧することができた

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