ニュース
» 2010年09月19日 12時54分 公開

まさにSense of wonderなアイデアを発掘。ゲームの伝統に縛られない、個性的な9作品を一挙紹介!TGS2010【センス・オブ・ワンダーナイト 2010】(1/5 ページ)

東京ゲームショウ ビジネスデー最後のプログラムとして、9月17日に国際会議場で行われたセンス・オブ・ワンダーナイト。ゲームの伝統に縛られず、創造的、実験的なゲームを紹介するイベントで、今年が3回目の開催となる。今回は9作品を選考委員が選出し、プレゼンテーションが行われた。

[山本大樹,ITmedia]

ゲームデザインに新たな領域を作り出し、実験的なゲーム開発者へ将来にチャンスを与えること。今までのゲームデザインとは違った特色が光る。

 見た瞬間、コンセプトを開いた瞬間に、誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚「Sense of wonder」を引き起こすようなゲームを発掘すること。それがこの「センス・オブ・ワンダーナイト」の主旨だ。今回で三回目になる本イベントの冒頭では、司会の新 清士氏が「三回も開催できるとは思ってもいませんでした。この成功は、毎回たくさんの人に来ていただくこと、それから、全世界の方がこのイベントを非常に面白いイベントだと評価していただいたことです。また実現のために、CESA事務局の方々、東京ゲームショウの事務局の方々にもお礼を申し上げたいと思います」と挨拶。イベント会場自体は満席で、国内外の多数のメディアも来場している。このような好評を得て三回目の開催を成功できたことに、新氏はとても嬉しそうな笑顔だ。

 本イベントは「Ustream」でライブ中継されているおり、さらに「Twitter」のハッシュタグ「#sown2010」で、「センス・オブ・ワンダーナイト」関連のつぶやきを見ることができる。今回は会場の参加者全員に「振るとピコピコ音を発するハンマー状の何か(正式名称は不明)」が配られており、「Sense of wonder」を感じた人はこれを拍手の代わりに振るシステム。「Ustream」、「Twitter」からの参加者は、“pico pico”と書き込むことで、現地会場と同じように「Sense of wonder」を表現できた。このピコピコ音は、各作品のプレゼンテーション中などに音量を測定し、Youtubeにアップするとのことで、これはどの作品のどのような部分で、どのくらいの人たちが「Sense of wonder」を感じたのかを記録するためらしい。

 続いて審査員の紹介。今年から新たに加わった、おにたま氏、今回来日が出来なかったIndependent GamesのSimon Carless氏に代わり、Game Developer magazineのBrandon Sheffield氏、ABA Gamesの長 健太氏、バンダイナムコゲームスの高橋慶太氏、ベクターの片山崇氏、エンターブレインの杉内賢次氏、そして司会も勤めている新 清士氏の6人でコメントを交えつつ進行していく。

 新氏は「いろんな意味で、どの作品を選べばいいのかかなり悩みました。今はゲームの意味自体が凄く変わる時期に入っている。これはどうゲームとして考えていいのか、これはゲームとして広がる可能性があるのか、そういった事を考えながら見させていただきました」とのこと。はたして、今回選ばれた9作品はどんな「Sense of wonder」を感じさせてくれるのか、順番に紹介していこう。

9作品を選出した審査員は、各プレゼンの合間にコメントをしたり、たまに感嘆の声もあげていた。ちなみに審査員がいても、アワードはない
“pico pico”と音が鳴るハンマー状のモノ。ピコピコ音は全て保存され、記録として残るようにするらしい

愛の具現、奉仕の心。仮想恋愛の経験値はもういらない?「ラブプレス++ 〜俺の嫁にマッサージ〜」

 一体どんなゲームが発表されるのか非常にワクワクしていた筆者だが、一つ目からいきなり、破壊力が抜群に大きいものが出てきた。タイトル名は「ラブプレス++ 〜俺の嫁にマッサージ〜」。どこかで聞いたことのある名前だ。製作者は神奈川工科大学情報メディア学科 白井研究室の方々。

 メンバーの一人である横田氏がプレゼンテーションを始め、挨拶を終えると「皆さん、恋愛シミュレーションゲームは好きですよね? 僕は大嫌いです!」と一言。その理由は「クリック・ボタンのみで進む紙芝居」、「何回でもコンテニューできる別の世界のゲーム」、「結果的にたまっていくのは、違う世界の経験値」と、今の恋愛シミュレーションゲームをバッサリ。そこで現在の恋愛シミュレーションゲームは一体何を伝えたいのか、ということを考え、恋愛を「恋」と「愛」の二つに分割し「愛」の表現として「ラブプレス++ 〜俺の嫁にマッサージ〜」を開発するに至ったそうだ。愛を表す一つの形として「奉仕の心」を取り入れ、「嫁」に対する愛を全身全霊で表現する新感覚エンターテイメント。横田氏はそう解説する。

 ここまでの話だと、真摯に愛を考え、奉仕の心として表現するなんて、慈愛に満ち溢れた感動的な話に聞こえる。しかし、実演が始まると、いい意味で印象は覆されることになる。この「ラブプレス++ 〜俺の嫁にマッサージ〜」のマッサージをする本体には、感圧センサーのようなものが取り付けられているらしく、マッサージをしていると、声優があてたキャラクターボイスが発せられる。横田氏は全身全霊の愛をもって、マッサージを始める。すると、聞こえてきたのは女性の喘ぎ声のそれに近いものだった。マッサージとはいえ、対象は「嫁」である。要するに、女体を揉むゲームには変わらないわけで、多数の参加者にはある意味期待通りだっただろう。ちなみにこのマッサージ実演は「へたくそ」と嫁に一蹴され、終了した。愛の表現は難しい。

 この「ラブプレス++ 〜俺の嫁にマッサージ〜」を神奈川工科大学のブースで展示したところ「こ、これは……! と悶絶された方」、「ニヤニヤして立ち去った方」、「質感にもっとこだわりを!」、「iPhoneで通勤・通学時に遊びたい!」、「声優のよいプロモーションになるのでは」など、様々な意見が得られたようだ。

 審査員の長 健太氏は「これ、どう扱えばいいんだろうと悩まされていたのですが、プレゼンでもっとどうすればよいか解らなくなりました。しかし、最初のプレゼンとしては非常に楽しいものになったと思います」とのコメント。愛の表現をこのような形でゲーム化した「ラブプレス++ 〜俺の嫁にマッサージ〜」に、筆者はいろんな意味で「Sense of wonder」を感じることが出来た。なおこちらの作品は現在βバージョンがリリースされている。興味のある方は、是非「愛の表現」としてのマッサージを試してみてはいかがだろうか。

このように「恋」と「愛」を分割したらしい。今回は奉仕の心(Spirit of Service)という愛の一つの形をとった
こんな感じで、全身全霊の愛でマッサージをする。間違っても下心ではなく、奉仕の心(Spirit of Service)だ

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!