エイプリルフールイベントは「絶対やります」――アイレム独立組が立ち上げた新会社「グランゼーラ」にいろいろと聞いてみた日々是遊戯

元アイレムのスタッフが立ち上げた新会社・グランゼーラ。アイレムと言えばエイプリルフールイベントが有名でしたが、グランゼーラもやっぱりやるんですか?

» 2011年06月22日 09時41分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

PS3用ソフトも開発中!

 「絶体絶命都市」シリーズの九条一馬氏をはじめ、元・アイレムソフトウェアエンジニアリングのスタッフが中心となって設立された、新会社グランゼーラ。

 すでに公開中の公式サイトをはじめ、早くもあちこちから「アイレム臭」がぷんぷん漂っている同社ですが、そうなるとやっぱり気にってくるのが「エイプリルフールイベントは行うのか?」という点。せっかくなので広報の西村さんに、グランゼーラの今後についていろいろと聞いてみました(以下、敬称略)。

※文中でのコメントは、ご対応いただいた西村氏のものとしていますが、発言そのものは九条氏のものを元にしているそうです。
会社概要のトップ画像が「このサボテンのように」。公式サイトの写真センスからしてすでに色々とおかしい

―― やっぱりエイプリルフールイベントは行いますか?

西村 絶対やります。グランゼーラとエイプリルフールの結びつきについては、まったく認知されていないところから始まりますので、来年は今まで以上に力を入れて行っていく予定です。夏にはWeb用のサーバも強化して、準備を進めていきます。

―― 設立に至った経緯は?

西村 以前在籍していた会社では、私たちがユーザーの皆さんにお見せしたい、プレイしていただきたいと思っているものを提供をすることが難しくなってきた、というのが最大の理由です。また自分たちがイメージしている娯楽を事業として進めていく上で、他の大きな事業への影響を気にしながら進めることは現実的ではないと考え、思いきって独立することにしました。

―― 九条一馬氏のほかには、どんなスタッフが参加していますか。

西村 アイレムでゲーム開発や商品展開を行っていたスタッフが中心です。マネージャーやプロデューサー、ゲームデザイナー(ディレクター)を筆頭に、企画、グラフィック、プログラムの各パートチーフや、各製作チームのスタッフからそれぞれ数名ずつ参加しています。

―― アイレムとの関係はどうなるのでしょうか。

西村 資本関係などはありませんが、敵対しているというわけでもなく、協力できるところは協力して進めていこうというスタンスです。関わっていく業種やジャンルなどはかなり明確に分かれるので、今後競合するようなこともないのではと思っています。

―― 公式サイトのコンテンツなどを見るかぎり、アイレムのノリをかなり受け継いでいるように見えますね。

西村 実は「アイレムに似せよう」という考えはあまりなくて、あくまで「自分たちらしく」というのが第一です。ただ、やりたいようにやった結果として、アイレムの時にやっていたことと似てきた、ということはあるかもしれません。

―― 現在すでに動いているプロジェクトやタイトルなどはありますか。

西村 PlayStation Homeのラウンジとゲームを制作しており、これは今夏からサービスを開始する予定です。またPS3のダウンロードタイトルを年内に発売したいと考えております。

―― 今後「絶体絶命都市」など、アイレムのブランドやフランチャイズを引き継いだりすることはありますか?

西村 このことについては、現時点ではお話しすることはできません。少なくとも直近では、アイレムブランドのタイトルを弊社にて販売することはないと思います。

―― 最後に、ユーザーへのメッセージをお願いします。

西村 グランゼーラは「おもしろいものを提供すること」を第一に考える集団です。今はとても小さく非力な会社ですが、この会社の存在自体がエンターテインメントだと思っていますので、私たちの活動をハラハラしながらご覧いただければと思っています。

―― ということで、気になるエイプリルフールイベントについては「絶対やります」とのこと! 残念ながら「絶対絶命都市」といったアイレムのフランチャイズをグランゼーラが直接引き継ぐことはないそうですが、スタッフについてはアイレム時代の中核メンバーをほぼそのまま引き継いでいるようで、今後も「職人気質」溢れる独特の作品テイストは受け継がれていくと見てよさそうです。

 直近では、まずは夏にPS Homeのラウンジおよびゲームをオープン予定、そして2011年中にはPS3のダウンロードタイトルを用意しているとのこと。年が明ければ来年にはエイプリルフールイベントがありますし、「おもしろいものを提供してくれるメーカー」大好きな当連載としては、今後もグランゼーラの動向に注目していきたいと思います。

「社員全員に用意された通勤用の駐車場」って、あの、誰か倒れてますけど……
「こんな人材を求めています」のページには、なぜか非常階段の写真が。もっと他に載せるものあると思うよ!
写真につけられたキャプションは「風に揺れる樹木 」。もはや会社関係ねえ!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/17/news023.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  2. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  3. /nl/articles/2404/17/news136.jpg もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
  4. /nl/articles/2404/17/news111.jpg 「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
  5. /nl/articles/2404/16/news185.jpg 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  6. /nl/articles/2404/17/news029.jpg 「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
  7. /nl/articles/2404/17/news117.jpg 「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
  8. /nl/articles/2404/17/news025.jpg 築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
  9. /nl/articles/2404/15/news081.jpg 【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
  10. /nl/articles/2211/26/news054.jpg 辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」