ついに全貌が明らかに! スクウェア・エニックス新作アーケードゲーム。その名も「ガンスリンガーストラトス」:プロゲーマー梅原大吾氏も絶賛(2/2 ページ)
虚淵玄の語る「ガンスリンガーストラトス」の世界観とは
筐体とゲーム内容についての解説が終了し、続いては、本作の「ウリ」のひとつである、世界観とキャラクターデザインについての紹介が行われた。
世界観の原案は「魔法少女まどか☆マギカ」や「Fate/zero」の脚本を手がけたことで知られる、ニトロプラスの虚淵玄氏が担当していることが発表された。今回は、このイベントのために虚淵氏本人からの解説コメントを寄せてくれた!
虚淵氏ボイスの解説によると「本作は「ガンスリンガー」(拳銃使い)が「ストラトス」(高い空の上)へ飛び回りながら戦う作品です」とのこと。
現在から遠い未来である2115年。「並行世界」が原因で、消滅の危機を迎えている日本が舞台。プレイヤーは、過去に「平行世界」が発生する原因となった「可能性」を消し去るため、過去にワープしてきた部隊の隊員となって戦うこととなる。
しかしそこに現れたのは、消し去る予定だった「平行世界」から、プレイヤーたちと同じく、未来からワープしてきた、自分たちと瓜ふたつな人間たち。「同じ考え、同じ使命を背負って戦うキャラクターたちの」という、ダークなお話を書かせたら随一の実力を持つ、虚淵氏らしい「えげつなさ」を持った世界観となっている。
さらに虚淵氏は、本作のキャラクターデザインについても触れ、まず「どれも格好よくて、かわいくて、エロいんですね!」とコメントした後、各イラストを見た感想を「おっぱいが素晴らしいですね!」と、合計3回くらい発言し、紆余曲折あって虚淵氏のフリーダムなボイスコメントは終了となった。素晴らしいフリーダムっぷりである。
ここで、虚淵さんの話の中にも登場したキャラクターについての解説が入った。本作のキャラクターデザインは、「ベヨネッタ」の島崎麻里さん、「Fate/EXTRA」のワダアルコさん、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のコヤマシゲトさんという、ビッグネーム3名が手がけている。
紹介されたのは、本作主人公の風澄徹と、ヒロインの片桐鏡華。白を基調にしたデザインで「何者にも侵されていない」姿を表しているとのこと。表裏の激しい性格をしている、竜胆しづね。通称「ガトリング番長」と呼ばれているという「羅漢堂旭」。どれも個性が溢れまくったキャラクターたちだ。
もちろんキャラクターはこれだけではなく、この3名がデザインしたキャラクターたちが多数登場する。本稼働となる今年の夏には、一体どれほどのキャラクターが登場するのだろうか。
ゲスト声優陣が登場。キャラクターの組み合わせて、掛け合いが楽しめる!?
ゲーム全体の解説が終了した後は、本作のキャラクターたちに声を当てる声優陣が、ゲストとして登場した。
壇上に登ったのは、風澄徹役の阿部敦さん、片桐鏡華役の金元寿子さん、竜胆しづね役の植田佳奈さんという3人。ゲーム好きで知られ、楽屋でも携帯ゲームを遊び続けていたという植田さんはもとより、3人ともかなりゲーム好きだとのこと。
各人に、今回の作品に携わっての感想を聞いてきたところ、阿部さんは「最初にお話をいただいた時は、キャラクターのデザインを見て、ガンシューティングとは思わず、普通に対戦格闘なのかなと思ったんですよ。詳細なお話を聞いたら、操作系統がどうなっているのかが気になって、かなり興味がありますね」と、興味津々のご様子。
さらに金元さんは「シューティングも好きですが、世界観やキャラクターの関係図がかなりしっかり作られていて、ストーリー面でも楽しめます」とコメントし、ストーリーの存在を匂わせてくれる。
最後の植田さんは「ゲームセンターでもガンシューティングをプレイしたりするのですが、以前に「コールオブデューティー」という作品に関わらせていただいたこともあり、銃関係がお仕事で続いて心躍ります」といった、例によって少し斜め上なコメントを残してくれた。
収録したセリフについても、阿部さんは「バリエーションが多くて、けっこうしゃべりましたね。世界観設定上、対自分へのセリフや、お尻を撃たれた時のセリフがあったり、状況によって色々な台詞が聞けますよ」とコメント。マッチング相手や、被弾した位置によってゲーム中のセリフが変化するなど、世界観の表現にはかなり力を入れているようだ。
最後は、植田さんの「やり込み要素の高いゲームだと感じました。アーケードでやりこむゲームでも、他のプレイヤーと仲良くなれると思うので、友達と声を掛けあって楽しみましょう」というコメントを持って、降壇の運びとなった。
プロゲーマー梅原氏曰く「本作は10年に一度の作品」
イベントも終わりかと思われたが、最後に非常に大きなサプライズ発表が、再度登場した和田氏によって行われた。そしてそれに応じ、スペシャルゲストのプロゲーマーの梅原大吾氏も登壇。
発表されたのは、和田氏曰く「とことん熱くなって、興奮できるコッテコテの企画」。賞金付き全国大会「ガンスリンガーストラトス バトルアリーナ」。国内のゲーム全国大会で、大きな賞金の出る大会は、現在ほとんど存在しない。そんな中で、この大会の持つ「意味」は計り知れないほどに大きい。
海外の権威あるゲーム大会「Evolution」の各タイトルで7回もの優勝経験を持つ梅原氏は、本作について「まだそんなに長時間プレイしたわけではありませんが、ひと目見たときに、今後のアーケードシーンはこの作品が牽引していくのだと、そう感じました」と、少し驚くほどの絶賛を贈った。
さらに「ガンスリンガーストラトス バトルアリーナ」については「大会についても、国内でこういった大会がほとんどありませんでした。こういった大会があるか、無いかでアーケードの盛り上がりというのは全く変わりますので。特にこんな賞金が出るとなれば、みんな相当頑張ると思います」と、好意的なコメントを残した。
そして、梅原氏の「このゲームは、アーケードゲームから遠ざかっていた方が、もう一度戻ってくるきっかけになれるタイトルです。こういった、きっかけになれる作品というのは、タイミングを逃すと、10年くらいは多分出て来ません。是非この機に、またゲームセンターへ足を運んでみてください」というコメントを持って、イベントの締めくくりとした。
この夏稼働となる本作。今だ全貌は見えないが、だんだんその影とディティールは見えてきた、という所だろうか。武装や、細かな操作方法、詳細なシステムなど、まだまだわかっていない部分は多くある。
なによりも、アーケードゲームは情報が命。スタートダッシュを目論んでいる方は、続報に目を光らせておこう。
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