世界最強ママチャリで往く! 埼玉発、東京湾行きサイクリング散歩するガジェット(3/3 ページ)

» 2012年02月08日 10時32分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

まとめ1:16Ahバッテリーの走行距離

 オートマチックモードのカタログ上の走行距離は約90キロメートルですが、今回、実走では約70キロメートルでした。「(社)自転車協会が定める電動自転車の走行距離の測定方法に関する基準に準拠したテスト条件」の環境温度は「15から25度」「無風」、ランプ「消灯」で、実走と「5度から15度ぐらい」「一部向かい風」「一部点灯」といった部分が違いました。

 メーカーに確認したところ、寒さで性能が落ちるというバッテリーの特性がいちばん影響しているそうで、もちろん向かい風やランプの点灯でもバッテリーは消費するとのこと。筆者と装備を合わせると65キログラム前後の重量だったのですが、重量がこれより増せば当然、走行距離にも影響が出ます。

 「なんだカタログ値ほど走れないんじゃん」とガッカリしてしまうかもしれませんが、ちょっと冷静に考えるとまずママチャリで1日に70キロメートル走りませんから、数日に1回の充電で運用できるし、休日には遠出もできるということです。とにかく、まずよっぽどのことがない限りバッテリーが切れることがないという安心感はすばらしい。バッテリー残量をちらちら気にしながら走っていては、せっかく快適な電動アシスト自転車がだいなしですし、危険でもあります。

まとめ2:ゴリラ、Edge800Jの使い勝手

 使うまで未知数で「おまけ機能では?」と思っていた、ゴリラのサイクルコンピューターとGPSロガーとしての機能が便利でした。「画面が小さくて見にくいのでは?」と思っていたEdge800Jのナビ機能も、道路を強調した地図のデザインの視認性が高く実用的でした。それぞれ最初の印象と違っていた部分で、最終的にはゴリラの詳細情報画面で速度などを確認しながらログ記録しつつ、Edge800Jで現在位置を確認し、心拍数を確認しながら走るという使い方になりました。

画像 衛星の電波を遮るものがあった場所ではログ記録されていないのであくまでも目安だが、詳細情報画面では速度や移動距離、移動時間だけでなく、あらかじめ登録しておいた性別、年齢、体重から導き出した消費カロリーなども表示される
画像 Edge800Jは画面は小さいが夜間視認性も高い。グローブを着けたままでもタッチパネルの反応が良いのは、さすがプロチーム使用製品。特に設定しなくても、走行経路が水色で表示されるのは「来たルートを戻りたい」際に有用だ

まとめ3:ビビチャージ・Wの健康維持、ダイエット効果

 走り出した初日、風邪気味で軽くセキが出るような状態で悪化を覚悟していたのですが、長時間の有酸素運動で血行が良くなったせいか、いつの間にか治っていたのはうれしい誤算でした。運動強度の目安ともされる心拍数は、気温10度前後の平地無風状態でギア3段目、約時速20キロメートルで走行したとき、パワーモードで110から113bpm程度、オートマチックで117から120bpm程度、平地充電で145から150bpm程度でした。このようにビビチャージ・Wはギア変更や速度以外にも、走行モードで運動の負荷を変更することができます。「使うことはないかも……」と思っていた、平地充電モードに思わぬ使い道を発見です。

 健康維持やスポーツトレーニングに適した心拍数は、ランニングと自転車でも違いますし、年齢、気温などによっても変わるので、実践される場合は「運動強度」「有酸素運動」「心拍数」をキーワードに関連書籍を探してみることをおすすめします。

画像 ワイヤレスでハートレートセンサーの計測値を表示できる。本来はロードバイクへの装着を想定しているため、ケイデンスセンサーは無加工での固定が難しいと判断し、今回は試用を見送った。そのため、「ケイデンス」には何も表示されていない
画像 中央のセンサーパーツをベルトに固定して使用する。筆者の上半身が我ながら見苦しかったため、筆者の肉体部分のみ画像処理させていただいた。なお、ベルト裏面にビニール状の部分が2つあり、そこから中央のセンサーで心拍数を計測する。マニュアルには水をつけて伝導性を高めるようにという指示があったが、筆者の場合は特に汗をかいていない状態でも濡らさずに計測できた。ベルトの固定は、フックに掛ける方式で取り外しが容易だ

213キロメーター走行後、体重2キログラム増

 ところで「こんだけ走ったんだからどれだけダイエットできたの?」っというのが素朴な疑問だと思うのですが、実は合計213キロメーター程度走った後、体重を計測しましたところ2キログラム増量していました。これは、休憩でお茶を飲んでハイカロリーのクッキーを食べるようにしていたことも原因があったのではないでしょうか。ここのところちょっと取材に出ては、自宅の作業部屋で座って調べ物、原稿書きという生活の繰り返しでごっそり筋肉が落ちていたのですが、走行後、数週間経った今でも脚と腕の筋肉がしっかり張っているのが触っただけで分かります。

 このように体重の増減に関しては個人差がありましょうが、血行が良くなる、良く眠れるようになる、というのはだいたいの人に共通した、長時間自転車に乗った際に見込める効果はあるかと思います。通常の自転車だと近所しか走れなくて飽きてしまったり、そもそも運動になるほどの距離の走行が難しい場合もあるでしょう。でも、電動アシスト自転車であれば体力に自信のない女性でも、気軽に走りはじめることができます。

 それから、筆者がそうだったのですが、ギア以外に走行モードの操作もできますし、バッテリー残量はどうなっているかなどなど、電動アシスト自転車は通常の自転車にはないメカメカしいところがあります。ナビ、サイコンと組み合わせるとよりガジェット好きな男性も楽しめる要素満載となります。自転車健康法挫折組の皆さんも、電動アシスト自転車で自転車再デビューしてみるのも良いのではないでしょうか。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/06/news046.jpg 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  2. /nl/articles/2501/07/news151.jpg 「3人目!?」「妊娠何ヵ月?」 榮倉奈々、公開した動画に映ったまさかの“ぽっこりおなか” 仲良すぎな夫婦ショットにファン爆笑
  3. /nl/articles/2501/06/news149.jpg アレン様、りゅうちぇるさんの“暴露”が「中居正広のことでは?」という説に言及
  4. /nl/articles/2501/07/news027.jpg 四つん這いで撮影中、背中に乗ってきたのは…… フォロワー48万人の人気写真家に起こった奇跡に「羨ましい」「動けない」
  5. /nl/articles/2501/07/news103.jpg 登録者80万超の34歳YouTuberが“健康上の理由”で死去……逝去前日に“体重”巡って意気消沈「情熱と目標なくなった」「とても寂しい」
  6. /nl/articles/2501/06/news043.jpg 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  7. /nl/articles/2501/05/news001.jpg 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. /nl/articles/2501/07/news066.jpg Amazonから“まさかの箱”で荷物が到着 珍しすぎる光景に「剥き出しで届いたのかと」「これ欲しさで買い物する」の声
  9. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. /nl/articles/2501/06/news015.jpg 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と大反響 2024年に読まれたコーディネート記事トップ5
先週の総合アクセスTOP10
  1. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  2. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  3. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  4. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  5. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
  9. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  10. サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」