ニュース
» 2011年01月28日 01時18分 公開

「LiveArea」「Near」そして「Suite」――ネットワークに溶け込むNGPのサービス戦略PlayStation Meeting 2011「Next Generation Portable」サービス編

1月27日に開催されたPlayStation Meeting 2011では、NGP本体スペック公開に合わせて、NGPならではのユニークなサービスも発表された。

[池谷勇人,ITmedia]

ソーシャル、位置情報とトレンドはひと通り押さえた形

 ソニー・コンピュータエンタテインメントが本日発表した、次期携帯型エンタテインメントシステム「Next Generation Portable(コードネーム/以下、NGP)」。ハードウェアについてはすでに別記事にて触れているので、こちらの記事ではサービス面について見ていくことにしよう。

 ハードウェア編で触れたとおり、3G通信機能を標準で搭載するなど、ネットワーク面についてはかなり力を入れていることがうかがえるNGP。今回発表されたサービスを見ると、なぜSCEがそこまでネットワーク接続にこだわったのか、こだわる必要があったのかが、少しだけ見えてくる。

NGPの新しいインタフェースについて説明するSCEJ代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏。NGPでは従来のXMBを使わず、タッチインタフェースに特化したものが用意される
よく見ると各種ゲームアイコンに混ざって、トロフィー、メッセージといった項目も。ゲームアイコンが多数並んでいるということは、ゲームはインストール形式?

ゲームごとに提供される専用空間「LiveArea」

「LiveArea」について説明するSCE・島田氏

 まずNGPのサービスで特徴的なのが、「LiveArea(ライブエリア)」と呼ばれるインタフェース。平井氏の説明によれば、NGPでは個々のタイトルが「LiveArea」という「空間」を持っており、プレイヤーはそこで、他のユーザーとコミュニケーションを図ったり、最新の情報やコンテンツにアクセスすることができるという。

 空間といっても「PlayStation Home」のようなメタバース的なものではなく、見た目的にはホームページのような感じ。たとえば「みんなのGOLF NEXT」だったら、中央にゲームをスタートするためのボタンがあり、その下にはストアへの入り口、左右には「みんGOL.NET」からのお知らせと、オンライン大会の案内がそれぞれ配置されているといった具合だ。ただ、すべてのゲームでこのような配置なのかどうかは不明。


「みんなのGOLF NEXT」のLiveArea画面。ここからゲームを開始したり、最新情報やストアにアクセスすることができる

 また画面下にはフレンドの動向がリアルタイムでポップアップするようになっており、例えば「○○さんがホールインワンを出しました!」といった情報がリアルタイムでどんどん入ってくる。さらに個々のイベントをクリックすれば、「やったね!!」「おめでとう!」といったコメントを残していくことも可能。「みんなのGOLF NEXT」に限らず、NGPのゲームはすべてがこうした「LiveArea」を持つという。

 既存のPlayStation Networkでもフレンド同士でチャットやメールはできたが、「LiveArea」の場合、それがタイトルに紐づけられていて、コメントを「残して」おけるというのがユニーク。すべてのユーザーが同時にログインしている必要がなく、時間や空間を越えてコミュニケーションできるという点では、mixiなどのソーシャルネットワークサービスに近いようにも感じた。

「NGPではゲームを買うと、そのゲーム専用のプチSNSが一緒に付いてくる」というのはちょっと大げさかもしれないが、3G通信という常時接続環境を手に入れたことで、「NGPではすべてのゲームが少なからずソーシャル性を持つ」とも言えそうだ。

アバターにタッチすると、他のフレンドの動向を見ることが可能。各履歴にタッチすれば、他の人が残したコメントを見たり、コメントを残したりすることもできる

NGPならではの位置情報サービス「Near」

 もうひとつ、NGPならではのサービスと言えるのが「Near(ニア)」。これは位置情報を使ったサービスで、ユーザーの位置情報をもとに、周辺にいる他のユーザーがどんなゲームで遊んでいるのか、どれくらい盛り上がっているのかを見られるというもの。

 またNGPを持ち歩いて外出すれば、ユーザー自身の移動記録をたどり、それぞれの場所でどんなゲームが遊ばれているかを見ることも可能。DSや3DSの「すれ違い通信」とちょっと似ているものの、NGPの場合、遊ばれていたゲームの情報はPSNのサーバー側に蓄積されていくため、リアルタイムですれ違わなくても、「時間や空間を越えて」(平井氏)コミュニケーションできるのが「Near」の特徴だ。今のところ、ここからどういったコミュニケーションが広がっていくのかはちょっと想像できないが、新たなゲーム、新たなユーザーに出会うきっかけとしては面白そうだ。


自分が歩いた履歴に沿って、各エリアでどんなゲームが人気なのかを確認することが可能。例えば渋谷ではどんなゲームが人気?

AndroidでPSのゲームが遊べる! 「PlayStation Suite」

 また今回、Android/NGP向けに「PlayStation Suite(プレイステーション スイート)」というサービスも発表された。

 従来、プレイステーションのゲームを楽しむには、PS3やPSPといった専用のマシンが必要となっていたが、これを必要とせず、オープンなプラットフォーム上で動作するのが「PlayStation Suite」の特徴。現時点ではAndroidとNGPへの対応が発表されており、例えばゲーム機がなくても、Android端末があれば「PlayStation Suite」のゲームは楽しむことが可能。イメージとしては、Android版PlayStation Storeといったところだろうか。

 提供開始は年内を予定しており、開始にあたっては、Android端末からもアクセス可能なPlayStation Storeを新たに展開する予定。まずは初代プレイステーションの名作の移植が中心だが、今後はサードパーティ向けに「PlayStation Certified(プレイステーション サーティファイド)」というライセンスプログラムを提供。徐々にオリジナルのコンテンツも増やしていく方針だ。

 スマートフォンやタブレットPCがゲームプラットフォームとして急成長している昨今、手軽でかつ高クオリティのゲームをそこに提供することで、より多くのユーザーにプレイステーションブランドのコンテンツを浸透させていく、というのがSCE側の狙い。

「NGPではより深いゲーム体験を追求し、『PlayStation Suite』でカジュアルな楽しさに触れていただく。相互のユーザーが循環することで、手のひらの上に革命を起こしたい」(平井氏)

 もちろん「PlayStation Suite」のゲームはNGPからもプレイ可能。SCEとしては初のクロスプラットフォーム・クロスデバイスの試みであり、今後の動きに注目したいところだ。

当面は初代PSの名作を中心に提供していくという「PlayStation Suite」。右側はAndroid向けにオープン予定という新PlayStation Storeのイメージ

誰も見たことのないサービスが生まれる瞬間

 これらのサービスはいずれも、ネットワークと密接につながりあっているという点で共通している。平井氏は発表の冒頭、PS3のネットワーク接続率は80%を越えていると語ったが、それでもまだ100%ではない。今やすべてのゲーム機が何らかのネットワーク接続機能を持っているが、3G通信を標準で搭載し「全ユーザーがネットワークにつながっているのが当たり前」というゲーム機はNGPが初となる。

 果たして「すべてのユーザーがネットワークにつながっている」という状態が当たり前になったとき、そこにはどんなサービスが登場し、どんな使われ方をするのか。平井氏が言うように、NGPが本当に「手のひらの上に革命を起こす」存在となれるのか注目したい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!