第10回:スコアアップ&劣勢挽回のチャンス! ゲームがますます楽しくなるボーナスステージなぜ、人はゲームにハマルのか?(2/4 ページ)

» 2011年06月06日 09時38分 公開
[鴫原盛之,ITmedia]

 同じく、コナミが1983年に発売したアーケードゲーム「ジャイラス」でも一定間隔でボーナスステージ(※本作ではチャンスステージと呼びます)が登場します。本作では「ギャラガ」と違って、ボーナス面の最中でも動き方によっては自機と敵のキャラクターが接触してしまいますが、やはり敵に触れてもミスにならないよう配慮されています。

 また、ボーナス面の直前のステージをクリアすると、自機が別の惑星へとワープする演出が必ず入るようになっているので、プレイヤーに対してボーナス面の到来と同時に物語の舞台がどんどん進んでいることを実感させる効果も盛り込んでいるのです

ムービー:「ジャイラス」
※プレイステーション版「コナミ80'sアーケードギャラリー」を使用
(C)1998 1999 KONAMI ALL RIGHTS RESERVED.

 次の紹介するムービーは、ジャレコが1985年に発売したファミリーコンピューター用のソフト「エクセリオン」。本作では、4ステージクリアするごとにボーナスラピッドステージという名のボーナス面が登場し、敵を1機倒すごとに100点ずつ入るようになっています。また、ボーナス面の間はやはり自機が無敵状態となります。

 本作ならではのボーナス面の特徴は、ステージ終了後に得点とは別に敵を倒した数の分だけシングルビームという武器の残り弾数が増えるメリットもあります。敵を1機倒すごとに1発ずつチャージされますが、合計40機が出てくるすべての敵を倒したときにはさらにオマケがついて60発補充されるようになっています。シングルビームはボタンを押したままでオート連射になるとても便利な武器ですが、発射できる弾数には制限があり(※ストック数は画面右下に表示されます)、もし弾切れになった場合は使用することができません。ボーナス面で稼げば稼ぐほど、それ以降のステージがやはり有利に戦えるというわけですね。

 さらに驚くことに、ボーナス面に限りシングルビームの残り弾数が例えゼロになっていても、ビームが無制限に撃てるように実は配慮されているのです。このアイデアを最初に考えた方はホントにスゴイと筆者は思います!

ムービー:「エクセリオン」
※ファミリーコンピューター版を使用。
(C)1985 JALECO

 いかがでしょうか? これらのムービーおよび画面写真を見ていただければ、ボーナス面に限り絶対にミスにはならいなという特別ルールを設けたことによって、プレイヤーは一切のプレッシャーから解放され、思う存分敵を撃ちまくる快感を堪能できることがよくおわかりいただけたのではないかと思います。

 それにしても、今回ムービーでご紹介したシューティングゲームの3タイトルは、いずれもボーナス面に登場する敵機の数が40機になっているのは実に不思議かつ面白い一致ですよね。もしかしたら、「40」という数字にはビデオゲームの世界において何か特別な意味があるかも? これもまた今後の研究課題になりそうですね……。

毎回ステージクリアするごとにボーナスゲームが出現する意味とは?

 ここからは各ステージをクリアするごとに、毎回ボーナスゲームがプレイできるようになっている作品の例を調べていきます。

 まずは任天堂が1985年に発売した、ファミリーコンピューター用ソフトの「アイスクライマー」から見てみましょう。本作ではブロックを壊してフロアの最上部へ登るとステージクリアとなりますが、次のステージへ進む前にボーナスゲーム必ずをプレイするルールになっています。ボーナスゲームでは、40秒の制限時間以内に獲得したアイテムの数に応じた得点が入り、さらに頂上からジャンプして上空にいるコンドルにつかまれば、高得点の特別ボーナスがドカンと加算される仕組みになっています。

 前述した「ギャラガ」や「ジャイラス」との決定的な違いは、ボーナスゲーム中は敵のキャラクターこそ一切出現しませんが、途中で一度でもミス(画面外に落ちる)をすると即ゲームが終了してしまうこと。頂上へ行くためには、高い位置にある足場へ何回もジャンプして飛び移ることが必要ですが、ジャンプが成功するタイミングはかなりシビアにできているため、頂上へたどり着くだけでもなかなか大変です。ただし、ボーナスゲームではミスをしても主人公のストックは減りませんので、プレイヤーが失敗を恐れずにチャレンジできるという点は「ギャラガ」などと共通しています。

ムービー:「アイスクライマー」
(C)1984 Ninetendo

 このような、「1回失敗したら即オシマイ! だけど主人公のストックは減らない。」というシステムを採用した例は、ジャレコが1986年に発売したファミリーコンピュータ用ソフトの「アーガス」にも見ることができます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  8. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  9. /nl/articles/2411/17/news039.jpg 母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた