3DSの立ち上がりは成功と言えるのか? データで見る3DS、DS、PSPのローンチ比較日々是遊戯

ニンテンドー3DSが発売されて5週間。今回は発売5週間のデータをもとに、3DSおよびDS、PSPの立ち上がりを分析してみます。

» 2011年04月04日 21時58分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

巷では失速感

 ニンテンドー3DSが発売されてから、早いもので1カ月が経過しました。メディアクリエイトによれば、発売初週の販売台数は約35万7000台。その後4週間で、果たして3DSの販売台数はどれくらい伸びたのでしょうか。今回は発売5週時点での3DS、DS、PSPの販売データをもとに、3DSの立ち上がりについて分析してみました。

ハード販売台数推移
ソフト販売台数推移
装着率推移

※メディアクリエイト調べ
備考:各機種の弊社規定集計対象日(初週〜5週)
PSP:2004/12/6〜2005/1/9
DS:2004/11/29〜2005/1/2
3DS:2011/2/21〜2011/3/27

 上記グラフは、3DS、DS、PSPの発売5週間の販売数をそれぞれ表したもの。今回はハード販売台数、ソフト販売本数、装着率(ハード1台あたりに対するソフトの販売本数)の3つの視点から、3機種のローンチを比較しています。

 注目すべきはやはり「ハード販売台数推移」でしょう。3DSのグラフを見ると、1〜2週目こそ好調ですが、DSやPSPに比べて、3週目以降で大きく失速していることが分かります。発売5週時点での累計ハード販売台数は、DSが約150万台だったのに対し、3DSは約79万台、PSPは約54万台。またソフトの5週累計を見ると、3DSは約80万本と3機種中最下位(DS:約171万本、PSP:約91万本)となっています。一部ではすでに3DSの「失速感」も叫ばれていますが、確かに数字を見る限り、DS発売時に比べて若干物足りないスタートとなったのは事実かもしれません。

※記事掲載当初3DSの5週累計を「3機種中最下位」としていましたが、これはソフトの集計結果でした。お詫びして訂正いたします。

 一体、この差はどこでついたのか? 原因のひとつとして指摘されているのが、ローンチタイトルの弱さです。3DSの装着率を見ると、1週目時点で0.95本、5週目時点でもやっと1.01本と、これも3機種中最下位という結果に。ゲーム機はあくまで「箱」ですから、そこに入れる「ソフト」がなければ売れないのは当然のこと。今回、任天堂は「マリオ」や「ゼルダ」といったキラータイトルをローンチから外しましたが、そのあたりも本体の伸び悩みにつながっていると考えられます。

 もちろん年末発売のDS・PSPと、2月発売の3DSを一概に比較することはできませんし、また3DSの場合は東日本大震災による落ち込みもありました。しかしグラフを見るかぎり、世間で言われているような「失速感」は決して気のせいとは言えなさそうです。

 これについて、メディアクリエイト代表取締役・細川敦氏は次のように分析します。

「確かに、DSに比べて若干もたついている感はあります。しかし、これはDSが特殊な普及をしたと見るべきで、3DS自体の普及についてさほど心配はしていません」(細川氏)

 細川氏によれば、DSは一種の「社会現象」を巻き起こし、それによって従来のゲーム機とは異なる、急激な立ち上がりに成功した。しかし通常、ゲーム機というのは緩やかにじわじわと販売台数を積み上げていくもので、おそらく3DSもそうした普及の仕方をしていくだろう――と細川氏は語ります。

「ただし、それでも3DSがDSのような社会現象を引き起こすのはやはり難しいでしょう。もちろん絶対にないとは言い切れませんが、通常、短期間に同じブームが2度繰り返されるというのは考えにくい。おそらく最終的な普及台数は、1600万台〜2300万台程度に落ち着くと予想します」(細川氏)

 細川氏は、3DSとNGPの合計普及台数を約4200万台と予想しており、「どちらのハードも基礎票として1600〜1700万台は持っている」と分析します。残りの浮動票がどちらに入るかは、それこそソフトや戦略次第。いずれにしても、現在の「失速感」は当初の見込みとのズレによるところが大きく、現在の3DSの状況をもって「厳しい」と判断するには早いだろう――というのが細川氏の見方のようです。また現在の市場在庫のだぶつきについても、適正より少し多い程度であり、懸念するほどではないとしています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  2. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  3. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  4. 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  5. どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
  6. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」
  7. “世界一美しいザリガニ”を入手→開封して見ると…… 絶句を避けられない姿と異変に「びっくり」「草間彌生作のザリガニみたい」
  8. 「誰かと思った」 楽天・田中将大の“激変した風貌”にファン驚き…… 「一瞬わからなかった」
  9. 複数逮捕&服役の小向美奈子、“クスリ”に手を出した理由が壮絶すぎ……交際相手の暴力で逃亡も命の危機 「バレてバルコニー伝って入られて」
  10. 耐火金庫に“溶岩”を垂らしてみたら…… “衝撃の結果”に実験者も思わず「なんだって!!!」と驚愕【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評